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2013/06/20

『社会実情データ図録』 というサイトがすごい。

社会実情データ図録 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/index.html

これはおもしろい。あらゆる統計データの宝庫と言っていいくらい。

それも個人のサイトです。作者は元政府系シンクタンクのそして今はコンサルティング会社の研究員。
営利利用する場合以外は、転載・リンクはフリーとあります。
たとえば・・・「人口・高齢化」「健康」のジャンルで少し見てみましょう。

 

 世界の大都市圏ランキング歴史的推移
現在、世界最大の都市圏は、他を圧倒して東京がトップ。
一方、1900年当時の世界の大都市圏ランキング上位は、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ベルリンなどヨーロッパの都市だった。
1800年では、北京、ロンドン、広東ときて、江戸が4位。
1000年では、コルドバ、開封、コンスタンチノープルと結構オリエンタルな感じ。この時5位に平安京(京都)が入っている。
この分野で、小さな島国、日本がなかなか健闘している。

 世界の大都市圏の人口順位(単位:百万人)

 1000年  1800年  1900年  2000年
1 コルドバ(スペイン) 0.45 北京(中国) 1.10 ロンドン(英国) 6.5 東京(日本) 34.5
2 開封(中国) 0.40 ロンドン(英国) 0.86 ニューヨーク(米国) 4.2 メキシコシティー(メキシコ) 18.1
3 コンスタンチノープル(トルコ) 0.30 広東(中国) 0.80 パリ(フランス) 3.3 ニューヨーク(米国) 17.8
4 アンコール(カンボジア) 0.20 江戸(東京)(日本) 0.69 ベルリン(ドイツ) 2.7 サンパウロ(ブラジル) 17.1
5 京都(日本) 0.18 コンスタンチノープル(トルコ) 0.57 シカゴ(米国) 1.7 ムンバイ(ボンベイ)(インド) 16.1
6 カイロ(エジプト) 0.14 パリ(フランス) 0.55 ウイ―ン(オーストリア) 1.7 上海(中国) 13.2
7 バグダッド(イラク) 0.13 ナポリ(イタリア) 0.43 東京(日本) 1.5 カルカッタ(インド) 13.1
8 ニーシャープール(イラン) 0.13 杭州(中国) 0.39 サンクトぺテルスブルグ(ロシア) 1.4 デリー(インド) 12.4
9 ハサ(サウジアラビア) 0.11 大阪(日本) 0.38 マンチェスター(英国) 1.4 ブエノスアイレス(アルゼンチン) 11.8
10 アンヒルバーダ(インド) 0.10 京都(日本) 0.38 フィラデルフィア(米国) 1.4 ロサンゼルス(米国) 11.8

(注)1000年~1900年のデータは、 Tertius Chandler, Four Thousand Years      of Urban Growth: An Historical Census(1987)、2000年データは国連による。郊外周辺部を含めた大都市圏の人口。
      (資料)レスター・R・ブラウン「地球白書1999-2000」(1999)、United Nations,      World Urbanization Prospects: The 2005 Revision

 

 医療費と平均寿命(OECD諸国)(2007年)
平均寿命の短いグループと平均寿命の長いグループの間では医療費をかけた方が平均寿命が延びる関係がありそうだが、平均寿命の長い先進国の中では、医療費と平均寿命の相関はなさそう。その中では医療費が飛びぬけて高いアメリカと、医療費が安い割に平均寿命がトップの日本が突出している。

 

 都道府県別の生活保護世帯比率と平均寿命
これを見る限り、収入と平均寿命の相関はほとんどなさそう。

 

 少子化対策と出生率の推移(日本など6ヵ国)
家庭・子供向け公的支出と出生率の変化がぴったり一致している国もあれば、オーストラリアや日本のように相関していない国もある。

 

 寿命を縮める因子
アメリカで、それぞれの因子が寿命に及ぼす影響を調べたもの。
意外なことに、「会社役員」や「プロ野球選手」は寿命が長くなる傾向にあるようだ。寿命を縮める要因としては、「未婚」とか「左利き」「喫煙」など。米国大統領も長生きし辛いようだ。

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コメント

引用された表は興味深いものです。
ここ1-2年、新聞や東洋経済、ダイヤモント゛等でテーマによく取り上げられている「統計」、ウン十年前の学生時代に勉強したのですが数式が多くて深入りできませんでした。本川 裕さんの本は他のwebの紹介で入手していますがまだ読んでいません。ご紹介のweb 興味深いデータが多く、人との話題のネタが多く得られそうですね。

とだ―k様

コメントありがとうございます。
この本川さんのサイトはデータの豊富さもさることながら、目の付け所も鋭くて、まさに興味深い、使えそうな統計ではないかと思います。

「制作の趣旨」にも好感が持てます。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/shushi.html
曰く、「統計事実そのものが明らかにしている社会の実情を権力者の見方に片寄らない立場から常にモニタリングし続ける必要があります。政府、あるいはジャーナリズムも、しばしば自らに都合のよい方向にデータを加工する傾向がないとは言えず、データそのものによって常識を疑い続けることにも大きな価値があるように思われます。」
「このWEBページには、実は、単なる統計データマニアの自己満足の側面もあります。」
「また同時に、それがWEBページ上で人々と真実を共有できる手段ともなることもひとつの動機でした。」

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