ししおどしのつくり方
「ししおどしの作り方」で当ブログを検索される方が非常に多いようなので、連休向けに、猪嚇しの製作を記事にしてみることにしました。
まず竹を切って来ます。(長持ちする竹材を採るには、冬場に3年物くらいの竹を切った方が良いと聞いたことがあります。竹は筍として生えてから4年ほどで黄色くなってくるようです。)
採った竹から、根元に近い、枝のないまっすぐな部分を切り出します。もちろん余裕を見て必要な長さを切ってから加工すればよいのですが、今回はいきなり斜めの切断から入ります。この時、切り口が節にかからないようにします。
大きさは自由ですが、(つくばいの大きさに合わせて、)今回使ったのは、直径約7cm、節間隔16cm位の部分です。
土台の部分は、以前作ったものをそのまま使います。これは、太めの孟宗竹の節から上の部分を切り欠いて軸受けにしたものです。節から下の部分はつくばいの脇に埋め込んで小石を被せておけばビクともしません。
さて、ししおどしの本体部分の加工です。この例の場合では、軸受けから、ししおどしの本体のお尻が当る石の部分まで20cmほどですから、本体の長さは概ねその2倍とします。
斜めに切った先端から40cm位のところで余裕(うまくいかなかったときに切り取ってバランス調整するための余裕)をもって切り落とします。この辺は勘ですから試行錯誤が必要かもしれません。
これを本体として、バランスをとってみます。先端とお尻の均衡点よりも若干先端が軽くなる点(支点)を探します。このとき、支点が必ず、先端から第一番目の節よりも、先端から遠い位置に来ることが必要です。
そこにドリルで穴を開けます。穴の径は軸よりも少しだけ太めになるようにします。
さっそく完成した本体を軸受けに取り付けて完成です。軸は竹の太めの枝を利用したものです。枝の節の太い部分を軸の両端にすればストッパー代わりになります。
この状態で先端部分に水が溜まると、水の重みで先端が傾いて水が排出され、こんどはお尻が重くなってカッコン!これを繰り返します。
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