« 富山まちなか広場・行政と市民の協働・・・大森彌氏トークセッションのご案内 | トップページ | 新仏橋(しんほとけばし)が完成。銘鈑を取り付けました。 »

2013/03/01

少年易老学難成 一寸光陰不可軽

きょうは東浦高校の卒業式がありました。厳粛な雰囲気の中で祝辞を述べさせていただきました。

 まだ、氷の張るような寒い日もありますが、早朝の暖かさも増してきて、ようやく春のきざしを感じるようになってきました。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

 私たちの住む国は、元々は貧しい国でした。地下から天然資源が湧き出してくるわけではありませんし、年がら年中くだものが成っているわけでもありません。その逆境の中で、私たちの国は働き者の国になりました。そして世界で指折りの豊かな国になりました。
 私たちの資源は「人」です。日本の将来は皆さんの活躍にかかっています。私たち一人一人が、社会が変化する中で、学び続けて、新たな価値を生み出していかねばなりません。

 皆さんに贈りたい言葉があります。東浦町の新成人の皆さんにも贈った言葉です。

   少年易老学難成 一寸光陰不可軽

 これは、中国の古い言葉で、「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」と読みます。
 「少年」は男女を問わず若い人。「老い易く」は簡単に年をとる。「学成り難し」は成就することが難しい。「一寸」は、ちょっと・のわずかな。「光陰」は時間の経過。「軽んずべからず」は軽く見てはいけないの意味です。
 人生は学校の勉強に限らず、社会勉強も含めて、一生、勉強の連続です。時間の経つのは早いもの。大切な一時一時を大切に過ごしてください。
 あなたたちは若くて、無限の可能性を秘めています。努力しだいで何にでもなれます。しかし、時の経つのは早いもので、ボーッとしているとあっという間に年老いていってしまいます。
 勉強する、そして経験を積むといろんなことができるようになります。皆さんには、どんどん新しい経験を積む機会があります。ぜひ、できることをどんどん増やしていってほしいと思います。そして、さらにその中で得意なこと、打ち込めることを見つけてそれに打ち込んでください。社会人になってから学びなおすことだって可能です。
 あなたたち一人一人は、決して無力で小さな存在ではないのです。自分の可能性に自信を持ってください。

 東浦高校のある地元の東浦の人たちも、皆さんのことをちゃんと見ています。そして口には出して言わないかもしれないけれど、東浦で学んだ皆さんの活躍と幸せを願っています。
 どうか、学び続ける人、明日に向かって努力する人、夢を大切にする人、そして他人を思いやれる人、人と一緒に幸せを感じ取れる人になってください。

 保護者のみなさん、教職員のみなさん、これからも彼等を、ときには優しく、ときには厳しく見守っていただきたいと思います。

 本日はご卒業本当におめでとうございました。

|

« 富山まちなか広場・行政と市民の協働・・・大森彌氏トークセッションのご案内 | トップページ | 新仏橋(しんほとけばし)が完成。銘鈑を取り付けました。 »

コメント

卒業される高校生の心に残る祝辞ですね。私が高校を卒業したのは51年前ですが、中学・高校と一貫校で、結構漢文も重視していましたので、「少年易老学難成 一寸光陰不可軽」は中学校で教わったと思います。
 古希をまじかに控え、あらためて、「老い易く、学成り難し」を実感しています。

投稿: 堀 孝次 | 2013/03/01 23:42

少年易老學難 成一寸光陰不可輕 未覺池塘春草夢 階前梧葉已秋聲

は、私たちのころにはもう教科書になかった?のではと思います。
私は子どもころ、中華圏からの旅行のおみやげにたまたまこの漢詩の書かれた石板をもらったことがありました。それ以来、いまでも小さな石板が家の壁に掛かっています。

子どもの頃、「やるべきことをあの時にやっておけばよかったのにと、将来必ず後悔するから!」と言われましたが、そんなことは「将来」にならねばわかるはずがありません。
言う方もその辺は心得て言っていたのだろうと思いますが、これは、いつの時代になっても、何歳になっても、永遠の課題だと思います。

ところで、従来、この詩は朱子の作と言われてきましたが、
http://bun.dokidoki.ne.jp/users/tokiwa/1kansi9.html
http://www.kangin.or.jp/what_kanshi/kanshi_A02_1.html

日本人が原作との説もあり、詩の解釈も異なってくるようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E5%B9%B4%E8%80%81%E3%81%84%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%8F%E5%AD%A6%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%81%97
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%B3%E4%B8%AD%E4%B8%AD%E8%AB%A6

投稿: 神谷明彦 | 2013/03/02 13:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80448/56867277

この記事へのトラックバック一覧です: 少年易老学難成 一寸光陰不可軽:

« 富山まちなか広場・行政と市民の協働・・・大森彌氏トークセッションのご案内 | トップページ | 新仏橋(しんほとけばし)が完成。銘鈑を取り付けました。 »