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2013/06/23

夕食は久しぶりに家族で南知多まで・・・

シャコ(蝦蛄)の刺身を初めて食べました。シャコは茹でるとパサパサしていますが、新鮮な刺身は、なめらかで甘みのある蝦みたいな感触でした。
シロミル貝(右上、肝つき)も美味しかったです。

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コメント

さきほど町中央図書館で文藝春秋2013/8月号を手にとって2-3の記事を見てきました。その中に「鮨ネタがどんどん消えていく(銀座すきやばし次郎)小野二郎」という記事が気になりました。すでに現在旬の寿司ネタを握ることは減ってきているというものです。春夏秋冬の季節に季節の魚、貝が入手困難になっているようです。ミシュラン3つ星を6年間取得してきた銀座の寿司屋の主人のことばにはことの重大さを感じます。季節を感じる本物の寿司は食べられなくなっていると心配されています。

魚(特に近海もの)が獲れなくなっているということでしょうか?

近海ものですね。乱獲で日本近海に限らずまぐろ、かつお等が減っている。温暖化の影響で魚の回遊ルートが変わってきている。また、貝については浅瀬が汚れて漁獲量が減っているということのようです。そして初鰹は4月中頃とれていたものが5月にずれ込みしかも旬の味がなくなっているとか。あさりはNHK TVで1カ月ほど前に放映していましたが全滅の地区が日本各地で多く発生していて、広島の地区では10年ほど前に全滅してしまったところをいまボランティアの人たちがあさりが育つよう掘り起こして改造しているようすが出ていました。

先ほど全国の海水浴場の水質検査に合格した地区は大幅に増えたという報道を聞きました。
あさりも遠浅の砂浜で繁殖しています。あさり全滅のTV番組ではあさりが窒息するヘドロが砂浜を覆っていることが原因だといっていました。この両者の違いには調査の仕方に疑問が浮かんできます。海水浴をしている場所、その近くであさり取りをした経験の方は多いと思います。あさりの番組では浜名湖の弁天島辺りでもあさりがとれなくなっているといっていました。とれても小さなあさりだということです。ここは海水浴場です。水質検査は表面だけでは失格だと思います。海水浴は海水のあるところを歩きます。砂の表面に汚れがあれば水は濁ります。海水浴場の水質検査をするのであれば、その近く4Km-10Km-50Kmの海水の汚れはどのようなのでしょうか。海はすべてに繋がっています。

あさり「全滅」とは過激でした。訂正します。ただ広島?岡山?の砂浜を掘り起こしているところは堆積物で砂浜が覆われていてあさりはいなくなっていました。NHKの番組は確認したところ
放送は6/14 19:30東海地方 ナビゲーションでした。NHKナビゲーション「沈黙の海~国産アサリ激減の謎-----今、日本の海辺で異変が起こっている。私たちにとって身近なアサリが激減しているのだ。有数のアサリの産地である浜名湖では、潮干狩りが今年初めて中止に。また、伊勢湾の浜辺でもほとんどアサリが見られなくなるなど不漁が相次いでいる。その理由として干潟の減少や乱獲、水質の悪化が指摘されているが、最近注目されているのが生息する干潟そのものの変化だ。番組では、アサリの危機を通じて、日本人と海辺の関係を見つめ直す。----NHKの番組紹介です。

リプライが遅くなって申し訳ありません。先週は出張が多くて、後手に回っていました。
いつも、コメントを頂けることにとても感謝しています。

10年以上にわたって、毎月、厄松池と切池の水質を調べてきましたが、水環境はあるときに測った水質の基準比較で論ずることができるほど単純ではありません。たとえ小さな池でもです。泥や生き物が絡めばもっと複雑になります。

HNKナビゲーションを見ていないので的確なことは申せませんが、
富栄養で酸欠になっているのか、きれいになって養分が減っているのかも確認するのは容易でないと思います。

いずれにしても、外国から持ってきた稚貝を撒いて、潮干狩りができればよいという発想と、自然環境を取り戻すことは、同一には論じがたいと思います。

>10年以上にわたって、毎月、厄松池と切池の水質を調べてきました
長い年月の傾向値は貴重なデータだと思います。
NHKあさり激減の番組は砂浜の表面が堆積物で覆われて「酸欠」が強調されていたように思います。そのため砂浜を掘り起こすという、、、、
なお、この番組では志摩地方のいかだのネットに何年か前から自然とあさりのタネがついて「あさり」がたくさんとれるようになったという報道がありました。あさりが副収入になっているという。いかだのネットにあさりが繁殖している!!??!!

