第5回 尾張名古屋の行く末を語る会 がありました。
「尾張名古屋の行く末を考える会」に出席しました。尾張を中心とした県内の名古屋周辺の都市が連携して、効果、効率、行政のレベルの向上を目指す会と言うべきでしょうか。「尾張名古屋共和国」と言う言葉もありますが、枠組みや手法ははっきりしていません。
今日の会場は犬山国際観光センターでした。河村たかし 名古屋市長のあいさつののちに、名古屋市消防局から、周辺市町村のニーズが高く、効果も期待できる防災分野における広域連携についてプレゼンテーションがありました。今後、各市町村の意向に応じて、情報共有、合同研修、合同訓練、物資協定などの連携を検討していく方針です。
また、河村市長は、国際的な都市間競争の激化、人口減少・急速な高齢化、2027年予定のリニア中央新幹線開業に伴う東京圏・大阪圏の攻勢、巨大地震、税収減・扶助費増、公共施設の老朽化、大都市制度の見直し・道州制の導入などに備えた、より強く、魅力的な大都市圏を目指して、国・県からの権限移譲と圏域市町村の水平的補完が必要との見解を示しました。
会議の後、1537年に築城された現存する日本最古の天守閣である犬山城をかつての領主の子孫である犬山城白帝文庫理事長 成瀬淳子さんの案内で見学しました。犬山市では、電線地中化や景観計画、商工振興、観光プロモーションなどが功奏して観光客が増えつつあるとのことです。今日は川が増水して鵜飼が中止になっているため、新人女性鵜匠の稲山琴美さんも登場、歓迎してくれました。
講演会では、名古屋市立大学名誉教授の瀬口哲夫さんが、名古屋の歴史はせいぜい400年。それ以前の有史以来の歴史は尾張全体を見なければならないこと。現存する歴史的景観を例示しつつ、街道に沿った史跡の広域的連携や、名古屋城→小牧城→犬山城→岐阜城の天下取りの眺望ラインの確保、尾張名古屋検定への参加、文化月間の企画など、広域で観光、文化や景観に取り組んでいくことの大切さを説かれました。
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町長の出張報告 ご苦労さまです。
名古屋市長のお話、名古屋市消防局のお話の項目の紹介ありがとうございます。名古屋市または名古屋圏のいくつかの課題をどのように解決していこうかという大きな展望を感じます。枠にはめるのではなく、未来指向の問題提起。トップの集まるところでないとわからない雰囲気+内容だと感じました。
投稿: とだ-k | 2013/07/31 20:31
このまま調子よくトントン進んでいく簡単な話ではないと思います。しかしながら、表面的かもしれませんが、どんなことが行われているか広域交流の過程を感じていただければ幸いです。
投稿: 神谷明彦 | 2013/08/03 10:13