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2011/07/29

東浦町の借金

下のグラフは、東浦町の借金の推移を5年ごとにプロットしたものです。

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30年前(1980年)に40億円程度だった借金が、2005年には200億円を超えてしまいました。このうち、一般会計の借金が約100億。残りの借金の大部分は、下水道事業特別会計によるものです。

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この間、町の会計は一般会計と特別会計を合わせて約100億円から約200億円へとほぼ2倍になっています。一方、借金は5倍に。住民一人あたりの借金も約11万円から40万円へと増加しています。

国の借金や他の財政難の自治体よりはマシだとも言えますが、県内周辺・同規模の自治体比較では、決して自慢できる財政状況ではありません。

子孫の世代に借金をツケ回すことは厳に避けなければなりません。

 

 以下は、2005年度に私が、東浦町と周辺自治体の財政比較をしたときのものです。

<周辺自治体との財政比較>

知多郡5町の普通会計決算の状況を見ると、東浦町の借金が突出しています。基金残高と相殺した額(公債残高-基金残高)で比較しても、阿久比13億円、南知多32億円、美浜49億円、武豊55億円に対し、東浦は87億円となっています。

家庭に例えると公債はローン、基金は貯金に相当します。“公債残高-基金残高”を年間の税収(ここでは“標準税収入額”)で割ると、正味の負債が年収の何年分あるかが大凡わかります。下のグラフは、知多郡内の各町、県内で人口規模が類似(4万人以上)の町、隣接する市との財政状況を比較したものです。1を越えている(正味の負債が年収よりも多い)のは東浦町、美浜町と半田市です。全国トップクラスの富裕団体である刈谷市は、事実上無借金です。

※普通会計とは、統一的基準で自治体間の財政比較をするために、自治体の会計から公営事業会計を除いたもの。東浦町では、一般会計と土地取得特別会計に緒川駅東土地区画整理事業特別会計の公共投資分を加えている。

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我国は、2005年をピークに人口減少社会となっていきます。未来永劫に人口が増え続けなければやっていけない社会設計は明らかに間違っています。年金でも、借金でも、将来の人口増を当てにするような、無責任な計画は改めなくてはなりません。将来も持続可能な、身の丈にあった財政運営が必須です。

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コメント

つい先日、借金は他の町と比べたら少なく健全です、
というような内容のチラシがポストに入っていて
少し安心していましたが
上記の内容を見て愕然としました。
こんな状況で平然と健全と言ってのけるのは
麻痺しているとしか思えません。

借金という風船を膨らませて次の人に渡すのは勘弁してほしい。
今の生活が未来の財産を食い潰しているのかと思うと不安でなりません。
未来にツケを残さない政策にはとても共感できました。

詳しい解説ありがとうございました。

投稿: 30代の所帯持ち | 2011/08/02 22:36

30代の所帯持ちさま
コメントありがとうございます。

そうなんですよね。どんな観点で、何と比較するかによって、見えるものは違ってきます。

下には下があるとか、みんなで渡れば怖くない的な発想は慎むべきです。

おとなが無責任だと、子どもたちの未来を食いつぶすことになります。子どもたちには(決して贅沢である必要はありませんが)希望の持てる未来を残してあげたいものです。

投稿: 神谷 | 2011/08/02 22:54

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