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2010/05/03

ふらっと旧東海道 Vol.5

町内在住の方が旧東海道の徒歩紀行文を寄せてくれます。この方は旧東海道を「踏破」中。昨年末までに、京都三条大橋から静岡県内までを歩きとおして、残る区間は小田原~日本橋。お天気と相談しながら宿場から宿場へと少しずつ地図を塗りつぶしているところです。
今回は、小田原~平塚間27kmをご紹介します。私は以前小田原の近くに住んでいたことがあるので、何か懐かしい気がします。

 

                 2010.3.30~31

小田原宿~平塚宿27kmを歩く

 久しぶりに東海道を歩いた。青春18切符の使える期間とお天気をにらみ、且つふるさとガイドなどの日程から3月29日にホテルを確保して、急きょ3月30日~31日を決めた。

鈍行の利用できるのも最後か!!

 いつも乗る東浦駅を6.33”の電車は、今回のダイヤ改正で6.27”と少しだけ早くなった。つい最近武豊線を電化するという記事が新聞に載ったが、理由がふるっていた。いわく管轄内の車両整備計画の一環として、武豊線の車両を他の路線に転用するので、武豊線は電化するというのだ。これまで複線電化が叫ばれてきたが、複線にしなければお客が裁けないわけでもなし、その必要性はなかった。そんなことよりも、時間当たりの列車本数を今の2本から4本にすることの方がどんなにありがたいことか。対岸の名鉄三河線は人口の少ない高浜市と碧南市を結んでいるが、時間当たり4本の電車が走っている。高浜市よりも東浦の方がはるかに人口は多いが、JRは本数を増やしてはくれない。もっとも沿線市町も「複線電化」を目指すのはよいが、もっと素直に住民にとって最も良い方法は何かを考えて、JRに働きかけなくてはいけないのに現実をよく見ていないとしか思えない。今回のJRの経営方針から電化が実現するのは悪くないが、JRに沿線住民が一番望むのは、時間を気にしなくても電車に乗れるダイヤの実現に他ならない。エコ社会実現のためにも車だけに偏らず、鉄道の有効利用こそ求められていると思う。

 朝が早いので少しだけひんやりする、そのため服装はいつもどうりだが首筋にスカーフをまいてきたが、小田原まで5時間の電車旅であり、歩き出す時にはとっくに暖かくなっているだろう。今回は11.30”頃に小田原に到着するが、これから先はスタート地点が茅ヶ崎、神奈川新町の予定であり午前中の到着のためには鈍行では無理というもの。新幹線を使わないといけなくなるので、青春18切符だと11500円の旅費は新幹利用で40000円程になるだろう。1泊5000円として合計50000円、ならば2泊3日のスケジュールも考慮するなどの検討が必要になってくるが…

いつ見ても美しい富士山

 豊橋を過ぎて浜松で熱海行に乗り換える、掛川、島田、藤枝、静岡と静岡県の大きな都市を結ぶだけあって車内は常にかなりの混雑具合である。掛川あたりまで来た頃だろうか、山並みのあちこちに白い部分が見える。二日ほど前の寒波で雪が降っていたが、この辺りも雪が降ったようだ。そして、安倍川の鉄橋を渡るときの富士山は頂が真っ白でとても美しかった。やはり富士山には真っ白な雪がよく似合う、裾野までくっきりとその姿を見せてくれた。このようにくっきりと富士山が眺められると、何か得をしたような気分になるから不思議だ。富士山の持つ不思議な魅力とでもいうのかな!!

 静岡を過ぎて草薙駅に停車すると、小さなリュックを背負ったハイキング姿のおばちゃんたちが大勢降りた。ここからだと日本平を歩くのだろうか?そんなことを友と話し合いながら、また時には席を立ち足を伸ばしたり、屈伸をしながら足腰を動かすこともした。何せ同じ姿勢を長く保つことが、血流が悪くなる一番の原因になるのだ。坐骨神経痛になってからは電車の旅はよいが、立って体を動かすことのできないバスでの長距離移動は困難になった。

 富士、沼津、三島と過ぎて丹那トンネルをくぐると熱海に到着する。ここで東京行きに乗り換えるが何と15両編成だ。JR東海からJR東の管轄に入り、車両もオレンジの帯は小さくなりグリーンの太い帯が入る。そして、首都圏を走るだけあって2階建てのグリーン車2両を連結している。ここから22分で小田原駅に到着するが、熱海、湯河原などの観光地を控えているために、列車ダイヤは朝夕よりも昼の10.00”~16.00”が多い。それも1時間当たり10本走っているから驚きだ。

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 新たに整備された小田原城の門        国道1号に建つ東海道の宿場案内

