「水源の森・みたけ」で枝打ち・間伐体験
なごや環境大学共育講座「水はどこからくるの? ~水源の森で里山を実体験~」第2回に参加しました。
寝袋持参で現地公民館に集合、講師陣はNPO法人「みたけ・500万人の木曽川トラスト」のメンバー。木曽川流域の市民からお金を集めて、岐阜県御嵩町の1.5haの山林を買い取り、「水源の森・みたけ」と名付けました。ここは産業廃棄物処分場問題で有名になった場所のすぐ近くでもあります。
ここはコナラ、アベマキなどのブナ科の広葉樹と赤松とヒノキの混交林。
これはホウの木。大きな葉っぱは朴葉寿司や朴葉味噌に使われます。
参加者の中には「ボラみみ」のボランティア記者の学生さんや、生徒を連れて来たいという中学の理科の先生も。私もコミュニティの行事で使えないかと思ったり。お昼は各自持参だったが、コゴミの天ぷらの差し入れがあったり。
午後からは隣の檜林で枝打ち。余分な下枝をノコギリで切り落として、真っ直ぐで節のない木材ができるようにします。まず、アルミのはしごを木に固定、ハーネスをつけて登ります。
てっぺんは地上から8mほどになるので登ってみると結構迫力があります。
つづいて、伐採の練習。この時期の檜は簡単に皮が剥げて、真っ白な木肌が出てきます。みずみずしい木肌をなめてみるとほんのり甘い味がします。
夜は、近くの公民館でBBQ。メニューは開田で釣れた岩魚、地元産の猪、キリタンポかみたらし団子か正体不明の手作り五平餅などなど。
翌日は、町有林で間伐作業。御嵩町には800haもの町有林があるのだそうです。そのうち約3haを木曽川トラストが借り受けて整備をしています。50年前に植林されたのですが、そのあと放置されていたため、間伐をして森に光が入るようにしています。
この木で実演です。まず、木が倒れたがっている方向、倒したい方向に受け口を作ります。
そして反対側から追い口を入れます。追い口と受け口の間に2cmくらいのツルを残して木を倒します。
林が混んでいるので、隣の木の枝に引っかかってしまって倒れません。ツルを詰めて幹にワイヤーを巻いて、てこで木を回転させるとうまく倒れました。
木目を数えてみると50本。 細い木を切ってみてもやはり50本。同時期に植えても日照が少ないとモヤシのようになります。あまり日当たりがよくて成長が早くても、木目がつまった硬い材にはなりません。
こちらは、木を回しても倒れなかったので、ロープと滑車を使って引っ張って倒そうとしてるところです。
左の太いほうの年輪は約95本。右の細いほうもほぼ同じ本数。たぶん枝分かれで同年齢なのでしょう。
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コメント
素晴らしく本格的な体験講座ですね。大好きなコゴミまで登場して、心底、羨ましく思いながら拝見しました。子どもの頃は、毎週のように六甲山に登っていたのに、近年久しく山にご無沙汰しています。朴葉ずしも美味しそう♪
投稿: 絵本の虫 | 2009/05/13 10:00
そうなんです。「見てるだけ」「やったふり」ではなくて、結構ディープな体験ができます。
毎月第2土日に作業をしているそうです。
投稿: 神谷 | 2009/05/14 23:55