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2011/08/21

町長訓示で述べたこと

8月19日の就任式で述べたことをまとめてみました。

紙に書いたことに沿って話しをしました。おおよそ次のような内容だったと思います。

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 8月7日の選挙で、新しく町長に選ばれました神谷明彦です。たくさんの方々からの期待を裏切ることのないよう、町長の職責を全うしていく所存です。

 ご存知のとおり、地方公共団体の基本は住民の福祉の増進を図ることです。狭義の福祉だけでなく広い意味で、みんなが幸せに暮らせる環境作りをすることだと思います。公共事業、公共施設の維持・運営、公共サービスの運営はもちろん含みますし、所得の再分配の考えは欠かせません。

 これまで、東浦町は他から視察に来るような特徴はないけれども、それなりにバランスのとれた町政を行ってきたと思います。必ずしも目立たないけれど質が高いことは大事です。
 東浦町政の良いところは残しつつ、変えるべきところ、改めるべきところは、勇気をもって少しずつ着実に改善していきたいと考えています。

 私は、「リフレッシュ宣言」として政策集をつくりました。行政職員の力を借りて精査しながらつくったわけではありませんので、皆さんの目から見ると手直しすべき点もあるかもしれません。それらの政策の中で、主なものを挙げさせていただきます。

 まず、住民参加を新町政の柱にすえて参りたいと思います。地方自治、住民自治の主役は、主権者である住民の皆さんです。住民の皆さんが、みんなでお金を出し合って、役所をつくり、職員を雇い、行政を運営しているのが基本の姿です。議会に意思決定権、行政に執行権が委ねられてはいますが、ともすれば間接民主制を意識するあまり、住民不在になりがちです。住民の中にも、お任せ民主主義、無関心、あきらめの意識が生まれがちです。
 計画段階、意思決定段階から納税者である住民、そして公共サービスの受け手である住民が、自治の当事者として、議会や行政に参加すれば、もっと住民ニーズにかなった愛着のわく公共サービスを運営できるものと信じています。そのためには、役所の情報を公開し、住民の皆さんが参加できる機会を積極的に設けなければなりません。
 より具体的には、まちの将来を左右する重大な意思決定に、住民が直接参加できるように住民投票条例を制定したいと考えています。予算の編成過程を公開し、住民の意見と知恵を結集して予算編成を行いたいと思います。公共施設の新設・改修・運営には、興味・関心のある利用者の意見を反映し、より愛着の持てるものにしたいと考えています。そして、東浦の自治のあり方を定め、住民、議会、行政の役割を規定する、自治基本条例を住民の皆さんと議論しながらつくっていきたいと思います。とくに、若い世代や女性、他から移住された方など、これまであまり町政に参加してこなかった皆さんの参加にも配慮していきます。住民の皆さんの参加と助け合いは、いざというときに安心できる防災体制を築くうえでも欠かせません。

 子孫にツケを残さない持続可能な財政改革については、まずは町長自らが率先して4年の任期終了ごとに支払われる1880万円の退職金を廃止します。毎年一定額を節約し、200億円の借金を少しずつ減らしていきたいと考えています。選挙で感じましたが、住民の皆さんは、候補者や職員の皆さんが考えている以上に、お金の額には敏感であることを心せねばなりません。
 「事業仕分け」の手法を用いて既存事業を根本的に見直したいと考えています。仕分けを通じて職員の意識改革をすすめ、住民・納税者の皆さんに納得のいく説明ができるようにしていきます。

 まちの未来を考える上で、子どもたちの将来への配慮は欠かせません。障がい児を含むすべての子どもに目が届くよう、補助教員や支援員を充実させ、わからないまま放置しない公教育をめざしていきます。また、世界に通用する思いやりのある自立した個人、科学する、議論する、表現する人材を育成していきたいと思います。
 子どもが、木登り、穴掘り、水遊びなど自由に遊べる公園づくりや、子どもを地域ぐるみで見守り育てるしくみづくりをすすめていきたいと考えています。

 東浦に住む人が少しずつ増えています。身近にまだ自然が残っていることが東浦の魅力になっていると思います。これからは野放図な開発は避け、成長のコントロールが必要と考えます。野山を削って宅地開発さえすれば右肩上がりで自動的に人口が増加する時代は終わりました。まちの魅力をアピールできる都市計画が欠かせません。町内にたくさんある鉄道駅など公共交通機関を活かすまちづくり、高齢者でも歩いて買い物や生活のできるコンパクトなまちづくりが必要と考えます。

 すべての公共サービスを税金のみで、役所の職員のみで完結する時代は終わりました。公共とはすなわち、みんなで生活を営むことです。個人でできること、家族でできること、近所でできること、地域でできること、役所でしたほうが良いこと、いろいろあるはずです。
 私は、税収やかかるコストから考えて、役所はより小さいほうが良いと思っています。一方、住民福祉の向上のためには大きな公共が必要です。公共を、役所のみで支えるのではなく、住民も参加して、知恵も口も手足も、ときにはお金も出し合って、豊かに安心して暮らせるための公共づくりをすすめる必要があります。
 当然、住民の皆さんのなかには、さまざまな立場、お考えの方がいらっしゃいます。ときには納得づくの議論も必要でしょう。方向さえ一致すれば、それぞれの立場で、それぞれのやり方で、住民の皆さんが能力を発揮できれば、きっとすばらしいまちになると信じています。町長は、そのための合意形成のリーダーシップ、ベクトル合わせのリーダーシップをとっていきたいと考えています。

 以上のような考えで、行政運営に望んでいきたいと思いますが、これらは、職員の皆さんのご理解とご協力なしには、到底進めることはできません。どうか、遠慮なく、気のついたことはどんどんご提言ください。納得できなければ本音で議論を吹っかけていただいて結構です。

 いまどき民間では、儲かっていない会社、売り上げが上がらない会社がたくさんあります。一方、役所は強制的に税金という売り上げが確保されています。給料も遅滞なく払われています。どうか納税者の税金を一円たりとも粗末にしないで欲しいです。住民は敏感です。皆さんは注目されています。
 仕事を時間までに片付ければ良いわけではありません。目的をもって成果を追求してください。ちゃんとPDCAを回して、仕事の評価、改善をしてください。何が目的で何が成果かわかっていないのではと感じることがあります。
 その場しのぎの対応でなく、キチンと住民に説明できるようにしてください。自分の仕事の意義を理解することが大切です。給料は価値を生み出してはじめて支払われるものです。

 これから、職員の皆さんと住民の皆さんと一緒になって、新しい東浦のまちづくりを進めていくところです。どうか皆様の暖かいご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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