ピアノコンサート
知人に誘われて、福田直樹さんのコンサートを聴きに行きました。
エマープロジェクトという福田さんと共に身体・知的・障害者福祉施設、病院、ホスピス、小学校、中学校、保育園、老人介護施設などに訪問コンサート活動を企画しているグループの主催です。
今日の演目は、モーツアルト、バッハ、ムソルグスキー。
最後の「展覧会の絵」はオーケストラの曲をピアノソロでこなしてしまうもので、迫力満点でした。組曲にあわせて10枚の絵が映し出される趣向も情景が想像できるようで面白いものでした。
ムソルグスキーは、職を転々として、作曲も最後までまともに完成させることは少なかったようです。そんな中で、「展覧会の絵」は自力で完成させた数少ない曲のひとつです。
彼にはハルトマンという親友の画家がいました。才能豊かな人物でしたが、35歳で早世してしまいました。
友人たちが遺族を援助するために開いたハルトマンの遺作の展覧会をモチーフにしたのが組曲「展覧会の絵」です。プロムナードと呼ばれるあの有名な旋律にいざなわれて10枚の絵を巡るように組み立てられています。最後の絵は「キエフの大門」。教会の賛美歌が聞こえ、オルガンの音とともに空に溶けていきます。
ムソルグスキーは、このあと貧乏を極め41歳でこの世を去ります。
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