お涅槃
3月11日、乾坤院で涅槃会があった。
乾坤院は歴史ある曹洞宗の名刹。室町中期の創建時に緒川城から見て乾(西北)と坤(南西)の中間にあったことから乾坤院(けんこんいん)と名付けられたという。また「乾坤」が壮大な天地を意味することから、山号を「宇宙山」としたのだそうだ。ここは徳川家康の生母於大の方の実家水野家の菩提寺でもある。
江戸時代中期に描かれたという涅槃図の前で読経。日本語訳にしてあるにせよ、かなり難解で長い。これが、お釈迦様がなくなる間際に伝えた最後の説教だったらしい。最後のほうにそんなことが書いてある。
こちらは観音経で、何巻もの分厚い経典をパラパラとめくると読んだことになるらしい。ブータンのマニ車と同じ発想だ。
この後で、鷲見弘明住職の法話を拝聴した。
住職は、名古屋の覚王山日泰寺の代表役員と兼任で、前住職の島田さんが亡くなられてから寺に入られた。
紀元前5~6世紀、摩耶夫人の脇の下から釈尊(仏陀)がお生まれになり、29歳で出家、三衣一鉢で修業をし、35歳で悟りを開き、説法をし、80歳で沙羅双樹のもとで弟子たちに看取られて息を引き取られた。沙羅双樹とは2本のサラの木の意味で、悲しみのあまりに枯れたのだそうだ。涅槃図の木も半分枯れている。
釈尊の遺骨を納めたものがストゥーパ(舎利塔)だが、覚王山日泰寺には本物の釈尊の遺骨が納められているのだそうだ。覚王山日泰寺は、戦後、タイの舎利塔から舎利を分けてもらって、日本のすべての仏教徒のために宗派を超えて日本の真ん中に建てられた。日本とタイから名前を取って「日泰寺」なのだそうだ。
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