今日は、9月定例議会最終日。付議された議案の討論・採決がありました。
このなかで、子ども医療費支給条例の一部改正がありました。これは、中学生までの医療費を無料化(これまで、小学生までの入院・通院、中学生までの入院に関わる医療費の自己負担分を県と町が支払っていましたが、今後は中学生の通院費の自己負担分も町が支払うことになります。)するものです。
市町村によって温度差はあるものの、比較的裕福な自治体が多い愛知県内では、小牧市、刈谷市をはじめとする多くの自治体が中学生までの医療費助成を拡充させています。となりの大府市もいち早く中学生までの医療費無料を実現しています。
東浦町でも「子育て応援日本一を目指します」をキャッチフレーズに、中学生までの医療費無料化を実施することを発表。裏付けとなる補正予算案を8月10日の臨時議会で可決し、医療費支給の根拠となる条例改正案を本9月定例議会で可決しました。
子どもを持つ親にとって、わかりやすく安心できる施策ですが、まるで量販店が安売り合戦を繰り広げるように無料化を競い合って消耗戦に引きずり込まれては、弱小自治体に勝ち目はありません。「うちの住民サービスの考え方はこれだ」という特化、差別化が必要です。
※高浜市では、早期から中学生までの医療費助成を行っていますが、自己負担ゼロは医療のコンビニ化を招くとして一定の自己負担を残しています。
私も賛成しましたが、以下の賛成討論でいくつかの懸念点を指摘しました。
賛成するに当たって、医療費助成に対する自分の考えを述べさせていただきます。
(自治体間で)なんでもかんでも無料化競争と言う動きがあるとすれば、それに対して警鐘を鳴らしておきたいと思います。
「子ども医療費助成事業」では大府市に倣って中学生までの医療費が無料になります。継続することになるので、今後毎年6700万円ほどの支出増が見込まれることになります。
自己負担なしの無料、それもいわゆる弱者のみでなく一律助成の考え方は、医療のコンビニ化という言葉があるように(医療費の無駄遣いや病院の混雑が加速するなど)サービスを受ける側のモラルハザード、そして財政のモラルハザードを招く恐れがあることを忘れてはならないと思います。
単におカネをばら撒いて、子どもたちが大人になったときに、「あなたたちのためにこれだけの借金を作ってあげたから返しなさい。」では、到底未来に希望の持てる社会とは言えません。
過去、医療費の軽減を段階的に行ってきたのですから、データも蓄積されてくるでしょう。このあたりの問題点と効果を検証する時期に来ていると思います。是非検証していただきたい。
それから、拙速に市制移行を進めようと、慌てて人口を増やすためにバラマキ的な誘導策をしているとすれば問題です。きわめて短期的・短絡的な目的のために長期の支出を強いられることになります。
以上が私の懸念点。心しておかねばならないと思っています。
一方で、これまで、他の自治体に先駆けて目立つアピールをしてこなかった東浦町が、「子育て応援日本一」を掲げたのはひとつの決心だと受け止めています。
「支援」でなくて「応援」とは何か。真の子育て応援とはどういうことか。バラ撒きでない子育て応援、子どもたちにツケを残さない子育て応援、将来の豊かな社会をつくるための子育て応援とはどうあるべきか。熟慮の上で、子育ての苦しい暗いイメージを払拭し、楽しい幸せな子育てを目指していただきたいものです。
今後、この決心を見守っていきたいと思います。
中学生まで医療費無料は、確かにわかりやすく、即実施できる子育て応援ですが、東浦町の、そしてわが国の長期的視野にたった持続的繁栄を考えた場合、初等・中等教育関係など将来を見据えた施策展開も視野に入れていただきたいと考えます。
以上、私なりの懸念点と留意点を申し上げて賛成討論とします。
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