知多半島の水源問題を論じた新聞記事が出ました。
1月27日の中日新聞朝刊社会面に「愛知県の長良川河口堰検証プロジェクトチームが長良川河口堰を開門して知多半島の水道水の水源を木曽川に戻すことを提言している」記事が出ました。
この中で、私が「水不足が心配」として、水源の切り替えに消極的と受け取れる記述がありました。何人かの住民の皆さんから「町長は心変わりしたのか?」との問い合わせがありました。役場でも誤解を招きかねない記事のことが話題となりました。
たぶん記者さんは、私が取材を受けた時に話した言葉の断片を記事のバランスをとるために使ったのでしょう。「水不足を心配する住民がいる」のは事実ですが、私の主張していることとはニュアンスが異なります。マスメディアの前では言葉に気をつけねばなりませんね。
幸い、翌日の中日新聞朝刊知多版には私の主張がほぼ正確に書かれていました。(27日が社会面、28日が知多版で、購読者が異なるのがいささか残念ですが・・・。)
もともと私は、長良川河口堰を使うにしても、まず木曽川の水を優先的に人間の飲み水に使うべきで、河口堰の水は工業用水や農業用水に回せばよいと主張してきました。しかし、河口堰を開門して、知多半島の水をすべて木曽川に切り替えれば、上水道の水を木曽川に戻すことができます。
ただし、そのためには知多半島の自治体の考えが一つにまとまる必要があります。河口堰を開門すれば長良川の水は利用できなくなります。木曽川の水が飲みたいのが大方の人の本音だとしても、問題になるのは代替水源の手当てでしょう。水の安定供給のためには、牧尾ダム・味噌川ダム・阿木川ダムの統合運用や、岩屋ダムの利用、木曽川の既存の水利権の整理などが必要になってくるでしょう。渇水時に河口堰を一時的に利用できるようにする手もあるかもしれません。
もう一つ大事なことは、きれいでおいしい水を供給してくれている上流への心遣いです。先日、王滝村の瀬戸村長さんが東浦町を訪ねてくださって、地元の産品やスキー場のPRをして行かれました。木曽川の水の恩恵を受けている我々下流の自治体は、森林整備の支援、木製品や食品の購入、観光などを通じて、木曽川上流の皆さんの雇用や生活を少しでも支えられるよう、日ごろの恩返しをする必要があると思います。
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