新聞記事です。
環境配慮型」養殖 ブリやカキを効率的に生産
2013/7/23
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK17058_X10C13A7000000/
地球の人口が増加し、健康志向から魚を食べる人が増えるなか、漁業資源の枯渇が深刻な問題になっている。
■完全養殖技術で先行する日本
日本は高度な海の養殖技術を持ち、ブリやマダイなどは半分以上を養殖によって生産している。
ヤンマーは、カキの⺟⾙から卵を採取し、陸上で⼈⼯授精してカキの稚⾙(⼈⼯種苗)を作る技術を持っている。

ご参考
温暖化 被害に先手 自治体、相次ぎ対応策
日本経済新聞 2013/8/10 夕刊
 地球温暖化の進行が日本の農水産物や生態系、人々の健康などに深刻な影響を与えるとの懸念から、対応策の検討に入る自治体が相次いでいる。環境省も国としての備えを2015年夏にも公表し、併せて都道府県ごとの影響を示す予定だ。各自治体はすでに影響が表れつつあると疑い、環境省とも組んで気温上昇や気象異変が招く被害の軽減に先手を打つ。
 地球温暖化によって、日本では21世紀末には気温が2~4度程度上昇するとの予測がある。南北に長い日本列島は各地で影響が大きく異なり、自治体ごとの対応策が欠かせない。英国やドイツ、米国などでも国を挙げて温暖化の影響を抑える計画を作っている。
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130810&ng=DGKDASGG0901G_Q3A810C1MM0000

ご参考
高級魚クロマグロは身近な食材になるか 水槽で産卵
2013/8/12 7:00 日本経済新聞 電子版
 独立行政法人・水産総合研究センター西海区水産研究所が長崎市内に完成させた高級魚のクロマグロ用陸上飼育水槽の本格稼働が始まった。マグロを成熟させて大量の受精卵を生産する技術を確立するのが目的だ。6月に飼育し始めた未成熟なマグロは2年後の産卵を見込む。天然のクロマグロの資源不足が懸念される中、世界で初めて稼働させた産卵施設に注目が集まっている。
4年後に約10万匹の幼魚を供給できる技術の確立を目指す--------------------
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG09012_Z00C13A8000000/

新聞記事です。
「海はよみがえった」岩手・山田湾カキ養殖いかだ 復興の現場2013夏
2013/8/15 日本経済新聞 電子版
「海はよみがえった」。三陸やまだ漁業協同組合(岩手県山田町)の上林実理事(64)は三陸沿岸有数のカキ産地、山田湾に浮かぶ養殖いかだを見つめながら言い切った。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた山田湾のカキ養殖は、国の多額の予算と漁師ら懸命の努力で、復活を遂げようとしている。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB1403J_V10C13A8L01000/

新聞記事です。
産地の誇り呼び覚ませ_昆布に魅せられて
2013/8/19付⽇本経済新聞 ⼣刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130819&ng=DGKDZO58658330Z10C13A8CR0000
⽇本の⾷⽂化を⽀えてきた昆布。存在感が薄れる中、昆布を守り広める活動や最新事情を探った。
昆布は不思議な海藻だ。北海道でも函館など道南、日高、道東、羅臼、利尻など地域により種類が違い、同じ地域でも浜ごとに品質が異なる。栄養豊かな冷涼な海に河川で運ばれた山の養分が加わり、その浜特有の昆布を繁茂させる。

すしの名職人に学ぶ向上心 テトラパック日本社長アマール・ザヒッド
2013/8/19付 日本経済新聞夕刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130819&ng=DGKDZO58629710X10C13A8NNSP00
先ごろ東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」の職人、小野二郎氏を追ったドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る」を見た。映画は小野氏の日常や仕事に取り組む姿を中心に描く。すしを握る技は古くからあるが、印象的だったのは小野氏が客に最高のすしを提供するため、日々試行錯誤しながら改善していることだ。
--------7/11にコメントしました文春8月号の主人公です。

情報提供ありがとうございます。
とだ-k様は水産資源にご興味がおありですか?

