コミュニティ総会でお話ししていること。
この時期、各地区でコミュニティー総会が開催されています。町内の6つのコミュニティと4つの自治会からお招きをいただいたので、総会どうしが重なった1箇所以外はすべて出席させていただき、総会の様子もできるだけ最後まで拝見させていたいています。
総会の来賓あいさつでは、次のようなことをお話ししています。
改めて言うまでもなく、日頃から地域の皆さんのお互いさまの活動のおかげで東浦のまちづくりが成り立っています。それぞれのコミュニティでは、まちづくり勉強会やがんばる地域行動計画などを通じて、地域の皆さんが互いを理解し合い、将来まちをこうしたいというテーマを掘り起こし、その実現に向け意欲的に活動していただいています。行政としても本当に感謝しています。
さて、せっかくの機会ですので、いくつかのことをお話しさせていただきたいと思います。まずは、国勢調査問題の現状から。
この件はすでに新聞等で繰り返し報道されていますし、広報や町のHPにも報告がされています。私の自宅のご近所でも、皆さん道ですれ違うと、おはようとかこんにちはと声をかけてくださるのですが、やはりみなさん、この件については言いにくそう、聞き辛そうにしていらしゃるようです。行政から直接何らかの説明がないと、不審、不安なのだろうと感じています。
荻須前副町長が統計法違反容疑で逮捕、起訴され、関係職員5名も書類送検されております。現時点ではあくまでも容疑ですので、組織的かつ故意に人口を水増ししたかどうかは断定できません。これからの捜査や裁判の過程で具体的な証拠や事実が出てきて、容疑が証明され、判決が出れば、それに基づいて、町が行った内部の調査との違いを再検証して、関係者の処分のし直しをしなければなりません。この内部の調査は、私の就任後に行ったものですので、調査に誤りがあればその点に関して責任を取らねばならないと思っています。町としては、隠し事をしているわけではなく、不必要に関係職員をかばっているわけではありませんが、事実が確定しない中で軽々に動いて間違えの上塗りをすることのないように、慎重に対処していきたいと考えています。新たな事実が明らかになればその都度住民の皆様方にお伝えしていきたいと思います。裁判ですので時間がかかるかもしれません。皆様方にはご心配ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、もうしばらく事の推移を見守っていただきますようお願い申し上げます。
さて、3月定例議会で新年度予算を提案申し上げ、議会のほうで可決をいただきました。
平成25年度の一般会計予算は、総額148億円と過去最大になりました。これは、新学校給食センターの整備事業が半年ほど遅れて新年度にずれ込んだため、25年度予算に16億円ほどの整備事業費が含まれているためです。
これを除けば、たとえわずかな金額であっても、予算を精査し、無駄な部分、効果的でないと考えられる部分をそぎ落としています。また、皆さんの生活に極力影響が出ない範囲で、行政のすべき事業を見直し、従来よりも若干予算をスリム化したつもりです。
昨年8月に行った事業仕分けで指摘いただいた点について、さっそく新年度予算に反映させたものもあります。住民生活にとって真に必要な予算は確保しつつ、行政が税金を使ってやるべきかどうかを議論し精査させていただきました。例えば、敬老会を地域に委託して開催していただいている委託金を一人当たり2000円から1500円に下げさせていただきました。
また、米寿・白寿の祝い金などを減額させていただきました。お祝いは金額の問題ではありませんし、特に米寿に関しては、今や平均年齢は女性で86歳になり、80代後半まで元気で暮らすことは特殊なことではなくなってきています。
それから、金婚・ダイヤモンド婚表彰は廃止させていただきました。結婚生活を何年続けるかは、それぞれの事情があり個人の問題でもあります。そこに行政が立ち入ることには議論があると思います。町長になって表彰式に出てみると、表彰を受けるご夫婦はとても楽しみにされていることがわかります。そして、表彰をする町長としても、感謝されてとても嬉しい気分になります。ただし、喜んでもらえるから税金を注ぎ込みますという話にはなりません。町長としてはおいしい事業ですが、職員に向かって行政がすべき事業を精査するよう指示しているのですから、町長も率先して事業を整理すべきだと考えました。
予算削減の話ばかりしましたが、未来の社会を担う子どもたちの教育に関わる支出に重点を置き、増額させていただきました。
まず、理解が十分でない子、発達に遅れのある子などのために学校生活支援員を増やしました。
それから、わからないまま卒業しないように小学校で、授業後や休日に補充的な学習をすることにしました。
また、教育委員会と学校との橋渡しをする教育指導主事を1名増員します。教育指導主事は県から町村に1人派遣されていますが、出張や行事、県への報告などで多忙を極め、本来の学校現場の指導が十分にできない状態になっています。そこで、町単独で1人を雇い、計2名体制とするものです。県下では幸田町が2名体制をとっていますが、知多半島の町村では初めての試みです。
今年度も2年目の事業仕分けを予定しています。昨年、参加いただいた住民の皆さんにはとても好評でした。と同時に、町が行っている事業についての説明が非常に下手だとお叱りもいただきました。これを機会に、今一層、担当の職員が自分の仕事をきちんと理解して住民の皆さんにわかりやすく説明ができるように、また住民の皆さんにとっても行政のやっていることが見えるようにしていきたいと考えています。今年度の事業仕分けは、一つ一つの自事業について昨年よりも時間を取って、論点も絞って議論できるようにしていきます。皆さんの判定人や傍聴への積極的なご参加をお願いしたいと思います。
本年度から、東浦町の景観について住民の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。景観と言っても、東浦には特別な街並みや史跡があるわけではありません。しかし、ヨーロッパの小さな町を旅してわかるように、これからは、都市の景観、品格は必要な要素だと思います。なにも、歴史景観に限らず、自然景観、農村景観、小ざっぱりした清潔感のある市街地、散歩したくなる裏路地、広告物のルールなど、様々な視点があると思います。地域に皆さんに参加していただいてワークショップを開こうと計画していますので、関心のある住民の皆さんに参加していただいて、東浦の景観づくりを考えたいと思います。時間はかかるでしょうが、町内に入ると何かが違うというまちにしていきたいと思いますので、地域の皆様方の協力をいただきたいと思います。
はじめにも申し上げました通り、東浦では地域の皆様方の参加抜きにはまちづくりを考えられません。自分たちのまちを自分たちの手で、行政とともに手を取り合って進めるまちづくりをしていきますので、引き続きご理解とご参加をお願いいたします。
ぜひ、女性や若い方も、地域の意思決定やまちづくり活動に積極的に参加していただくことを願っています。
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