桜の小田原城を見てスタート

 11.36”小田原駅に到着、すぐに駅前のさくら水産でランチにする。前回小田原に来た時見つけたお値打ちな店だ、今日のメニューはイワシの塩焼きとホルモン焼きで、友以外はイワシの塩焼きにした。普段イワシは塩焼きで食べることはなく、丸々太った大きなイワシはことのほか旨かった。サービスの生卵で卵ご飯にしてみそ汁に漬物、ふりかけ、海苔とあり、これで500円は言うことなし。腹ごしらえをしてまずは小田原城をめざしてスタートする。通りは人があふれ大都市であることがわかる。小田原城のお堀まで来ると桜が満開で、ここも大勢の人でにぎわっている。何かの因縁か前回来た時も桜が咲いている時だったが、隅櫓や門などが整備されていた。お城を通り過ぎて国道1号に出る。ここからが東海道のスタートで、この辺りが江戸から85kmのポイント、すぐに明治天皇が宿泊された本町行在所の石碑がある。その先本町交差点を過ぎた地点にも宮の前行在所の石碑がある。明治天皇が行きと帰りで別の家に宿をとったのだ。本町交差点で国道1号は左へ曲がるが旧東海道はまっすぐ進む。この通りは小田原名物蒲鉾の、それも立派なお店が並んでいるのが目につくのと祭り用品の専門店もある。この辺りは宿場のあった所なので狭い間口の区割りがはっきりしている。そんな一角にとても幅の狭いトロッコの線路が残っていた。大通りから魚や資材などを店の奥に運搬するために使われたものだろう。しばらく進むと道は左へ直角に曲がり新宿交差点で国道1号に出て右折する。ここから少し国道1号を歩くと小田原宿の東の入口である「江戸口見附.一里塚跡」で説明板が設置されている。

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 蒲鉾の店                      江戸口見附跡

新田義貞の首塚

 出発して2.5kmほどの地点に「新田義貞」の首塚がある、地図を見ながら入口を探すが見当たらない。明らかに行き過ぎて左に曲がる所に案内が見つかった。街道沿いではなく少し奥にあるため、ぐるりと回らないと道がなかった。街道の裏手に回り少し戻った所にそれはあった、入り口に説明板があってその奥に6畳程の区画に碑と小さな墓石があった。新田義貞は越前藤島で討ち死にし、家臣の宇都宮泰藤が故郷に葬ろうと義貞の首を持ち帰ったが、ここで病のため没した。その際義貞の首も一緒に埋葬されたといわれている。

 新田義貞は鎌倉時代の御家人、南北朝時代の武将で正式な名前は源義貞。足利尊氏と同じ源氏からでた武家の名門だった。しかし、北条氏のもとでは足利氏よりも冷遇され源氏再興のため足利尊氏と共に闘い鎌倉幕府を倒しながらも、尊氏と対立する。そして1336年一度は尊氏を破るが兵庫の戦いで敗れ越前へ逃れる。そして1338年の越前藤島の戦いで討ち死にした。義貞のお墓は越前称念寺に祀られていたが後に上州大田(群馬)金龍寺に遺骨を持ち帰ったという。尊氏より知将に優れた人物だったといわれ、まじめすぎる性格が災いしたか運に恵まれることなく、ヒーローになりそこねた知将だったといわれる。そんな彼に手を合わせてお参りをした。

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                 新田義貞の首塚

湘南の海が見える道

 13.00”に首塚を出ると旧東海道は国道1号を横切り、トヨタカローラ店の裏を通って酒匂(さかわ)川の堤防に向かう。ところが堤防に出ると酒匂橋につながる道路はなくて、結局来た道を戻り国道1号に出て酒匂橋を渡った。散策マップでは酒匂橋に82kmのマークがあり3km歩いたことになる、しかし、国道1号の距離ポストとは500m程ずれているようだ。橋を渡り10分程歩くと潘龍聖人の筆による石碑が立つ法船寺の前を通りさらに10分もいくと、赤い下地の天幕に今時は珍しい「支那そば」の白い文字が浮き上がったラーメン屋「池龍」がある。支那という言葉自体がつかわれなくなって久しく、とても珍しい。その先に松並木が現れた、ちょうど歩道橋があって昔と今の姿を見るようだ。でもそんなに続いてはおらず、次にはとても大きな楠が現れた。背後には大正時代を思わせる二階建ての洋館が見える、小田原市役所の酒匂支所だった。そして、14.00”に江戸から19番目の小八幡一里塚跡に到着した。説明板があるのみで少し寂しいが、ないよりましということかな。

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 珍しいラーメン屋の看板            小田原市役所の酒匂支所

 ここまで湘南を歩いてきたが喫茶店はなかった、愛知ならすぐ見つかるのに、今日はまだ一度もコーヒーを飲んでいないので喫茶店を探しながら歩いた。でも見当たらずケンタッキーがあった、ここではコーヒーはないだろうとのぞいてみる。私は分からなかったが友が「あるよ」と声をあげた、それなら入ろう

