厄松池と切池の水質は(12月分)・・・水質基準を載せました
1月2日、午後4時半の気温6℃、水温6℃、天気は晴れ。きょうは比較的穏やかな一日でした。本当は大晦日に測定する予定でしたが、新年にずれ込んでしまいました。お正月のせいか、いつもより池に流れ込む水が少ないです。
厄松池のようす
COD(化学的酸素消費量) 12ppm
溶存酸素 7ppm
リン酸イオン 0.2ppm
硝酸イオン 10ppm
アンモニウムイオン 1ppm
またまたヌートリアに会ってしまいました。こちらに気づいても逃げる様子はありません。犬に吠えられても動じない図太さです。
切池のようす
池の出口 バイパスパイプの生活廃水
COD(化学的酸素消費量) 8ppm 20ppm
溶存酸素 7ppm 4ppm
リン酸イオン 0ppm 4ppm
硝酸イオン 4ppm 33ppm
アンモニウムイオン 0.2ppm 8ppm
岸の八重桜の木に何かの巣が掛けられています。レジ袋も混ざっています。何の巣でしょうか。
いつもはほとんど流れていない北側の流入口から珍しく水が出ています。
さて、つれづれログの読者から、「水質を測定しても、水質基準が出ていないので、いったいきれいなのか汚いのか、よくわからないではないか。」というご意見をいただきました。
そこで、国の水質汚濁に係る環境基準(生活環境の保全に関する環境基準…湖沼)
を載せました(埼玉県のHPからの抜粋です。)。
”mg/L”を”ppm”に読み替えるとおよその比較ができると思います。ただし、もともと池の水は「汚い水」ですので、”工業用水には向かない、日常生活において不快感を感じる”レベルの水質です。
湖沼・一般項目ア | |||||
類型 | 基準値 | ||||
pH | COD | SS | DO | 大腸菌群数 | |
AA | 6.5以上8.5以下 | 1mg/L以下 | 1mg/L以下 | 7.5mg/L以上 | 50MPN/100mL以下 |
A | 6.5以上8.5以下 | 3mg/L以下 | 5mg/L以下 | 7.5mg/L以上 | 1,000MPN/100mL以下 |
B | 6.5以上8.5以下 | 5mg/L以下 | 15mg/L以下 | 5mg/L以上 | - |
C | 6.0以上8.5以下 | 8mg/L以下 | ごみ等の浮遊が認められないこと。 | 2mg/L以上 | - |
COD: 化学的酸素消費量
DO: 溶存酸素
SS: 浮遊物(にごり)
AA類型の水域とは、次のような水域をいう。
・ろ過等、簡易な浄水操作を行えば飲める程度
・ヒメマス等貧栄養湖型水域の水産生物が漁獲できる程度
・国立公園等、自然探勝等を行える環境が保全されている
A類型の水域とは、次のような水域をいう。
・沈殿ろ過等の通常の浄水操作、または、
前処理等を伴う高度な浄水操作を行えば飲める程度
・サケ科魚類、アユ等貧栄養湖型水域の水産生物が漁獲できる程度
・水浴場として利用できる程度
B類型の水域とは、次のような水域をいう。
・コイ、フナ等富栄養湖型水域の水産生物が漁獲できる程度
・沈殿等、通常の浄水操作を行えば工業用水に利用できる程度
・農業用水として利用できる程度
C類型の水域とは、次のような水域をいう。
・薬品注入等、高度な浄水操作を行えば工業用水に利用できる程度
・沿岸の遊歩等の日常生活において不快感を生じない程度
湖沼・一般項目イ | ||
類型 | 基準値 | |
全窒素 | 全燐 | |
1 | 0.1mg/L以下 | 0.005mg/L以下 |
2 | 0.2mg/L以下 | 0.01mg/L以下 |
3 | 0.4mg/L以下 | 0.03mg/L以下 |
4 | 0.6mg/L以下 | 0.05mg/L以下 |
5 | 1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 |
全窒素: 窒素化合物の総量で、硝酸類、アンモニウムなどを含む
全燐: リン化合物の総量で、リン酸類、有機リン類を含む
1類型の水域とは、次のような水域をいう。
・国立公園等、自然探勝等を行える環境が保全されている
2類型の水域とは、次のような水域をいう。
・浄水操作(臭気物質を除去する特殊な方法を除く)を行えば飲める程度
・サケ科魚類、アユ等の水産生物が漁獲できる程度
・水浴場として利用できる程度
3類型の水域とは、次のような水域をいう。
・臭気物質を除去する特殊な浄水操作を行えば飲める程度
4類型の水域とは、次のような水域をいう。
・ワカサギ等の水産生物が漁獲できる程度
5類型の水域とは、次のような水域をいう。
・コイ、フナ等の水産生物が漁獲できる程度
・工業用水に利用できる程度
・農業用水として利用できる程度
・沿岸の遊歩等の日常生活において不快感を生じない程度
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