加藤博和准教授講演「ピンチをチャンスに ―健康都市・東浦の公共交通をどうつくりかえるか―」
8月末に、町内を走っている路線バスが撤退の意向を表明しました。公共交通の再編は必至ですが、はたして、町運行バス「う・ら・ら」をどう走らせれば良いのでしょう。
名古屋大学大学院環境学研究科加藤博和准教授をお招きして、議会と行政の担当者向けに講演をしていただきました。加藤先生には以前、手探りで「う・ら・ら」を立ち上げたときに数々の貴重なアドバイスをいただきました。それ以来東浦の公共交通を見守っていただいています。
今日は、本業の「人と環境にやさしい『持続可能な』交通体系の実現」研究の傍ら、趣味が高じて、あちこちの自治体のバス運行への助言や国・県の制度作りへの関与など、多忙の中、わざわざ東浦までお越しいただきました。「ピンチをチャンスに ―健康都市・東浦の公共交通をどうつくりかえるか―」と題して約1時間半の講演と約30分の質疑をしました。(講演の内容は「higashiura0711.pdf」をダウンロード )
講演の中で、示唆的だったのは、
●これまで、規制に守られて、交通事業者はお客様や地域を向いた商売をしてこなかった。また、自治体や沿線住民もその場限りの路線廃止反対運動しかしてこなかった。これからは、地域住民の主体的参加が必須。
●バスの基本コンテンツは系統、ダイヤ、乗降施設、車両。安かろう悪かろうダメ。地域住民の自由な発想でライフスタイルを提案すべき。
●そのほか、地域公共交通会議の利点。活用できそうな国の補助制度の説明もありました。
●知多バス撤退後の東浦のバス交通への提言として、
①う・ら・ら1号線・2号線を4両体制にし、1時間ヘッドの運行に。緒川駅で両路線の接続をとる。
②石浜・生路付近は国道経由を設定、全便石浜住宅経由とする。
③刈谷市内(総合病院、刈谷駅)にう・ら・らを直行させる。
最後に、「自動車依存度と生活習慣病罹患率とは比例するとのデータあり。→公共交通の充実は『健康都市』の重要な要素」と結びました。
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