« 思わぬ、交通安全グッズのプレゼント | トップページ | 塩の道千国街道旅行記 »

2012/11/08

秘密??のはなし・・・道路の地下で何が行われているか

都市伝説ではありません。下水道工事です。

「推進工法」という言葉を聞いたことはありますか?

石浜の国道366号線の下で行われている工事があります。下水道の布設工事です。その様子をお見せしましょう。
ここには「推進工法」が採用されています。推進工法とは、先端のカッターで土砂を堀り進みながら、油圧ジャッキでレジンコンクリート製の下水管を押し込み、掘った分だけ新しい管を継ぎ足して前に進んでいく工法です。

ここは、石浜地区の366号線。道路の真ん中に大きな縦穴が開いています。

P1040477_640x480

ちょっとのぞいてみましょう。穴の底で、横穴を掘り進みながら下水管を油圧ジャッキで押し込んでいるのがわかりますか。

P1040453_640x480

目いっぱい押し込んだので、新しい管を継ぎ足します。

P1040455_640x480

管を搬入して、新しい管をセット。地下5mでの作業です。

P1040460_640x480_2

P1040465_640x480

掘削、押し込み開始です。

P1040480_640x480

外の車の中では、制御装置のモニターを操作しています。

P1040481_640x480

新しい管が少しずつ中に入っていきます。

P1040493_600x450

全部入ると、また次の管を継ぎ足します。

P1040453_640x480

こうして、地下深くの下水管が出来上がっていきます。国道の上には、こんな竪穴がいくつかあって、竪穴と竪穴を結ぶ形で下水管を敷設しています。

P1040498_640x480

掘削した土砂は、水流ポンプで水を循環させて、泥状にしたものを地上で回収しています。

P1040501_640x480

もちろん、今ご紹介した推進工法のほかに、開削工法もあります。上から地面を掘って下水管を埋設する従来の工法です。
埋設深度が深いときや地面を開削できないときには、推進工法が使われます。
また、推進工法には、工事中も大掛かりな通行規制をすることなく、騒音、振動を少なくして工事を進められる利点があります。

非開削工法には、トンネルを掘るときに使われる「シールド工法」もあります。シールドマシーンを使って、トンネルの壁面を造りつつ、先端のカッターで土石を削って、連続的に掘った土石をトンネルの外部に運び出す工法です。東浦町の下水道工事ではシールド工法は採用していません。

|

« 思わぬ、交通安全グッズのプレゼント | トップページ | 塩の道千国街道旅行記 »

コメント

とても、面白く、読みました。
私の頁に少し引用もさせてもらいました。
・・
ついでですが、
ガス工事とありました。
水道ですか?
更新か、新設かな?

投稿: haruharu | 2012/11/15 11:32

ご紹介ありがとうございます。

この工事は、本文にもあるように、下水道の新設工事です。この辺りの地下は粘土層で、トラックの荷台の写真にあるような青っぽい粘土が出てきています。

今、石浜地区全体で、公道の下に下水管を布設しています。狭い町道などではたいてい開削で下水管を埋めています。

投稿: 神谷明彦 | 2012/11/16 07:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 秘密??のはなし・・・道路の地下で何が行われているか:

« 思わぬ、交通安全グッズのプレゼント | トップページ | 塩の道千国街道旅行記 »