新聞記事を見ていて
「夕食は久しぶりに家族で南知多まで・・」に関係しているなと思う記事を補足しています。海の環境は気になります。

サンマ品薄「困った」海水温上昇、築地入荷ゼロ日も
2013/8/24付 日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130824&ng=DGKDZO58856250T20C13A8L83000
 今年は築地市場で生サンマの入荷がゼロの日が、8月に入ってから3日もある「おかしな年」(都の担当者)。8月下旬に入っても解凍サンマが主体の取引が続いている。生サンマの取引価格(高値)は1キロ5千円以上と前年同期の約5倍。

新聞記事です。
未成魚乱獲でピンチ_天然トラフグ/クロマグロ
2013/8/24付 日本経済新聞 夕刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130824&ng=DGKDASDJ22011_U3A820C1MM0000
トラフグやクロマグロなど日本近海で取れる高級魚の資源枯渇が深刻になっている。山口県下関市の卸売市場では天然トラフグの取引量が記録が残る中で最低となり、クロマグロの資源量も過去最低に近い水準だ。産卵前の未成魚の乱獲により親魚が減っており、漁獲規制など資源保護に向けた取り組みが急がれる。

姿優美なクルマエビ 品薄で卸値5割高
2013/8/24付 日本経済新聞 夕刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130824&ng=DGKDZO58884180U3A820C1CR0000
東京・築地市場では生きたままセリにかかる。多くは九州や沖縄県などの養殖物だが、産卵で浅場に来る夏には天然物の漁が増える。姫島周辺や別府など大分県産が多いが、東京湾で取れる「江戸前」の人気も根強い。「鼻に抜けるような天然物の甘味と香りは別格」(築地の卸会社)だ。
 海水温が高い今夏は養殖物の成長が振るわない。配送中に死ぬエビも多く、品薄で卸値は前年比5割程度高い。高級店が仕入れる天然物の大クルマでは1匹の卸値は500円を超える。同じクルマエビ科でも輸入冷凍物のバナメイの店頭価格は1匹50円程度。天然クルマエビの希少さが分かる。

新聞記事です。
函館イカ出荷「困った」 水温高く死ぬケース急増
2013/8/25付 日本経済新聞 朝刊
 北海道函館市近海の海水温上昇により、捕獲したスルメイカが漁船のいけすで死ぬケースが急増している。市漁業協同組合は、生きたまま箱詰めした人気商品「いけすイカ」の出荷を9月から予定していたが、10月からに延期した。
 函館海洋気象台によると、函館近海の8月中旬の海水表面温度は平年より約3度高い26~27度だった。漁協によると、イカは水温が23度を超えると生きられないという。
 イカ漁では、港に到着するまで、漁場の海水を入れた漁船のいけすで捕獲したイカを保管。8月は全体の3~4割のイカが港に着く前に死んでしまう日もあったという。昨年も同様の現象が起こり、出荷を遅らせた。

新聞記事です。いままでの漁業とは違いますが 地球温暖化に関連して---
----8/24の案山子のブログにコメントは遠慮しました。
温暖化_作物地図に異変 北海道で佐藤錦_佐渡島でミカン
2013/8/26付⽇本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130826&ng=DGKDZO58861060T20C13A8ML0000
地球温暖化を受けて、農産物の産地に異変が起きている。冬場の気温上昇で産地の北限が上昇し、北海道富良野市では⼭形県を代表するサクランボの⾼級品種「佐藤錦」が育ち、新潟県の佐渡島では九州や四国が主要産地のミカンが出荷されている。⼀⽅で、夏場の猛暑はこれまでの特産地に⽣育不良などの打
撃を与える。⾼温に強いコメの品種改良に取り組む九州は新たなコメどころとして注目され始めた。

新聞記事です。
サンマ、高値続く 不漁で品薄 店頭価格2~3倍に
2013/9/7付 日本経済新聞 夕刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130907&ng=DGKDASDJ07002_X00C13A9MM0000
 秋の味覚・サンマの高値が続いている。東京・築地市場での卸価格やスーパーの店頭価格は1年前の2~3倍だ。サンマの来遊ルートの変化による不漁のため、9月初めまでの水揚げは前年の2割に低迷している。小売店は例年のような1匹100円前後の特売を打てない状況だ。
 サンマは7月に小型船の漁が始まり、8月下旬には大型船の漁も解禁された。通常は大型船の出漁とともに水揚げが増えて相場が下がるが、今年は9月に入っても品薄が続いている。

新聞記事です。
サンゴの周り、いつも観測 沖縄、生態系への影響探る
2013/9/7付 日本経済新聞 朝刊
 沖縄科学技術大学院大(沖縄県恩納村)は6日、沖縄美ら海水族館(同県本部町)周辺海域のサンゴ礁に水温や塩分濃度、波高などを常時観測できる海洋観測システムを設置したと発表した。各種データを収集し、サンゴ礁の生態系に与える影響を解明。サンゴ礁の保全に生かすとともに、国際的な海洋生物の研究拠点にする考えだ。
 同大によると、サンゴ礁の海洋環境を常時観測できるシステムは国内初で、世界でも数カ所しかないという。システムは温度センサーや3Dカメラなどを搭載。8月下旬に本部町の沖合約800メートル、水深約20メートルの海底に設置した。

