フォト
2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

ウェブページ

« 友人が帰省、夜遅くまで昔話に花が咲く | トップページ | 2009年が明けました »

2008/12/31

厄松池と切池の水質は(12月分)

12月31日、午後4時半の気温3℃、水温6℃、天気は晴れ時々曇り。昨日はとても暖かい一日だったのに、今日は冷えます。

厄松池のようす

Dscn9201scCOD(化学的酸素消費量)  13ppm
溶存酸素             7ppm
リン酸イオン            0ppm
硝酸イオン             8ppm
アンモニウムイオン        0.8ppm

画面に映っていないものも含めて、カモが7羽、アオサギとコサギもいました。Dscn9198sc Dscn9195sc
 
Dscn9212sc
岸の南側の土手では、今年植えた気の早いスイセンが咲いていました。

 

 

  

切池のようす

Dscn9213sc             池の出口 バイパスパイプの生活排水
COD(化学的酸素消費量) 5ppm      20ppm
溶存酸素           3ppm       2ppm
リン酸イオン          0.4ppm     2ppm
硝酸イオン           1ppm      10ppm
アンモニウムイオン      4ppm       8ppm

池尻(西側)の流入口に取り付けられたバイパス水路のパイプがゴミで詰まりかけていました。完全に詰まると汚水が池に流入してしまいます。Dscn9218sc

« 友人が帰省、夜遅くまで昔話に花が咲く | トップページ | 2009年が明けました »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

ため池・水辺」カテゴリの記事

コメント

かねがね気になっていたのですが、この水質調査はご自身で実施しておられるのでしょうか。それともどこかに表示されているものなのでしょうか。初歩的な質問をして申し訳ありません。もしできれば、それぞれの項目の見方や留意点を教えていただけたら助かります^^;

ご返事が遅くなりまして申し訳けありません。

毎月末(たまに翌月にずれ込むことも)自分で測定しています。測定といっても、市販の簡易水質測定キットがあって、発色したサンプルの色を比べることによって、およその値がわかるようになっています。

測定の様子や、簡単な考察は、私のHP
http://homepage3.nifty.com/kamiya-a/ikesuishitsu18y.html
やブログ
http://kamiya-a.cocolog-nifty.com/turezure/2006/01/post_9543.html
にも出ています。

測定項目の中で、溶存酸素は水中に溶け込んでいる酸素の濃度です。流れが澱んでいたり(池ですからある程度澱んでいて当然です)、水が富栄養化(排水に有機物やその分解物の窒素化合物やリン酸化合物のようないわゆる「肥し」になるようなものがたくさん含まれていると、これらが(バクテリアによって)分解されるときに水中の酸素をたくさん消費します。それによって水中の酸素が不足することになります。酸素が不足すると魚は住めません。生物の種類にもよりますが、東浦の池なら、5ppmくらいは欲しいと思います。
夏の昼間に8ppmくらいの測定値が得られることもありますが、これは(アオコも含めて)藻が繁殖して光合成をしているためで、夜間にはこれらの藻が呼吸をして大量の酸素を消費しますので、手放しでは喜べません。

CODは水中に含まれている有機物を酸化剤で酸化したときにどれだけの酸素を消費するかを調べたものと考えてください。すなわち、排水が汚れていて(食べかす、し尿、洗濯水など)有機物を含んでいるほど、大きな値になります。10ppm以下に抑えたいところです。

硝酸イオンやアンモニウムイオンのような窒素化合物はは、タンパク質など生体由来の分解物の指標となります。

リン酸イオンも同様に生体由来の分解物で、これらの化合物は肥料の成分として植物の成長に欠かせません。
ホテイアオイなどの水草が繁茂すると、成長期にはこれらの栄養分を盛んに吸収するため水の浄化が期待されますが、冬場に枯れて腐ってしまうと、これらの栄養分はまた池に戻ってしまうことになります。腐る前に人の手で除去しようと、厄松池にはびこっていたホテイアオイの除去作業を始めたいきさつがあります。

窒素分やリン酸分は、池の底にたまったヘドロや、トイレの浄化槽などからたくさん排出されるのではと思います。
リン酸イオンは、有機リン系の洗剤からも一部出てくるものがあるかもしれませんが、一般に有機リン酸は分解されにくいといわれていますので、どれほど捕捉できるかはよくわかりません。

測定データの評価ですが、正直言ってただ測定しているだけの感は否めません。でも、継続することによって「感覚として」日々変化する小さな生態系としての池を感じ取っているのかな・・・と思います。

データを眺めてみると、切池は、浚渫した後でバイパス水路を利用していますので、池の水は流入水よりも概ねきれいになっています。これはバイパス水路の効果を実証しているデータといえます。

厄松池では、バイパス水路を流れる廃水と池の水を比較しても大差はありません。これは池の底に分厚いヘドロが堆積しているため、それを浚渫しない限り池の水をきれいにはできないことを物語っていると考えてよいと思います。もう少しするとこの地区に下水道が整備されるので、池を(外科的に)整備するならそれからが良いと思っています。

それにしても、せっかく行政がお金をかけて厄松池のバイパス水路を設置した(私は設置に懐疑的でした)のに、メンテナンスが不十分で機能していないのは、造りっぱなしの謗りを免れないと思います。
http://kamiya-a.cocolog-nifty.com/turezure/2005/12/post_079f.html
入口に詰まったごみを取り除くなど、自分でできる範囲内のことは毎月やっているのですが・・・。役所の人はあまり関心がないようです。

以上、とても長くなってしまいました。

大変お忙しいところ、懇切丁寧な解説をしていただき、どうも有難うございます。おかげさまで、これまでただの数字にしか見えなかったものが、意味ある指標として見えてきました。

金魚を飼っているのですが、水槽があっというまに藻で覆い尽くされてしまいます。日中はそれでよくても、夜は逆効果だということさえ知りませんでした。ただ、水替えや水槽の掃除は定期的にやってきました。もっと規模が大きい池の場合、手入れがどれほど重要か想像に難くありません。

近くの溜め池にも、沢山のゴミが捨てられています。水質も含めたメインテナンスは上任せでしたが、本当は近隣の住民がもっと関心をもって、自分にできることだけでもやっていかなければならないのでしょうね。

神谷さんが継続してやってらっしゃることは、その素晴らしいお手本だと思います。

>神谷さんが継続してやってらっしゃることは、
>その素晴らしいお手本だと思います。

そういっていただけると本当にうれしいです。
自分たちの気づいたことを無理なく気軽に実践できる雰囲気作りができたらと思います。

金魚鉢に日光を当てると、てきめんに藻が発生しませんか?
でも、ガラスの壁面に藻がこびり付く程度なら、酸欠になることはないと思いますよ。

夏の池にアオコが発生すると、水面に膜が張ったり、水がドロドロになったりすることがあります。

わが家の金魚鉢は窓辺に置いているので、すぐにガラスの壁面に藻がこびりついてしまいます。でも、これからは慌てなくてよいとわかり、助かりました^^; 

池を覗き込むと、ドロドロの藻が見えることがありましたが、こちらは慌てなきゃいけなかったですね。勉強になりました! 

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 厄松池と切池の水質は(12月分):

« 友人が帰省、夜遅くまで昔話に花が咲く | トップページ | 2009年が明けました »