と店に入ると狭いスペースに丸テーブルが一つとイスが四つあった。コーヒーくださいと言うと、かわいい娘さんが「今から入れますので少し時間がかかります」という。かまいませんとイスに腰をかけて、友はホット他の3人はアイスコーヒーを頼んだ。良いお天気でのども渇いており、アイスがほしい季節になった。すぐにコーヒーは出され、味もまずまずでホット一息つくことができた。それに値段は200円とお値打ちだった、これなら今後はケンタッキーのコーヒーを利用してもよい。でも難点は落ち着いて飲める雰囲気かどうかによる、ここもちょっと狭いのだ。しかし、他の客が2階から降りてきたので、ここは2階に食べる部屋があるようだった。

 ケンタッキーを出て少し行くと道端に箱や台を並べて、おばちゃんがいろいろな種類のミカンを売っていた。甘夏、伊予かん、タンカン、ネーブル、ポンカンそれに清美だったかな? この地方のみかんも並んでいた。ホテルで食べてもよいので、ネーブルを4個袋に入れて「おばちゃん、これちょうだい」と差し出すと、そことばかり最新式の計量ばかりを指差した。言われるようにはかりに乗せると、110円と返事が返ってきた。その先には果物屋がありネーブルなども並んでいたが、値段はよくわからなかった。お値打ちな買い物だったことにしておこう。

分からなかった間の宿の本陣

 その先親木橋を渡ると「岡入口」という交差点を通る。この時は気にもしなかったが、ここからとてもゆっくりと徐々に上り坂が続いていた。直に海抜5.9mの丸い表示板が現れた、小田原市のライオンズクラブの名前が入った看板が所々に掲げられており、17mが最高地点の丘だった。そしてJR国府津駅前を通る、この国府津駅は丹那トンネルができるまで東海道線は今の御殿場線回りであり、すべての列車が停車した駅だ。ここを過ぎてからゆっくり下り坂になると湘南の海が見えてきた、海岸に沿って国道1号と西湘バイパスが並行しているが、いずれも海から100mも離れていないのだ。相模湾の右手には伊豆半島が横たわり、大室山の特徴ある姿をはっきりと見ることができた。お天気は快晴、桜はあちこちで咲き誇り春の海を眺めつつのウオーキングはいうことなし!!

 岡入口から30分ほどで東前川の交差点を過ぎると、車坂碑があった。説明板の写真を撮ってきたのだが反射していて文字が読めない。十六夜日記に出てくる詩を、ここで誰かが詠んだものらしいのだが...肝心なことが分からない。ここから15分で中村川の押切橋を渡ると、東海道は国道1号から右へ分かれ押切坂になる。その坂を登りきると再び国道1号と合流するのだが、途中に大磯宿と小田原宿との間の宿にある「松屋本陣跡」をめざす。

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 海抜17mを示す                   二宮の一里塚跡

 出だしからかなり急な坂で、最初は上りがかなりきつかった。ここらあたりだろうと目星をつけていくと旧式のポンプをのせた井戸があったが、それらしいものは何もなかった。その先国道1号と合流する手前に江戸より18里の一里塚跡がある、石碑と立派な石造りの説明板があった。時間的には19番目の小八幡一里塚跡からコーヒータイムも含め1時間30分で4kmを歩いてきたことになる。本陣跡も見つからず余計に疲れを感じたので、道端のブロックに腰掛けて休憩にした。友の細君より娘が作ったというお菓子をいただく。シフォンケーキの失敗作と言っていたが味はgooだった。おいしいお菓子もあってお茶も旨かったこと。休憩中に犬を連れたおじさんが通りかかったので松屋本陣跡の場所を聞いてみると、今は何もないが旧式のポンプをのせた井戸のある場所が本陣跡だと分かった。

 今日の目標である二宮駅まで1.5kmほどになった、歩き出して間もなく山西の交差点で東海道は国道1号から左へ分岐する。そこに小さな道祖神が2体と石碑が二つあったが、何の碑か確認もしなかった。少しお疲れになったのかな、ここから20分程で二宮駅に到着した。駅前のロータリーには「ガラスのうさぎ像」が建っている。ガラスのうさぎを抱いて静かにたたずむ乙女の像だ。第二次世界大戦中、二宮の空襲で父を失った体験を綴った高木敏子さんの小説「ガラスのうさぎ」にちなんで建てられたものだ。町民の平和への願いも込められている。ここまで小田原駅から17,056歩だった。16.25”の品川行きの電車に乗り平塚駅前のグランドホテル神奈中.平塚に16.45"到着、751号室に落ち着いた。

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 二宮駅前の「ガラスのうさぎ像」

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