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2009/01/19

う・ら・らの実績評価と21年度の事業計画は?・・・東浦町地域公共交通会議を傍聴

前回に引き続き、第3回東浦町地域公共交通会議を傍聴しました。(どなたでも傍聴可能です。)

地域公共交通会議とは、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律及び道路運送法施行規則第9条の2に基づき、地域の実情に応じたバス等地域公共交通について協議するために設置されたもので、要は、東浦町と運送事業者(バス会社)、地域住民、関係行政機関などの代表者が参加し、町運行バス「う・ら・ら」の運行事業について話し合う会議です。学識経験者・アドバイザーとして名古屋大学の加藤博和准教授に加わっていただいています。

昨年10月1日に知多バスの路線の廃止を受けて、東浦町運行バス「う・ら・ら」の路線網とダイヤを大幅に見直しました。低床バスを新たに加えバスを3台から4台に増車し、2路線から4路線(6系統)に拡大、JR緒川駅東口を乗り継ぎ拠点とし、東ヶ丘、長寿医療センター、平池台、刈谷駅・総合病院の各方面が結ばれました。それから3ヶ月が経過し、地域公共交通会議で、運行実績の評価と来年度の事業計画案を協議しました。

●利用実績

3ヶ月(10月~12月)の乗車人数の前年(路線網拡大前)との比較
        10月    11月    12月    計  
H19年   19,018   18,908   18,808   56,734
H20年   20,817   19,403   19,701   59,921
増加率   9.5%    2.6%    4.7%    5.6%

3ヶ月(10月~12月)の路線別乗車人数
路線名    10月    11月    12月    計  1日あたり  シェア
A刈谷線     914   1,250   1,455   3,619    40     6%
B長寿線   2,641   2,270   2,179   7,090    78    11%
C長寿線   1,652   1,526   1,423   4,601    51     7%
D東ヶ丘線  6,723   6,519   6,595   19,837   218    32%
E平池台線  4,236   3,717   3,912   11,865   130    19%
F平池台線  5,267   4,702   4,733   14,702   162    24%
計       21,433   19,984   20,297   61,714   678   100%
乗継人数    616    581    596    1,793    20     3%   

  ※A刈谷線(緒川駅-刈谷駅)
   B長寿線(緒川駅-森岡中町経由-長寿医療センター)
   C長寿線(緒川駅-半ノ木経由-長寿医療センター)
   D東ヶ丘線(緒川駅-東ヶ丘)
   E平池台線(緒川駅-体育館経由-平池台)
   F平池台線(緒川駅-ふじが丘経由-平池台)

各停留所ごとの利用者の変動
路線拡大以降、利用者が増えているのはアイプラ前。
緒川駅東口は乗継人数に相当する乗車が増えているが、長寿線(緒川駅-長寿医療センター間)の乗車人数は減っている。

乗継利用と定期券販売
乗継券利用は全体の3%。回数券利用から定期券利用へのシフトが起こっており、全線定期券の販売収入が3ヶ月で24%増加した。

●まとめ

路線は拡大、トータルで便数も増えた割には、乗車人数の増加は全体で5.6%にとどまっています。

これは、知多バス廃止後をカバーすべく刈谷や国道366号線沿いにも路線を伸ばしたが、各路線ごとでは実質減便や乗り換えの必要が発生し、従来の利用者にとって利便性が低下した結果になってしまったためと思います。

簡易アンケート調査でも、多方面に行けるようになった反面、乗継が面倒、1路線あたりの便数が減って不便などの不満の声が聞かれます。

各路線毎1時間に1本の便があれば理想的ですが、予算的にバスの台数には限りがあるため、今後、ニーズの高い時間帯に便をやり繰りするなどの工夫が必要と思われます。

交通渋滞などによる乗継便の接続不良は、今のところないようです。いずれにしても、まだ3ヶ月なので認知度が高まるまで1年ほど様子を見るのが妥当と思います。

●次年度事業計画案

21年度の事業計画案では、現行の運行体制で、バス停に屋根をつけるなど、使い勝手の改善をしていく方針が示されました。とりあえず、緒川駅東口バス停にパネルを設置するそうです。イオン東浦のバス停にはイオンが雨除けを設置する計画があるそうです。

●その他、質問、意見等

う・ら・らの時刻表の置いてない公共施設がある。

車内や停留所のメッセージや花など、地域や事業者の気配りや協力で工夫できないか。

10月から開設された知多バス新路線(知多半田-東浦駅 1日6往復 東浦駅で1日10人利用)のう・ら・らやJRへの接続改善は。

刈谷市の担当者から、刈谷市公共施設連絡バスが大幅増便(1路線5往復から8往復に、バス4台から8台に)するので、刈谷豊田総合病院などで乗り換えて利用して欲しいとのこと。

などの指摘やお知らせがありました。

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コメント

うららを利用したことは数回しかないのですが、長年、バスを利用して通勤通学していた者として、乗継がかなりの負担であることを実感しています。乗継せずに刈谷方面に乗り入れる路線ができれば、もう少し利用者にも変化が出るかもしれません。いずれにしても、定期的に検討していくことが必要なのでしょう。このように傍聴可能な会議の存在が頭から抜け落ちていたので、これからは心して見守っていきたいと思います。

待ち時間ほとんどなしでも、やはり乗り継ぎは負担でしょうか?
人の流れからすると、藤江方面-緒川-刈谷、藤江方面-緒川-健森が多くて、東ヶ丘方面から刈谷、健森方面への利用は少ないとみています。

次回の地域公共交通会議は町HPhttp://www.town.higashiura.aichi.jp/02bousai/kotsukaigi.htm
にお知らせが出ると思いますので、ご都合が合えば傍聴してみて下さい。

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