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2013/04/23

ゲティスバーグ演説

昨日に引き続き、エブラハム・リンカーンの有名な演説(原文訳文)を引用します。
教科書にも載ってる有名な演説です。そんなに長いものではありません。最後の部分は誰でも聞いたことのある例のフレーズです。

 

        THE  GETTYSBURG  ADDRESS

                                    Abraham   Lincoln

Fourscore and seven years ago our fathers brought forth on this continent a new nation, conceived in liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal.
Now we are engaged in a great civil war, testing whether that nation, or any nation so conceived and so dedicated, can long endure. We are met on a great battle-field of that war. We have come to dedicate a portion of that field as a final resting-place for those who here gave their lives that this nation might live. It is altogether fitting and proper that we should do this.
But, in a larger sense, we cannot dedicate…we cannot consecrate…we cannot hallow…this ground. The brave men, living and dead, who struggled here, have consecrated it far above our poor power to add or detract. The world will little note nor long remember what we say here, but it can never forget what they did here.
It is for us, the living, rather, to be dedicated here to the unfinished work which they who fought here have thus far so nobly advanced. It is rather for us to be here dedicated to the great task remaining before us…that from these honored dead we take increased devotion to that cause for which they gave the last full measure of devotion; that we here highly resolve that these dead shall not have died in vain; that this nation, under God, shall have a new birth of freedom; and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.

  November 19, 1863

 

八十と七年前,私たちの父祖は,この大陸に新たなる国家を打ち立てました.自由を原点として懐胎され,人はみな平等であるとの命題に捧げられた国家です.
今私たちは,たいへんな内戦の渦中にあります.その国家が,あるいはそのような原点をもって懐胎され,そのような命題に捧げられた国家一般が,長らえることができるかどうかが試されているのです.私たちはその戦争の激戦地に集っています.その国家が生き長らえるためにこの地で命をなげうった人々の最後の安息の地として,その戦場の一角を捧げるために集まりました.それは私たちにとって,全くもってふさわしく,また理にかなった行ないであります.
しかし,より大きな意味では,私たちがこの土地を捧げることはできません.この土地を聖別したり,神に捧げたりすることはできません.この地で奮闘した勇敢な人々こそが,生きている方々も戦死した方々も含め,すでにこの地を聖別しているのです.それに付け加えたり,差し引いたりすることは私たちの貧弱な力の及ぶところではないのです.私たちがここで話すことは世界の耳目を引くこともなく,やがて忘れ去られることでしょう.しかし,彼らがこの地でなしたことは,永遠に世界の記憶に留められるのです.この地で戦った人々がこれまで気高くも進めてきた未完の仕事を完遂するために,私たち生きている者は,むしろ自らの身を捧げるべきなのです.
私たちの前には大いなる責務が残されています.名誉ある戦死者たちが最後まで完全に身を捧げた大義のために,私たちも一層の献身をもってあたること.これらの戦死者たちの死を無駄にしないと高らかに決意すること.神の導きのもと,この国に自由の新たなる誕生をもたらすこと.そして,人民の,人民による,人民のための政府をこの地上から絶やさないことこそが,私たちが身を捧げるべき大いなる責務なのです.

 

この演説は、南北戦争戦時下の1863年、激戦地となったペンシルベニア州ゲティスバーグにある戦没者墓地での式典で行われたものです。まさに、スピーチは「簡潔で的を射て」の見本と言いたいところですが、実際には、小声ですぐに終わってしまったため、その場で注目されたわけではありませんでした。記者によって書きとめられたものが後に新聞記事になったため、後世に残ることとなったようです。
「government of the people, by the people, for the people」のフレーズは、過去に何人かによって引用されており、リンカーンのオリジナルではありません。

日本国憲法草案前文にも、マッカーサーがこのフレーズを織り込んだといわれ、
Government is a sacred trust of the people, the authority for which is derived from the people, the powers of which are exercised by the representatives of the people, and the benefits of which are enjoyed by the people.
の和訳が、現在の日本国憲法の前文の一部になっているのだそうです。

 

       日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

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コメント

WONDERFUL Post.thanks for share..

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nice, thank you so much ;)

第1文中coceived in Liberty(LでなくlとするcopiesはNicolayのみで、しかもそれはunder Godを含みません)を「自由を原点として懐胎され」とされますが、「自由を原点として」とは意味不明ではありませんか。私見によれば、Libertyとは独立宣言前に独立の行動を起こそうと相互に決意した12(のちに13)coloniesのことで、Godと共に固有名詞です。conceivedとはその12coloniesが相互の決意をthe Associationという約定書に調印した(1774.10.20.)ことをいい、この約定による団結はやがて誕生するa new nationからすれば胎児であり、従ってconceivedは妊娠でいう着床ということです。アマゾンKindle版の拙著「The Gettysburg Addressを読み解く(2019)」をご覧頂ければ幸いです。

小林宏様
自分が引用した訳文http://www.h4.dion.ne.jp/~room4me/civil/gettys.htm
は現在見られなくなっているようですが、自分が引用した原文のあるサイト
http://sybrma.sakura.ne.jp/
http://sybrma.sakura.ne.jp/234lincoln.address.html
を見ると“coceived in Liberty”と大文字になっており、Liverty=13植民地 であることが間違いないならば、仰るとおりの解釈が成り立つのかもしれません。ご教授ありがとうございます。

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