建築美を再発見!名古屋市役所本庁舎の見学会
1930年(昭和5年)にコンペで559案の中から平林金吾氏の案を採用、1933年(昭和8年)に完成。戦災をくぐり抜けて1988年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録された名古屋市役所本庁舎。鉄骨鉄筋コンクリート造の上部に日本的な屋根を乗せた帝冠様式。今も市役所として活躍しています。今日は、歩こう!文化のみちイベントにあわせた一般公開で、普段は入れない貴賓室、時計塔などを見ることができます。予想外の見学者の多さに、予定されていた職員のガイドツアーが中止になるほどでした。
ヒマラヤスギの大木に囲まれた名古屋市役所本庁舎。左奥のやはり帝冠式の建物は愛知県庁本庁舎。
玄関ホールに入るとすぐに2階へ上がる階段があります。階段中央を真っ直ぐ行くと議会棟に通じる渡り廊下です。両脇の階段は本庁舎2階へ上がるためのものです。
この渡り廊下は「ロ」の字型の建物が囲む中庭の中央を左右に分ける格好で造られています。名古屋市役所は内部が重厚なだけあって、テレビや映画のロケに使われることがあるそうです。この渡り廊下や階段もドラマ「官僚たちの夏」で使われたのだそうです。
階段室の大理石は、山口県産の「小桜」と呼ばれるものが使われているそうです。よ~く探せば化石がいっぱい見つかることでしょう。
階段や通路は掃除が行き届いています。
建物正面の2階には市長室があります。ついでにここも見学者に公開すると気が効いているのですが・・・。
市長室近くの壁に置いてある「日本民主主義発祥の地 ナゴヤ」と書いてある看板です。記者会見のときにバックに使うためのものでしょうか。
3階には貴賓室があります。部屋が二間とレストルームがついています。
ここは正庁と呼ばれる部屋で、仕事始めなどの式典が行われるところ。格子天井がきれいです。一般の結婚式などに使えるようにすれば良いのにとアンケートに書いていた人がいました。
これは時計塔に上がる順番を待つ行列です。
この階数表示。さすが年代を感じさせます。
さあ、いよいよ期待の時計の機関部に迫ります。
カリオストロの城の時計塔の内部のように大きな歯車がいっぱい詰まっているのを期待していたのですが、塔屋最上階に置かれていたのはステップモーターとその回転を4方に設置された文字盤に伝えるシャフト・・・と至ってシンプル。
説明によれば、平成になって古い装置を撤去して、電波時計に切り替えたのだそうです。その昔は、1日2回ねじを巻かなければならなかったそうで、時計のために宿直が要ったようです。
塔屋最上階から名古屋城方面の眺めです。すぐ向かいに市役所西庁舎が見えます。名古屋城天守閣の手前にあるのは愛知県体育館です。
写真上部にあるのは文字盤の円形のワクで、直径が約3mあります。
これは栄方面(南側)の眺めです。お隣の県庁が見えています。
本庁舎東側にある緩い傾斜の屋根のある建物は議会棟です。この中に全国的に珍しい円形の議場が置かれています。
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