新聞記事です。
魚DHAEPA栄養の宝庫_脳の活性化メタボ予防に
2013/9/8付 日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130908&ng=DGKDZO59428750X00C13A9MZ4000
厚労省はDHAとEPAの合計で、1日あたり1グラム以上の摂取を推奨している。「(1日100グラム未満では)不足している人が多いはずだが、あまり自覚されていない」。
EPAは1970年代から動脈硬化や心筋梗塞の予防効果について注目が集まり、研究が盛んになった。その後、DHAが脳に多く蓄積されることがわかり、認知・学習機能との関連を探る研究が、国内外で盛んになった。
科学的に効果が証明されているのは胎児・乳幼児期の脳の神経発達についてだ。順天堂大学の清水俊明教授は「不足すると認知・運動機能の発達が遅れる」と話す。日本人は欧米人より母乳に含まれるDHAが多い傾向がある。このためあまり注目されてこなかったが、ここ20年で日本人の母乳中のDHA濃度は20%減っているという。清水教授は「魚を食べない妊婦・母親はサプリメントで補ったり、早産の赤ちゃんにはDHA入りの人工調整乳を使ったりするなど不足にならないような工夫が必要だ」と指摘する。
 このほかDHAでは血液中の中性脂肪を正常値に保つなどメタボリック(内臓脂肪)症候群の予防に効果があることが実証されつつある。精神的な不安や恐怖、ストレスの緩和などに効果があることも麻布大の守口教授の動物実験などからわかってきた。
リノール酸を含む植物油をとりすぎると、DHAやEPAの機能が妨げられることも頭に入れておこう。

魚を上手に食べるコツ 箸の使い方より骨の構造理解
2013/2/16付 日本経済新聞 プラスワン
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51743400V10C13A2W03201/
 日本の食卓には欠かせない魚。尾頭付きの塩焼きなどは、見た目も立派で食欲をそそる。困るのが上手に骨をよけて、きれいに食べるのが難しいことだ。魚は大好きだが箸の使い方が下手な記者(35)が、魚をきれいに食べる方法を探った。
 魚を扱うプロに話を聞こうと、東京の築地市場にあるおさかな普及センター資料館を訪ねた。坂本一男館長によると「魚の骨の構造を知ることが、きれいに食べる近道」という。

 骨の中で注意するのが、上神経骨という、背骨から突起状に出ている部分だという。骨をとったはずの上身に紛れ込んでいることが多いからだ。
 ただ、日常食べる魚だけで何十種類もある。そんなに覚えられないというと「魚種ごとに構造は多少異なるが、基本はあまり変わらない。オーソドックスな構造で、手に入りやすく安いアジで学習するとよい」と坂本さん。

新聞記事です。
黒潮大蛇行が気象変える
2013/9/15付 日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130915&ng=DGKDZO59746940U3A910C1MZ9000
太平洋の代表的な暖流である黒潮が日本の沿岸部で大きく湾曲し、8年ぶりの「黒潮大蛇行」に発展するか注目されている。大蛇行は漁場への影響に加え、気象にも変化をもたらすことが分かってきた。前線に伴う雨域や、低気圧の経路が変わる可能性がある。

大蛇行の発生メカニズムは未解明な点も多いが、気象を左右する上空の偏西風や海上を吹く風、太平洋の海流・海面水温の10年程度の周期変動と関係があるとされる。90年代以降は大蛇行が少ない時期が続いたが、今後発生しやすい傾向に変わるとしたら、「地球全体の気象が大きく変わる兆候かもしれない」と山川教授は注目している。

