第3回尾張名古屋の行く末を考える会
昨日、第3回尾張名古屋の行く末を考える会の懇親会がありました。南知多町「まるは」からの伊勢湾の夕景です。
15時からの会議は、名古屋市の河村市長から尾張名古屋共和国構想に向けての近隣市町村の連携強化について説明があり、それに対する市町村長からの質疑・意見という形で行われました。
名古屋市は、連携強化が求められる背景として、
①日常生活圏・都市活動の広がり
②広域的な取り組みに対するニーズの高まり
③地域主権改革の進展等による基礎自治体の役割の拡大
④人口減少社会の到来など、自治体を取り巻く状況の変化
⑤東京・大阪中心の「2眼レフ論」や、リニア開通に伴う「ストロー現象」への危機感
を挙げています。
また、連携強化に向けた基本的視点として、
○国・県から自立した、真に競争力のある大都市圏の中心
○互いに自主・自立し、住民に最も身近な行政サービスを担う基礎自治体による水平連携
○歴史・風土に基づく共通のアイデンティティや一体感を活かした取り組み(尾張名古屋ブランドの確立と情報発信)
を挙げ、
対象とする範囲は、日常生活・都市活動や文化・歴史の関わりの深い尾張地域を中心とする近隣市町村としています。
とにかく、すぐにでも取り組めそうな、祭りや文化交流、イメージ戦略、情報発信の面で、連携して効果を出していこみゃーみたいなことでしたが、尾張名古屋共和国構想も、大村知事の提唱する中京都構想もどんな制度を目指すのか、(そして、名古屋市はどうなるのか、愛知県はどうなるのか、)いまひとつはっきりしません。大阪のように名古屋市を分割して特別区をつくるつもりではないようですし、合併ありきの話でもないようです。
その辺も含めて、国の主導ではなく、基礎自治体自ら、連携し議論して行こうとの考えのようです。
私からは、「世界的な都市間競争の中で、都市圏としての強みを発揮する必要性は理解できる。ただし、今、愛知県(あるいは名古屋圏)は、尾張名古屋で持っているのではなく西三河で持っている。尾張地区だけにこだわると名古屋都市圏としての強みを発揮しきれないのでは。」という趣旨の発言をさせていただきました。
(ローカルな話をすれば、東浦町は、三河と接していて古くから西三河と密接な交流があります。今、刈谷市とも定住自立圏形成協定を結んでいます。水野家が織田に付くか今川に付くかの選択を迫られた戦国の世ではありませんが、名古屋圏から西三河を切り離して考えるのには違和感があります。)
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