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2011/10/03

愛知県町村会の視察で、宮城県の被災地へ

朝の便でセントレアから仙台空港へ。
津波の被害でしばらく使用不能になっていた仙台空港だが、空港の周辺はともかくとして、空港自体はすっかり復旧して津波の痕跡はほとんど残っていなかった。青葉城址では忠魂碑の上部にあった鷲の部分が崩落していたが、仙台市中心部ではほとんど地震の被害は感じられなかった。

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  青葉城址から眺めた仙台市街地

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  上部が崩れた忠魂碑                       地震以前の忠魂碑

宮城県庁でレクチャーを受けた。
資料によれば、県内の震災の死者は数名。しかし、津波による死者・行方不明者は合わせて約12,000名。津波は被害想定の2~3倍の高さで、地震から津波襲来まで約40~60分だった。津波の最高水位は、県南部の亘理町では13m、松島湾の中にある松島町では3.6m、県北部の本吉町では26mにもなったと考えられる。最大で内陸5kmまで津波が到達し、県土の4.5%にあたる237k㎡が浸水した。

ハードには限界があり、避難意識の醸成が重要。同報無線の一部で機能不全が発生、ポータブルラジオやエリアメールが有効。状況に応じて過去の経験にとらわれない柔軟な避難行動が必要。初動期においては、流通備蓄ではなく現物の備蓄が重要。知事会や総務省を通じての物資支援や応援職員派遣は大変有効だった。

 

県庁をあとにして県南部の亘理町に向かった。
亘理町の人口は約3万5千人。地震では震度6弱を観測。当日は3~4時間揺れっぱなしだった。屋外拡声器は85箇所の内18箇所が地震で使えなくなった。
本震から約1時間後に津波が到達。町の面積の48%にあたる35k㎡が浸水した。町内で発見された死者は257名、行方不明者は14名。公共施設の被害を186億円、農業・漁業・商工関係の被害を1,862億円、住宅被害を1,303億円と見積もっている。ガレキは、町のゴミの100年分に相当する126万トンと推定。撤去・仮置きに100億円、2次処理に600億円かかると試算している。
とにかく頼まなければ国からお金も出ない。復旧にはすばやい対応が必要だと強調していた。

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  地震で使用不能になった役場庁舎  通路右側にはプレハブの仮庁舎が並ぶ。

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  亘理町職員の方から説明を受ける。

役場のあたりは海抜10m程度で、津波の被害はなかった。ここから海までは緩やかな水田地帯が東に6kmほど拡がっている。

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  津波の被害を受けず、稲の実った田んぼ   塩水に漬かった田んぼ

海岸に近づくと、1階部分が壊れた家屋や家の基礎が目に付くようになる。漁港の近くには市街地が広がっていたそうだが、荒涼としていて建物はほとんど残っていない。

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  ガレキを撤去して基礎だけになった集落跡   海岸近くがガレキの仮置き場になっている。

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  海岸の堤防は津波によって壊されている。  左手の堤防を乗り越える津波が堤防の陸側を
                      えぐったために深い水路のような窪地ができてしまっている。

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  堤防から北方向に仙台港方面を望む。   南側には福島第一原発かと思ったら、火力発電所らしい。

隣の山元町では、瓦礫の撤去が進んでおらず、道の両側に壊れた家がたくさん残っている。常磐線の線路上には機関車が一両だけ取り残されていた。

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