夏の内海、酸素不足深刻 細菌増殖 魚や貝死滅--2014/7/20日本経済新聞
東京湾や大阪湾、伊勢湾など都市部の内海を中心に、海底の酸欠状態が続いている。気温が高くなる夏場は広い海域で発生しやすく、魚がいなくなったり、貝など海底にすむ生物が死んだりする。河川から流れ込む窒素やリンなどが原因で、、、、
日本では5月ごろから発生し、11月まで続く。東京湾や大阪湾、伊勢湾では、寿司だねとして珍重されるアナゴやシャコ、高級魚のカレイやヒラメ、アサリの漁獲量が低迷。比較的酸素が少なくても大丈夫な外来種のホンビノスガイが増え、生態系が一変した。
 窒素やリンなどを含んだ都市の生活排水が河川から海に流れ込む。湾は外海と海水が入れ替わりにくく、富栄養化しやすい。水温の上昇とともに、植物プランクトンが大量に発生。その死骸が落ちて細菌が分解するときに酸素を消費し、海底の近くが酸欠になる。
 そこでできたヘドロからも栄養分が溶け出す。夏場は太陽に温められた表層と冷たい低層の海水が混ざりにくく、海底が貧酸素になりやすい。都市部の湾は入り組んだ埋め立て地が多く海流が遮られるため、貧酸素の水が拡散せずにその場にとどまりやすい。
 地方自治体は下水処理場の整備を進め、リンや有機物の排出を減らしてきた。東京都環境科学研究所の安藤晴夫研究員によると、この30年あまりで東京湾に河川から流れ込むリンの量は約3分の1、有機物は半分以下になった。だが窒素の削減は進んでいない。問題は生活排水だ。横浜市環境創造局の試算によれば、同市の窒素発生源の6割は家庭からで、うち8割はトイレの汚水という。
 国立環境研究所の牧秀明主任研究員は「最新鋭の高度処理施設でも、窒素はそれほど減らない」と指摘する。技術的には可能だが、費用がかさむという。都市に人口が集中する現状はなかなか変えられない。牧主任研究員は「短期間のうちに劇的に改善するのは難しい」とみる。
 被害を減らす努力も始まった。兵庫県は県西部に位置するたつの市の沖合に約20ヘクタールの「魚の避難所」を造成中だ。貧酸素水塊が発生したときに魚が逃げ込めるように、砂を敷き詰めて海底をかさ上げする。さらに、コンクリートブロックを多数置いて潮流を作ることで貧酸素の解消も狙う。すでに小エビやシタビラメが増え始めたという。
 新日鉄住金や神戸製鋼所などは兵庫県西宮市沖でヘドロの被害を抑える実験を手がける。鉄鉱石を溶かした際に発生するスラグを海底に敷き、富栄養化を招くリンや有毒な硫化物イオンが溶け出すのを抑える。
 変わってしまった環境を元に戻すのは難しい。しかし、地道な努力を続けない限り、状況は改善しないと心得るべきだろう。

とだ-k様
下水処理で有機物はある程度取り除けますが、リン酸や硝酸やアンモニウムの形になった無機の窒素やリンは、多くは廃水と共に海に流れてしまうと思います。
やはり一番エコなのは汲み取り式のトイレですね。
スラグの効果はキチンと追跡する必要があると思います。スラグと言うと産業廃棄物を体よく海に投棄しているのではと勘ぐってしまいます。
少し脱線しますが、東ヶ丘団地の道路の路盤にも造成当時のスラグが入っていて、今でも路面が荒れる原因になっています。もちろん、ただただ捨てるのではなく有効利用を考えるのは大事なことではありますけど。

危機に瀕する世界の海 「酸性」「貧栄養」のダブルパンチ
2014/8/18日本経済新聞電子版---抜粋紹介です
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は今春、地球温暖化の現状と影響などを調べた第5次評価報告書を公表した。その中で、海洋環境の悪化に警鐘を鳴らした。6月には世界主要国の有識者が集まる世界海洋委員会(共同議長=デビッド・ミリバンド元英外相ら)も、海洋の危機を唱える報告をまとめた。
地球表面の約7割を占める海で何が起きているのか。海洋研究開発機構の白山義久理事に聞いた。
プランクトンが「骨粗しょう症」に

「海洋酸性化の影響はCO2が溶け込みやすい北の海ほど深刻。オメガが2.5くらいでないとサンゴは炭酸カルシウムの骨格をつくれず、サンゴ礁もできない。こちらの限界はだんだん南下してくる。今のままCO2排出の増加が続くと、今世紀末には2つの限界が交わり、サンゴの生育に適切な場所は地球上からほとんどなくなってしまう恐れがある。サンゴにとってはダブルパンチだ。2060年にはなくなるとする論文もあるほどだ」
 「海洋環境の悪化は魚の捕りすぎや化学物質の汚染などいくつも要因があるが、CO2排出の増加と温暖化が長期的に非常に深刻な影響を与えつつあるのは間違いない。また海洋の生態系の縮小が海のCO2吸収能力を低下させ、大気中のCO2濃度の上昇を促すという悪循環も心配される。まだデータが不十分ではっきりしたことは言えないが、そうした可能性も考慮した方がよい

