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2013/06/06

雑草や紙屑をエタノールに変える理想的なプロセスを岐阜大学とベンチャー企業が開発。

バイオマスという言葉があります。生物由来の資源と言う意味です。

今の文明は、地下から掘り出された鉱物資源に頼って成り立っています。
しかし、石炭、石油、天然ガス、ウラン、その他、希少金属など、地下の資源を食いつぶしていくことは、地球が何億年もかけて蓄えてきた貯金を文明社会が一挙に取り崩しているようなものです。
ストックではなくてフロー、親からの遺産ではなくて、自らの稼ぎで食っていかねばなりません。

地球が受け取るフローとは何でしょうか。いつ何時もコンスタントに地球が外部から受け取っているもの。それは、太陽エネルギーです。(もちろん太陽にも寿命がありますが、それは地球上の生物の歴史に比べればはるかに長いので無視します。)

この太陽エネルギーは、地球(地表や海面)に降り注いたのちに熱エネルギーに変わり、雨を降らせたり、風を起こしたり、海流や波を起こしたり・・・、さまざまな自然現象を起こします。これを利用してエネルギーを取り出そうとするのが自然エネルギーの利用です。
(地熱は、地球自身の余熱、地球内部の元素の崩壊や天体の引力がかかわっているのでここでは触れません。)

もう一つ、太陽の光エネルギーが植物に吸収されると、植物はそのエネルギーを使って、水や二酸化炭素など何の変哲もない物質から、より複雑で高い化学エネルギーを持つ糖などの有機化合物を生産します。この働きを光合成といいます。植物体を構成する繊維質は、いくつもの糖が縮合してできたセルロースと呼ばれる高分子でできています。

実はこの植物の働きのおかげで、すべての地球上の生物は生かされているのです。動物は自分でエネルギーを作り出すことはできません。移動することにより、植物や他の動物を捕食して、命をつないでいます。

我々が地球外部から受け取る毎日の稼ぎで食べていこうとすれば、太陽エネルギーを直接的、間接的に利用するほかはありません。
そこで注目されるのが、ソーラー発電とバイオマス利用です。

バイオマス利用では、昨年末に朝のNHK番組が、セルロースからコンパクトな装置で比較的安価にエタノールをつくる方法が実用化されつつあることを紹介していました。
岐阜大学の研究で、雑草や紙くずなどのセルロースから高効率で糖を、さらにエタノールを得られるのだそうです。コストは1リッター50円程度。ポイントは酵素で、岐阜のベンチャー企業と実用化を進めているとのことです。
福島県飯館村の森林除染に役立てる計画もあります。木材からエタノールを生産すると同時に放射性物質を固形残差として取り除くことができそうだといいます。http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2012/11/1128.html

光合成をする単細胞生物であるミドリムシから”Euglena Oil”という石油代替物を得る研究も進んでいるようです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20121015/238052/?P=6

高効率でバイオマスを利用できれば、太陽の恵みを地産地消の科学エネルギーに変えられる理想的なプロセスになりうると思います。

 参照: バイオマス資源の活用とバイオマスマテリアルの開発状況に関する実態調査(産業技術総合研究所)
http://unit.aist.go.jp/comphq/comp-info/idpo/houkoku21-4.pdf

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