乾坤院 涅槃会(ねはんえ)
乾坤院でお涅槃の法要がありました。お釈迦様(ガウタマ・シッダールタ)は、インドのクシナガラで紀元前386年?2月15日に亡くなったのだそうです。新旧暦のずれを意識して約1カ月遅れの3月半ばに涅槃会が行われます。
本堂で読経のあと、住職の鷲見弘明老師の法話がありました。
仏教のエッセンスを端的にまとめると、諸行無常(あらゆるものは絶えず変化する)、諸法無我(絶対的なものは存在しない)、因縁諸象(物事には必ず原因がある)の3つになるのだそうです。
仏教には、カシミールからシルクロードを通って、中国、朝鮮半島、日本に伝わった北伝仏教と、ミャンマー、タイ、スリランカ方面に伝わった南伝仏教があります。南伝仏教では、僧は勉強をしますが労働はしません。小さな虫などの殺生に通じることから、自分で掃除もしないそうです。
諸行無常は仏教の基本的な考え方ですが、世界の人口の半数は諸行無常を信じません。唯一絶対神をもつユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって、神は永遠不滅の存在です。
涅槃とは、本来、死を意味するわけではなく、「本当に静かな境地」のことを言うのだそうです。
仏教用語は日常生活でたくさん使われていますが、結構原義と異なる意味で使われているようです。
今ちょうど確定申告の時期ですが、経典に目を通すと「利益」「所得」などの言葉が頻繁に出てきます。この場合の利益は「りやく」と読み、自分だけ得することとは異なり、他の人のために善をなし益となることを言うそうです。
「所得(しょとく)」はとても難解な概念です。「無所得(すべてのものは平等であり、区別できないと悟った時に、得るという概念は存在しないの意)」の対義語で、「所得」とは、執着し分別することだそうです。
祭壇脇に掛けられている涅槃図は江戸時代の作とのこと。釈迦族の王子として生まれたシッダールタが、世の中に疑問を持ち、出家し、悟りを開いて、説法をし、最後にサラの木のもとで息を引き取るまでの絵解きになっています。
乾坤院のとなりの於大公園では、いま梅が満開です。
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