緑に囲まれて、室内楽のコンサート ~このはな音楽祭プレイベントのレポートです~
於大公園このはな館(公園のまんなかにあるガラス張りの建物です。)で室内楽のコンサートがありました。
知人が、自分の還暦祝いに合わせて、「このはな音楽祭のプレイベント」と題して企画したものです。
彼の定年後の夢は、今まで集めたバイオリンを運用して、この地に”このはな音楽祭”を定着させることです。そのためのお披露目を兼ねています。おもてなしの場、若き演奏家の紹介の場、そして社交の場に。音楽が地域に役立つ、そんな夢を皆さんとともに育てていきたいそうです。
彼がこのはな館に目をつけたのは、この緑に囲まれたロケーションがあるからです。音響も悪くない。柔らかな日差しの入る昼間もいいけど、夕暮れ時に空の色や、木々の色、その刻々と変わる変化の中で、音楽を聴く贅沢を堪能したい。彼の言葉を借りれば「時間芸術」なのだそうです。
外の景色を見ながらの鑑賞です。観客もいっぱいです。基本的にオープンです。通りがかりの人たちも静かに聴き入っていました。
コレクションのバイオリンを弾き比べます。中にはクレモナまで行って、特注で作ったものも。
アマチュアからプロまで、小編成から大編成まで、目の前で聴く演奏は格別です。
公共施設は、活用してこそ価値があると思います。以前は、目的外使用だの、実績がないだの、夜間は暗くて危険だの、なかなか柔軟な利用ができませんでした。そういう意味では、この十年で行政の姿勢もずいぶん変わったと思います。
公共施設を生かすには、ハードもさることながら、企画、運営のソフトが俄然重要になります。市民の間からさまざまなアイディアが出てきて、楽しいまちづくりにつながることを期待します。
このはな音楽祭のプレイベント(間瀬穂積の還暦コンサート)プログラム
とき 2008年12月7日(日) 12:45~15:30
ところ 愛知県東浦町 於大公園内このはな館
演目 4組の弦楽四重奏用の楽器セットによる演奏
モーツァルト アイネクライネナハトムジーク
シベリウス アンダンテ・フェスティーボ
グリーク 2つの悲しい旋律から 過ぎし春
バッハ 2本のヴァイオリンの為の協奏曲 他
演奏 セントラル愛知交響楽団メンバー、アンサンブル大府メンバー、地元出身音楽大学学生・生徒、その他
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