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2011/01/06

南生協病院を見学しました。

JR南大高の駅のすぐ隣に南生協病院ができました。ちょっとモダンな建物です。昨年11月に見学した様子をレポートします。

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建物を上から見るとおでん(▲●■)の形をしているのだそうです。2010年3月にオープン。2005年から組合員(出資者)、職員、建築関係者、学者、だれでも参加OKの1000人会議で、みんな必ず意見を言うのをルールとして、グループ討論と全体発表のワークショップをくりひろげて、この病院のコンセプトをつくったのだそうです。

総工費は約100億円、うち土地代金20億円を出資金で賄ったとのことです。役所の補助金は使っていません。自分の病院がもてるという当事者意識を持って、病院づくりに参加してもらっています。

基本理念は、「みんな違ってみんないい ひとりひとりのいのち輝くまちづくり」。地域の中に病院を置かせてもらう感覚です。個人の都合と気持ちで出資してもらいます。地域で運営委員を組織、ボランティアで組合員を増強してもらっています。現在組合員は6万人います。旧病院からの引越しもボランティアの手で行われました。オープン以来15000人が見学に来ました。見学は案内ポランティアを養成して対応、内覧会で見学者に診察券を渡すキャンペーンもしたそうです。介護施設の入所者にもボランティアをしている人がいます。

自分の医療を自己決定する、無駄な薬は出さない、支え合いを大切にする(遺族会、患者会、赤ちゃん同窓会などの活動が盛ん)をモットーに病院の運営をしています。新病院はすでに黒字化しているそうです。

患者7人に看護士1人を達成。313床のうち個室率56%(公立病院は30%程度)。全室窓際。個室料金は組合員5000円、未加入者6000円(ただし、個室しか開いていない場合や緩和ケアについては、個室料金は取らない。)だそうです。

・「みなしる文庫」図書館
・「Wish」フィットネスクラブ
・「ダーシェンカ-You-」天然酵母・石釜焼きベーカリー
・新鮮多菜カフェ&レストラン「にんじん」オーガニックレストラン
・「みなみツーリスト」旅行代理店
・生協間(南医療生活協同組合とコープあいち、大学生協)連携でのカフェ・レストラン・ショップなどを併設
・「多世代交流館・だんらん」料理教室・研修・ちいきだんらん市
などを備えたこれまでの病院らしくない病院です。

以上が、説明を聞き取ったおよその内容です。以下、実際に病院の中を巡ります

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JR側の玄関前にはメタセコイアが植えられています。軒には穴が開けられていて、上に突き抜けられるようになっています。

1階受付ロビーの様子です。この日は日曜だったので人はまばらです。
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病院には珍しい会員制のフィットネスクラブがあります。これも組合員の希望で作られたのだそうで、結構にぎわっています。

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こちらは健診・ドックセンター。誰でも健診を受けることができます。
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院内学級「あすなろ学級」です。長期入院時のために、近所の大高南小学校の分校として必要なときに開けるようになっています。
別の階には病児保育室もあります。
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7階には、緩和ケア病棟があります。中はゆったりした個室になっていて、パブリックスペースも開放的です。
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こちらは、駐車場側の玄関。玄関から出てすぐのところに、自然食レストランや、焼きたてパン屋さん、保育所やコミュニティスペースがあります。
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コメント

画期的な病院ですね。補助金を使わないから、こんなに自由なコンセプトで造れるのでしょうか?
南生協病院のことは、桶谷式母乳育児を取り入れていることで随分前から知ってましたが、さらにここまで「進化」していたなんて驚きました。

自然食レストランは巷でも流行してますけど、病院にあるってことが大事ですね。医食同源・・・できれば病院食も自然食であってほしいと思うわけですが、病院食の内容はどうなんでしょう?

「利用者=オーナー」という発想でモノをつくると面白いものが出来そうです。
公共事業はまさに「利用者=オーナー」なので、とても参考になると思います。同時に事業をするには経営感覚は欠かせません。コストと目指すものの兼ね合いを話し合いでどうまとめていくかが大事ですね。

桶谷式の話しは知りませんでした。病院で母乳マッサージもしてくれるんでしょうか?

