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2013/08/27

JAXA講演会「宇宙への挑戦」、大好評でした。

8月15日、文化センターで、宇宙航空研究機構(JAXA)宇宙科学研究所阪本成一教授をお招きして、講演会を開催しました。
JAXAといえば、日本のNASA、H-2ロケットやはやぶさを使って宇宙探査をしているところです。

阪本教授は、もともとは電波天文学がご専門ですが、いまはJAXAの広報担当として、全国を飛び回っておられます。とてもわかりやすくて夢のあるお話しをされる方です。
ぜひ東浦にお招きしたいと思っていたら、教育長が掛け合ってくれました。お盆なら空いているとのことでしたので、お忙しい中ここまでお越しいただきました。

広い宇宙にくらべれば、取るに足らないトラブルや幸運に一喜一憂している私たち大人も、宇宙のスケールに想いを馳せる機会にしてはどうか。また、小中学生や高校生の皆さんが、サイエンス・・・なぜを探究し、世の中の真理を解明すること・・・に興味を持つきっかけになれば、あるいは、テクノロジー・・・これまで我々ができなかったことを可能にする、我々のライフスタイルを変える・・・そんなことに関心を持つきっかけになればと思います。

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講演は、冒頭、ヴァージン・ギャラクティック社プロモーションビデオから始まりました。以下は講演のほんの一部の要約です。

宇宙旅行は夢でなくなった
アポロ計画では2人の人間を月面に送るのに10兆円?かかった。今では10億円で一般人が地球の周回軌道に行けるようになった。さらに、
スペースポート・アメリカでは2000万円で無重力状態のところから地球を眺める体験ができるようになった。

宇宙に行くには速度が必要
ボールを投げると放物線を描いて地球に落ちるが、秒速7.7kmで投げると地球の周りを回るようになる。さらに、秒速11.2km以上になると地球の重力を振り切って、太陽系の中を航行可能になる。

はやぶさは小惑星イトカワから砂の微粒子を持ち帰った
想定外のトラブルを乗り越えて成功できた理由は。
①新たな課題を選び、大胆に挑戦した。(NASAはニッチを避けた。)
②仕事への愛
③技術より根性
④失敗に学び、あらゆる事態を想定した。(それでも想定外のことは起きた)
⑤できない理由を羅列するのではなく、どうしたらできるか皆で考えた。
⑥皆の意見を聞き、よいものを採用する風土があった。
⑦各サブシステムのリーダーが技術を完全に理解していた。

この他にもレジュメを見るととても良いことが書いてあります。

大事だと思うこと
・批判的に考えてみること
・自分で考えること
・きらりと輝く個性を持つこと
・失敗を恐れず挑戦すること

「なぜだろう」を持とう
・不思議だと思う。疑ってみる。
・理由を考える。
・確かめる方法を考える。
・実際に試してみる。

他人と違う自分を大事にしよう
・オンリーワン。
・他人と違うって素晴らしい。
・この世には「絶対的に正しいこと」とか「絶対に間違っていること」とかはほとんどない。長所と短所は表裏一体。自分のいい部分を自信を持って伸ばそう。

自分で考えよう
・教科書に載っていることは過去のこと。教科書だけでは世界一にはなれない。教科書が正しくないこともあるし、教科書に載っていないこともいっぱいある。
・正解がない問題がほとんど。
・相談するのは大事だけれど、自分なりの考えを持っているのが大前提。
・調べることも大事だけれど、自分の頭で考えることがもっと大事。
・検索 → コピー → ペースト は脳を腐らせる。

失敗を恐れず挑戦しよう
・挑戦しなければ失敗もしないけれど、大成功もしないし、全体のレベルも上がらない。それはスポーツも研究も人生も同じ。
・失敗から学べることはたくさんある。無駄にせず、成果としよう。
・本気で一番を目指すことで、新しい世界やライバル・仲間が見えてきて、さらなる高みにたどりつける。

講演の後に質問の時間を設けたところ、大人から子どもまで、これまでなかったほどたくさんの質問がありました。ダークマター宇宙論に関わるような難しい質問も出ました。また、「太陽は空気がないのに、なぜ燃えるんですか?」といった素朴な質問もありました。皆さんの宇宙への関心はとても高いようです。講演は大好評でした。

※ところで、ところで、きょう午後1:45に内之浦の発射場で、新型のイプシロンロケットが打ち上げられます。
 → http://fanfun.jaxa.jp/countdown/epsilon/index.html

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コメント

>④失敗に学び、あらゆる事態を想定した。(それでも想定外のことは起きた)
>⑤できない理由を羅列するのではなく、どうしたらできるか皆で考えた。
>自分で考えよう
>失敗を恐れず挑戦しよう
第一次南極越冬隊長をされた⻄堀栄三郎さんを思い出しました。
人から経験を聞くことができなかった南極でのはじめての越冬---
対応できる材料のない中で事件、事故に対応した様子が下記の本に載っています。
----日本から持っていく荷物はギリギリ押えられている。
『南極越冬記』岩波新書 1958年
『⽯橋を叩けば渡れない』 ⽣産性出版 1999年
----------京⼤に助教授、教授として復帰してからも精⼒的に活動し、第⼀次南極観測隊の副隊⻑兼
越冬隊⻑や⽇本⼭岳協会会⻑を務める。⽇本初の8000m級登⼭であるマナスル登⼭計画時
にはネパール政府との交渉役として活躍。⽇本原⼦⼒研究所理事や⽇本⽣産性本部理事も
務めた。--------------
福島県三春町の登山家_田部井淳子さんからも似たようなお話を聞いたことがあります。
エベレストに登頂したときのお話で例えばお茶の入れ方等--手持ちの材料がない中でどのように工夫するのかという「できない理由を羅列するのではなく、どうしたらできるか」

投稿: とだ-k | 2013/08/27 20:27

西堀さんの講演、私の若いころに(会社の入社研修で)聴いたことがあります。

西堀さんら京大山岳部が合宿をしていて退屈しのぎに「雪山讃歌」をつくったという鹿沢温泉の一軒宿にも泊まったことがあります。この宿は温泉からわき出る天然ガスで煮炊きをしてるんです。
http://kazeno.info/karuizawa/2-asama/2-asama-1-13.htm

とにかく、できる工夫をしよう。暇な時にも遊び心で歌を作っちゃおう。
姿勢ひとつで俄然楽しくなりますね。

投稿: 神谷明彦 | 2013/08/28 19:45

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