12月定例議会最終日
平成20年度から、策定を進めてきた第5次東浦町総合計画基本構想に対する採決などがありました。
はてなと思う点もありますが、少ないながら公募住民の意見も取り入れて議論してきたものです。私は賛成の立場で下記のような討論をしました。
策定方針として、公募住民を含むまちづくり計画委員会の意見を取り入れるなど、計画段階からの住民参加に一定の進歩があったこと。
目指すべき目標値を設定したこと。
総合計画・実施計画・予算・決算・そして行政評価の連動、実効性のある改善サイクルの構築に努めたことを、評価する。
それから、総花的になりがちながら、多岐にわたる社会的要請や課題を、住民の意見を集約しつつ総合計画としてまとめ上げたことに敬意を表したい。
今後の課題として、
住民と行政の協働を前面に出しながら、協働の定義が曖昧なこと。
交通体系として東浦町に特徴的ともいえる鉄道を積極的に利用する発想に乏しいこと。
開発とのバランス・調和という言葉が前面に出て、自然環境保護への取り組みの意識が甘いこと。
設定した目標の妥当性、目標値の妥当性を、これから継続的に吟味・見直しすることが必要なことを、指摘しておく。
日本は人口減少社会に入った。名古屋都市圏にある東浦町においても人口の伸びが鈍化することを前提にした計画となった。ただし、いまだに人口を増やすことを大きな価値を置いている。
膨張する行政組織とコストを支えるために、税収を確保しなければならない。そのために宅地開発して工場を誘致して人口を増やさなければならないといった、行政サービスの供給者サイドの発想に立つのでは本末転倒だ。
ぜひ、子どもたちにツケを回さないこと、豊かな自然環境を残すこと、最終的に住民が幸福を感じることを常に念頭において、この計画が運用されることを祈って賛成討論とする。
(※討論とは、表決の前に、自分の賛否およびその理由を明らかにし、同時に他の議員を説得し賛同を得るためのものです。しかし議会では討論前に会派ごとに賛否を決定していることがほとんどで、残念ながら、「説得し賛同を求める」機能が薄れています。そういう意味では形骸化していると言えますが、傍聴者や市民、行政に対して自身の考えを明らかにする意味はあります。私が議員になったばかりの頃は、他の議員の討論を聞いて賛否を判断したこともありました。これって新鮮ですよね。)
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