病院食まで気が回りませんでした。試食会とかあったら面白いですね。

利用者=オーナー」という発想が、日本には欠けているんじゃないか・・・と思えたのは、アメリカで地元の放送局の会員募集が盛んに行われていた時でした。メンバーシップの金額も自分で決めて入会し、放送局を支える・・・そして、視聴するだけでなくて、視聴者の声もどんどん送る・・・そんなシステムを知って、日本のNHKとは随分と違うなぁと思ったものです。

母乳マッサージは、どの産院、産婦人科でもやってくれます。というか、ほぼ強制的に組み込まれている病院が多いです。母乳育児が推奨されているのはどこも同じで、産後まもなく助産師さんからマッサージを受けることになります。ところが、桶谷式のそれと通常のマッサージとでは雲泥の差で・・・後者は逆効果結局、粉ミルクの徹底指導を受けて退院しました(第1子の時) この痛い教訓をもとに、2子目以降は病院でのマッサージは辞退し、桶谷式に自分で通いました。こういう無駄がない病院という意味で、南生協病院はずっと気になる存在でした。

食事も産院ではフランス料理などを目玉にしているところがありますけど、それも母乳育児の観点からいえば逆効果でとんでもないです・・・おっと、よそ様のブログで長々と失礼しました^^;

「必要だからやって欲くれ」ではなくて「必要だから自分達でやる」という発想がもっとあっていいと思います。そうすれば不要なサービスはなくなるでしょうし、満足感、愛着、達成感もでるでしょう。
役所のオーナーはもろ住民なのに、他人事のように考えてる人がいますよね。
「個人主義=わがまま、協調性がない」みたいに言われますけど、「個を確立する、自分の価値観を持つ、他者に過度に依存しない、まずは自分でできるか考える」という意味の「個人」をもっと大切にしてもいいと思うのです。
これは社会の活力とも関係すると思います。

南生協病院は、強制マッサージが組み込まれていないから、よかったんですね。

産婦人科は(今は知りませんけど)病院食とはかなり趣が違いますよね。
料理が売り物だったり。当然アンヘルシーですよね。あと(関係ないですけど)ホールにピアノが置いてあったり・・・。
自然食が売りの産科があってもおかしくないですよね。

日本は、多少の不便があっても我慢する代わりに お上にお任せするのをヨシとする文化なんじゃないでしょうか。だから、忍耐や根性が尊くて、お上に楯突くのはけしからんのだと。。。でも、昔に比べれば、随分と日本人も我慢しなくなったし、文句は言うようになりましたよね。ただ、言論に行動が伴わないのが問題かと思います。

母乳マッサージの件ですが、南生協病院が強制かどうかは知りません。ただ、経験者の立場で言わせていただくと、桶谷式であれば、たとえ強制であっても害はありません。巷で一般的に行われているそれは、乳腺を傷つけてしまうような痛みを伴うもので、かえって母乳の出を悪くする可能性さえあり危険です。

ピアノは産婦人科のほか、大きな総合病院のロビーでも見たことがあります。自動演奏で音楽が流れるタイプでした。会計や薬の長い待ち時間をそこで過ごすための計らいかと思いますけど、できることなら待ち時間そのものを短くしたいところです。

自然食とか、自然なお産が売り物の助産院ならありますよ。私は第3子をそこで産もうと思っていたのですが、残念ながら早産で無理でした

南生協病院の産婦人科、看護師さん かなりキツイ人多いです。
ひどいです。
新人の教育ではなく、イビリです。ひとりの患者に対しての看護師が
不足し過ぎ。 以前 勤めていましたが、このイビリの体制、多時間の残業に対しての賃金未払い、休日と言え病院に出向かなければいけない…。 こんな納得いかない職場になんの未練なくて離職しました

基本がこのような場で、本当の治療が出来ているのでしょうか?
疑問です。

ガチンコさん、南生協病医院の批判までなら目をつぶりますけど、個人の名前を出すのは如何なものかと…。

ここは、そんな場所ではありません。

ガチンコさん。なるべく自由な表現をということでコメントの削除は控えていますが、個人への名指しの攻撃はいただけません。問題箇所を表示しないようにします。

ガチンコさんの気持ち分かるような気がします。
以前南生協病院に通ってました。
患者にもすごくあたりのきつい看護師が2名いました。
一番上の看護師が一番きつい気がします。殆どの看護師さんは患者に対し優しいけど、その二人は看護師はホントきつかった。(一人は当時病棟の看護師でした。)
随分前ですが9時半の予約時間にもかかわらず、診察が最後に廻されたことも。妊婦検診だったからおなかの大きい時期は大変でした。診察の内容で多少の遅れは分かるけど、11時半の予約の妊婦検診の人の方が先に診察室に入った時は、流石にビックリしました。結局診察は1時すぎからということも何度かありました。
いまは分かりませんが、当時はいつも外来にそのきつい看護師がいました。

職位が上だとやりたい放題なのでしょうか?
その看護師の書いたカルテにも私の言動が、事実と違う内容で記載されておりました
自分が気に入らない患者に対してもそういう態度だと問題だとおもいます。
その他の方が良いだけに残念に思いました。


内部の運営や人間関係には、外からはわからない問題があるということでしょうか。
病院の理念や目指すところが、利用者の立場に立っているのでしょうから、看護師さんもみんなやさしいといいですね。

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