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2012/07/22

松阪市事業仕分け

松阪市で行われた事業仕分けを見学させていただきました。松阪市の事業仕分けは今年で3年目。
松阪市の24年度事業仕分けの概要は以下の通りです。(http://www.city.matsusaka.mie.jp/www/contents/1339141860843/index.html参照)
「事業仕分け」を開発した構想日本の協力を得て行っています。コーディネーターと仕分け人は、仕分けのベテランの行政職員や弁護士など外部の有識者で構成されています。仕分けの時間は長め(40~60分)にとってあります。ほとんどのケースでは補助金が仕分け対象になっています。特徴的なのは、事業関係者やサービスを受ける市民(受益者)も市職員の側に入って説明できることで、「松阪モデル」と言われています。

仕分けの流れ
 仕分け作業を実施する班ごとに次のように行います。
 (1)事業担当課から事業の説明(5分程度)
 (2)仕分け人による質疑応答・議論(30~50分程度)
 (3)市民判定人の評価・仕分け判定の決定・公表(5分程度)

班の構成
 仕分け作業を実施する1班の構成は次のとおりです。
 ○コーディネーター 1人
 ○評価者(仕分け人) 5人(外部有識者5人)
 ○市民判定人 30人程度
 ○説明者 事業担当課職員、事業関係者・受益者  数名

仕分け区分
 仕分けにおける判定の区分は、次の区分で行います。市民判定人の評価・判定において最多数を占めた区分を班の決定とします。
 (1)不要
 (2)再構築・再検討
 (3)国又は県が実施すべきもの
 (4)市が実施(要改善)
 (5)市が実施(現行どおり)
 (6)市が実施(拡充)

松阪モデル
 松阪市の事業仕分けでは、事業の本質をより正しく理解していただきたいという考えから、事業関係者や実際にサービスを受けてみえる方にも市職員とともに説明者側に入っていただくことで、現場の立場から事業の必要性について議論いただく方法としており、これを「松阪モデル」と呼んでいます。

 

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開会式のようすです。山中光茂市長からは、以下のような挨拶がありました。
事業仕分けは、仕分け結果をもとに仕分け後の予算化プロセスを明確にしないとただのパフォーマンスに終わってしまう。松阪市では、中間報告会を開いて市民に対し行政が仕分け結果をどう政策に反映させるかを説明するプロセスを設けている。
行政が国民・市民の税金をのうのうと使って良いわけはない。お金を掛ければ掛けないよりも良くなるのは当たり前。事業の必要性ではなく不可欠性を説明できなければならない。
お金の使い道として、他の事業、他の目的、他の手段はどうなのか常に考えなばならない。トップダウンで税金の使い道をいじるのは簡単だが、市民の目の前で仕分け作業をすることによって、市民に対して説明責任を果たさなければならない。
事業仕分け1年目には、10億円以上の削減効果があった。2回目は、事業の再構築や拡充もあった。今年は3年目になるが、理論と感情の両面から仕分けの判定をしていただきたい。

 

コーディネーターの小瀬村寿美子さん(厚木市こども育成課長)からは、以下のような挨拶がありました。
事業仕分けに先立って、事業の課題、目的、手段、事業の背景、その後の(現在の)課題などについて、仕分け人で事前研修を行った。
事業仕分けは職員研修の一環でもあるが、その職員が事業仕分けを聞いていない。自分が仕分けに当たってないからと言って無関心ではいられないはずだ。
今回は補助金や委託料が仕分け対象になるが、補助を受けている団体の活動が良いか悪いかは問題ではない。税金がどう使われているか、活動の公益性、金額の根拠などが問題になる。説明する側は複数の問題解決の手段の中からなぜその方法を選んだかを客観的に説明しなければならない。納得のいく説明を受けた市民(傍聴者)は市の政策の理解者になってくれるだろう。
より良い事業にはより多くのお金を振り分け、優先度の低い事業はいったん止めることが必要だ。

 

傍聴席から見た仕分け人と説明者の席(内側)と市民判定人(外側)の席。

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同じく左後方から見たところ、後2列は市民判定人の席。

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こちらは傍聴席。90席のうち半分ほどが埋まっています。このほか階下のホールにもモニター席が用意されています。また、インターネットライブ中継やCATV放送も行っています。

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仕分け人が質問しているところです。

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状況によっては、必要に応じて市長や市幹部が傍聴席から発言に加わることもあります。

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仕分け結果は、すでに松阪市のホームページにアップされています。http://www.city.matsusaka.mie.jp/www/contents/1342525758196/index.html

①生ごみ処理機購入費補助金では、なぜ普及しないか考えるべき、焼却コストと生ごみ処理が進むことによる効果金額の定量的な比較をすべき、本当に必要な事業ならば、目標を決めて短期で普及させる方法を考えるべきではないか、などの意見が出ました。
②学校プール夏季休業中管理運営補助交付事業では、プール監視の責任の所在がPTAや保護者にあるのは問題ではないか、それぞれの学校PTAへの補助金額の根拠が曖昧、などの指摘がありました。
③スポーツ少年団補助金では、一部のスポーツ少年団以外のスポーツ団体との公平性、上納金のための補助、などが問題になりました。
⑦水田転作補助金については、転作推進の効果が検証されていない、国の戸別所得補償と重複しているのではないか、などの指摘がありました。

仕分け人やコーディネーターから、「(説明者は)質問に答えていない。自分の事業に対する思いを延々と語ってもダメ。苦労話も関係ない。歯に物の挟まるような言い方では納得しない。事業の効果とコストを数値で議論しないと説得力がない。税金を払っている一般の人が理解して事業のメリットを感じるような説明でなければならない。」という厳しい発言がありました。
行政の担当者は概ね冷静に対応していましたが、ついつい抽象的な理念や自分の思い入れを話しがちです。そういう意味では、直面する課題を自分なりに整理すること、その課題を解決する複数の手段のうちなぜその方法を選択したのか、より効果的な方法はないか、定量的に比較検討する習慣を身につけなくてはならないと思います。

閉会式のようすです。P1000851_640x480

 

いよいよ、7月29日(日)14時から、東浦町で事業仕分けの模擬仕分けを行います。http://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/01kikaku/jigyoshiwake/index.html

 

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