坂本達氏講演会
自転車で世界を一周して、現在もミキハウスに勤務しながら、執筆活動や途上国支援を行っている坂本達さんの講演を聴きに行きました。
図太そうなタフガイが出てくると思いきや、細身で控えめなどこにでもいそうな青年が、アフリカの民族衣装を着て登場しました。就職しても自転車で世界一周する夢を断ちがたく、4年3ヶ月、5万5千キロの旅へ。この間有給休暇をとったのだから、よほどの情熱?説得力?があったのだろうと思います。
旅に出る直前、己の気弱を悲観する本人に、お父さんが「気が弱いと危険を予知できる、人の気がつかないことに気付く。気弱は個性。世界一周に向いている。」と励ましてくれたそうです。
旅の途中、アフリカの小さな村で村人が残り少ない食べ物を与えてくれたり、重病にかかって村に一つしかない薬を投与してくれたり、現地の人々に助けられながら世界一周をします。知らない地で見ず知らずの人たちとコミュニケーションをするには、とにかく挨拶なのだそうです。そして、相手の大事にしているもの(こと)を大切にすること。ひいては自分も大事にしてくれることになります。相手の心づくしのおもてなしは、たとえ生のイモ虫でも快く頂くのだそうです。現在、お世話になった人たちへのお礼をこめて、アフリカで井戸を掘ったり、診療所建設を計画したりしています。
アフリカの子どもたちは生きるのに精一杯。日本でも当たり前のように、着るものを着られて、食べるものを食べられて、学校に行ける有難さにもっと感動すべきなのでしょう。
どうしたら夢が持てるかとの質問には、「ボランティアで人のために働いてみては。自分のとりえやしたいことが見つかるかも。」との答え。もし私に質問の機会があれば、見ず知らずの土地で一晩泊めてもらったり食べ物をもらったりするには、どうやって頼むのか、その場面を再現して欲しかったです。
これは青年会議所(JC)の企画です。(私はJCとは何の関わりもありませんが)JCは「子どもたちに夢を持ってもらおう」みたいな企画に結構知恵を絞っています。昨年は手作りヨットで太平洋を単独横断した岡村精二さんの講演がありました。ことしの夏休みには、小学生を対象に「やればできるんだ!」と、4泊5日の100kmハイクを企画しているそうです。自分の子どもも参加させたいと思いますが、本人はなんと言いますやら??
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