議会基本条例の制定と議会改革・・・岡本光雄氏の講演
去る3月25日に、東浦町議会で、岡本光雄 全国町村議長会 議事調査部長をお招きして議会改革に関する勉強会を開いた。地方自治体の議会改革の最新情報も聞くことができた。以下、主な内容を箇条書きにした。
●地方自治法の改正予定
・議員定数の人口別上限の撤廃
・議決要件(議会権限)の範囲の拡大
・議会事務局を他市町と共同設置できる?
●これまでの地方自治法改正と解釈の変更
・議会の議決権(議決できることの範囲)は「できない」規定から「できる」規定へ・・・条例で議決権を広げられる
・国の事務を受託している法定受託事務にも条例を作れる
●選挙制度についての「なぜ?」
・選挙権(20歳)と被選挙権(25歳)の年齢格差はなぜ?
・投票権はなぜ1票なの?(立候補者への1票以外になってほしい人に投票できないか?)
・投票率が5割を切ったら再選挙にしては?
・戸別訪問はなぜいけないの?
●こんな地方自治法の規定も
・議案提出はなぜ1人でできないのか?
・予算提案はなぜ首長しかできないか?
●会議規則に不自由な規定が多すぎる
・質問回数の制限
・自己の意見表明の禁止
・安易な討論の省略
・事前通告、台本どおりを廃止してガチンコ議会に
●議会改革への具体的な取り組みを
・質問・質疑の回数制限撤廃
・議会として、住民向けの懇談会や議会報告会を開く
・議会活動について報告書を作成して図書館に置く
・子ども・女性・シルバーなどで模擬議会を開く
・一過性でない休日・夜間の議会
・本会議以外も(ライブ映像)公開
・議会基本条例・・・栗山町議会基本条例の前文では「~豊かな議会をつくりたいと”思う”」・・・議会が人格を持つ
・通年議会にすれば議長の裁量でいつでも開会できる
・飯田市では議会が自治基本条例をつくった
・議会への住民参加を(傍聴者に意見表明の機会を、住民の議員視察への参加、報酬審議会の公募制 etc.)
・外部の専門家を活用する
・報酬のあり方を考える(矢祭町・・・日当、福島町・・・歳費)
●法律で禁止されていないことは「可能」と解釈すべき
議会が自ら工夫して可能性を開くことが求められている
最後の質問の時間に、岡本さんに地方議員年金についての考えを伺ったところ、「もはや算数の問題ではなく、政治決断の問題。法律で規定しているのだから、国が責任を持って結論を出すだろう。キッパリやめるか?掛金と税金を投入し続けるか?数少ない議員で多数の受給者を支えるやり方が持続するわけがない。あとは、議員・国・地方自治体がどれだけ負担するかの駆け引きだ。」との答えでした。
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