ちょっとしたバランスの話しでしょうから、なかなかはっきりしたことは言えなさそうですね。一般論からすれば、CO2濃度が高まると、光合成反応や炭酸カルシウムの生成は速くなりそうな気がします。

今あるきっかけで富山和子さんの古い本を2-3冊読んでいる途中ですが、「水と緑と土」中公新書の中に下記の文章があります。古い数字ですがこれだけ膨大な水が東京都に供給されてきているのだと、、、使った水が当然東京湾に流れ込みます。浄化されても膨大な量が流れ込んでいるわけです。先の記事の補足として付け足します。
------------------------------------------------------------
東京都の膨大な水資源拡張計画(下記*)にもかかわらず、水の供給は急増する需要に追いつくことはできなかった。略--昭和35から45年までの給水統計によると、東京都は5年ごとに名古屋、横浜クラスの大都市をかかえこんできた勘定になっている。1年ごとに見れば、広島クラスの都市を毎年誕生させてきたわけであった。p37
(このあとの説明に)全国の水道用水、工業用水の年間使用量を見ると、昭和33には120億立方メートルであったものが、昭和44年には350億立方メートルと3倍になり、、、

(下記*)昭和30年代、東京の水問題がクローズアップされて---
昭和33夏、37から39にかけての渇水、、、、39年7月1カ月断減水、、オリンピックを目前にした8/20には小河内ダムの貯水量が1日分という危機に追い込まれ、、略、、、水源は利根川水系の新潟県に近い群馬県北部の矢木沢ダム(昭和42竣工)、群馬県西部の下久保ダム(昭和43竣工)に求められた。p36

先の記事」というのが消えていますので 後書きになりますがupします。
東京湾 貧酸素水塊広がる 生活排水で海は酸欠状態
2014/9/7付 日本経済新聞 朝刊
各地で豪雨による被害をもたらした台風11号が過ぎ去った8月中旬の東京湾、風が強く揺れる船の上で、東京都環境科学研究所の安藤晴夫研究員は筒型の装置を海へ放り込んだ。この装置にはセンサーがついており、海水に溶けた酸素の量や水温などがわかる。装置を海に放り込み、海水に溶けた酸素の量や水温などを調べる

 前日までの強い雨と風で海水がかき混ぜられたのに、この日調査した9カ所すべてで酸欠状態だった。海底の泥をトレーに移した瞬間、腐った卵の強烈な臭いが広がった。海底の細菌によってできた硫化水素が原因だ。泥を触ると、洗い流しても臭いが残る。安藤研究員は「東京湾は昔に比べてはるかにきれいになったが、これが今の状態だ」と話す。

 東京湾は流域に約2900万人が住み、その影響を受けやすい。東京湾の環境問題の現状と改善への取り組みを追った。

一旦ヘドロがたまってしまうと、嫌気性細菌の棲むところとなってしまい、ヘドロを除去しない限り、再生は難しくなるのではないでしょうか。

湾内の富栄養化が海水汚染の原因というマスコミの説明が多かったと思いますが今回の記事は少し違う原因説明となっています。
-----------------------------------------------------------
有毒プランクトン襲来 海水温上昇が引き金
2014/10/5付 日本経済新聞 朝刊
有毒プランクトンの「シャットネラ」が東京湾にも進出し始めた。2008年に初めて観測され、毎年見つかるようになった。九州の有明海や八代海などでは大量発生してブリなどの養殖魚が死ぬ被害が出ている。愛知県の三河湾が北限といわれてきたが、海水温の上昇などで東京湾にも分布を拡大させている。
 シャットネラは夏場に多く現れる。1日1回ほど細胞分裂して増殖する。魚が海水中の酸素を取り込む際にえらに詰まり、窒息死させる。毒性は高く、海水1立方センチメートルにシャットネラが10個あったら、魚介類が死ぬことがあるという。
----略-----
シャットネラは冬場を過ごすため植物のタネのような「シスト」になる。海水温がセ氏11度以下になると、暖かくなったときにシストは発芽しやすい。水温が20度を超えるとシャットネラは活発に活動する。東京湾の水温はこの条件に当てはまる。
また、栄養分が少ないと、シストが増えやすい。東京湾の海水は近年、リンが不足気味だ。

水が汚くて問題なのか、きれいになって問題なのか、難しいところでしょうか?

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