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2012/04/02

年度始め式で述べたこと

4月から平成24年度が始まりました。朝から、異動や新任の辞令交付で慌しい一日です。今年は特に機構改革があったので異動が多く、係長級以上の一般職の辞令交付だけでも40分以上かかりました。その後に行われた年度初め式では、以下のことをお話しさせていただきました。

 

新年度が始まります。
4月1日付けで、前会計管理者の桒原孝典さんに副町長に就任していただくことになりました。改めるべきところは改める、改革志向を期待したいと思います。

新年度からの機構改革で、部や課によっては、場所や人が大きく変わりました。今回の機構改革では、企画政策課と秘書広報課を町長室の近くに置いて、文字通り、政策企画と広報広聴に重点を置きたい。協働推進課を置いて住民との協働に積極的に取り組みたい。それから、旧産業課は、農業振興と商工振興に分け、それぞれの専門性を高め、独自の産業政策に取り組みたいと考えています。
ここでお断りしておきたいのは、協働とはすべての部署にかかわるもので、決して協働推進課のみの仕事ではないということです。むしろ協働推進課には協働全体の枠組みやお膳立てを担当していただきたいと思っています。またすべての部署について、住民との情報共有、情報発信、行政のプロとしての専門性がますます求められることを忘れないで欲しいと思います。

新年度から新しい予算の執行が始まります。平成24年度予算は、基本的にはこれまでの予算を踏襲しています。
ただし、継続予算の中で効果に疑問のあるものは切らせていただいています。個々の金額は大したことはありませんが、これを毎回積み重ねていけば大きな金額になるものと思われます。
税収が見込まれない状況下、24年度は給食センターの建設で12億円あまりの支出が必要となってくる中で、何とか切り詰めて、予算を組むことができました。臨時財政対策債の発行、財政調整基金取り崩しも、この状況下においてなんとか低い水準に抑えることができたと考えています。

役所は、予算と制度で動いていますが、もう一つの大きな要素が「人」です。職員として、組織として取り組む姿勢だと思います。これは、数字や条文で書き表すことができないので見えにくいものであるけれども、とても重要なものだと思います。

年度末に東浦町役場を去られた方、数人から、東浦町役場の感想を聞きました。とてもまじめに答えてくださいました。
一言でいうと、窓口業務、定型業務は他と比べてよくできている。高い水準にある。しかし、現状の課題に気付き改善していく姿勢、職員自らが考え、時代にマッチした政策を形成していく姿勢に欠けるのではないか。まさにそれこそ、仕事のやりがいの部分、楽しさの部分ではないか。優秀な人はたくさんいると思う。若手職員の中にもそういう機会に恵まれないまま定型業務に埋没してしまっている人がいるのではないか。という指摘がありました。

私もその通りだと思います。以前も申し上げましたが、町長が代わっても、私が行政内部のことについて何も知らなくて、何も指示しなくても、毎日の業務は全く滞りなく進み、新たな条例案や予算案が組まれ、答弁書もつくられ、議会の対応はできていきます。ある政令指定都市の首長さんが言っていますが、首長や国会議員がいなくても、役所はちゃんとまわっていく。誰も困らん。そういう意味では皆さんは本当によくやっているし、私もすごいことだと称賛したいです。

しかし、ここで、さらに次のことを目指して欲しいです。
一つはさきほど触れた、自ら問題意識を持ち、必要な情報を取り、絶えず現状を改善する姿勢、時代に合わせた政策を形成していく姿勢です。定型業務に追われて、時間がないから、忙しいからできないわけではないと思います。一日10分間でも考える、アイディアを頭の片隅に絶えず持っておく、日々が改善であることに気付くことが大切です。先手先手で攻めていく姿勢が必要です。むしろ後手にまわると、ますます次から次へと湧いてくるトラブル処理に追われることになるでしょう。

それから、自分の今取り組んでいる仕事の意味、目的を本質的に理解しているでしょうか。12月定例議会で感じたことですが、説得力のない答弁が散見されました。今の議員さんは新人が多く、そういう意味では新鮮な市民目線で質問や意見を言われる方が多いです。また、議会の雰囲気が変わって積極的に発言がなされるようになりました。そんな質問に答えるには、やはり担当している職員自身が自分の仕事を理解し、問題意識を持って仕事をしていなければなりません。自分が納得していない、理解していないのでは、人に説明することは到底できないでしょう。
特にこれから、市民との協働が重要になります。その道のプロとしての専門性、市民と渡り合う対話力が必要です。情報も自信を持って積極的に公表・交換する必要があります。

私が選挙のときに掲げた「政策集」に、より具体的な施策・事業を書き加え、政策達成の進捗管理をしていこうと考えています。ホームページにも公表します。
皆さんにはすでに、各担当部署に施策・事業の内容と工程を洗い出しする作業をお願いしましたが、中には、私の書いた文言をそのまま施策として書いたものや、現状で良しとしたものなど、まだ練り足りないものが見られます。
必要性や、政策の方向性に疑問があれば遠慮なく私に聞いてください。そして納得した上で、現状を変えること、新しいものを作り上げることに喜びを感じて仕事をしてください。ネットや書籍などを通じて他市町の先進事例に精通するのは当然。ブレーンストミングでとにかくみんなで考えてみる習慣も、こういう機会を通じて身に着けて欲しいです。

今年度、事業仕分けを実施します。改善提案制度も取り入れて、成果発表会も開きたいと思います。皆さんにとって、東浦町役場にとって、新しい気づきの機会になることを期待しています。

長々と注文を付けましたが、今申し上げたことがたちどころにできてしまうほど世の中は甘くないことは承知です。少々時間がかかってもいい、着実に皆さんとともに前進したいと考えています。皆さんの力が必要です。是非皆さんと良い仕事をしたい。今年度もどうかよろしくお願いいたします。

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