黒部の秘湯・・・黒薙温泉
ここは車で行くことが出来ません。トロッコ電車と徒歩で行ける秘境の一軒宿の温泉です。
宇奈月から黒部峡谷鉄道に乗って黒薙駅で下車。黒部川の支流の黒薙川の峡谷沿いを20分ほど歩くと程なく宿に到着します。
実は、宇奈月温泉のお湯は黒薙温泉からパイプラインではるばる数km引湯しているのです。黒薙温泉では97℃のお湯が毎分2000ℓ湧出しているそうです。
宇奈月駅を出発、トロッコに乗って、宇奈月ダム湖畔を走ります。ターコイスブルーの湖水が印象的です。
対岸に見えるのは宇奈月への送湯管、手前のつり橋は猿のためのものだそうです。
草薙駅に到着。ここから歩きます。先に見えるのは後曳橋(あとひきばし)。入山者があまりの谷の深さに後に引いたことから名付けられたのだそうです。河床からの高さは60mあります。この橋を渡ってトロッコでさらに先へ行くと欅平に至ります。
あいにくの雨でしたが、距離はそんなに長くはないし、狭いながらも道は整備されているので苦にはなりませんでした。
途中、黒薙川を渡る2本の水路橋が見えます。黒部川本流の水を下流の発電所に送水するためのものです。
源泉の河原にある混浴露天風呂は、脱衣用のテントが2張りあるだけであとは岩でできた開放的な浴槽があるのみ。大勢の男性に混じって若い女性が照れることなくあっけらかんと入浴していました。こういうときって、隠し事はアンフェアーな感じで、かえって体裁が悪いものです。
のんびり浸かっていられる女性用露天風呂(時間制)もおすすめです。ここの湯船の脇を宇奈月への引湯管が通っていて、吊り橋を渡って対岸に導かれています。
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