小石川傳通院十夜法要
小石川の傳通院で行われた十夜法要に、東浦町観光協会の水谷会長、加藤副会長、役場の担当職員とともに出席させていただきました。昨年は、お彼岸の法要に出席しています。麻生貫主をはじめ傳通院の方々、地元の町内会や商店街の皆さんには、毎年 欠かさず東浦町の於大まつりにお越しいただいています。ありがたいことです。
今回は、伝通院の隣にある無量山真珠院に立ち寄らせていただきました。このお寺は、松本城主を務めた沼津水野家の祖 水野忠清を開基としています。刈谷城築城四八〇年記念会シンポジウムでこのことを知り、訪ねることにしたのです。ちょうど住職は法事の最中でお目にかかることはできませんでしたが、過去、東浦に数度お越しになったことがあるとのことでした。寺の奥手に水野忠清の墓所と寺の隣接地に沼津水野家の二代目以降を移転した墓所があります。
真珠院に寄った後で、傳通院に入り、於大の方の墓地にお参りしました。十夜法要は、無量寿経に「この世で十日十夜の善行を積むことは、仏の国で千年間善行を行うよりも尊い」と説かれていることにちなみ、今から550年前に天台宗の真如堂で十日十夜の不断念仏を行ったのが起源です。その後、浄土宗でも鎌倉の光明寺をはじめ、法要を行うようになりました。
法要のあとで、”春風亭柳好”さんの落語と”田辺商店”ご夫妻のヒーリングジャズコンサートがありました。柳好さんは傳通院の檀家なのだそうです。傳通院では、さまざまな生涯学習的な催しも行われています。まずはたくさんの人に寺に集まっていただいて、仏を知るきっかけにしてほしいというのが貫主のお考えです。
催しが終わってから、小澤執事長に昨年落慶したばかりの山門を案内していただきました。吉野杉を使って金剛組が建てたものです。山門のことを「三門」とも書きますが、三とは慈悲、智慧、方便を指すのだそうです。
これまで山門に上がったのはたぶん初めてです。中には急な階段が付いています。知恩院の石川五右衛門とまではいきませんが、山門からの参道の眺めを写真に収めました。
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コメント
於大の方の墓の形は大きくて独特ですね。徳川家親族の墓はすべて同じ形?
新しい山門にも上がられた様子 写真での紹介ありがとうございます。
http://kamiya-a.cocolog-nifty.com/turezure/2012/09/post-d58b.html
>傳通院の麻生管主をはじめ傳通院の方々、地元の町内会や商店街の皆さんには、毎年欠かさず東浦町の於大まつりにお越しいただいています。今回、東浦の方からも年に一度くらいはお参りさせていただかねばと、お彼岸の法要に参加させていただきました。
首長として水野家とか伝通院於大の方の因縁、地縁として関連行事にも積極的に参加されていて今後の東浦の歴史財産の連携拡大につながるものと心強く思います。
投稿: とだ-k | 2013/11/25 17:28
増上寺などにある将軍の墓石がどうだったかは記憶にありませんが、傳通院にある千姫など徳川家にゆかりの女性の墓石は似たような感じです。於大の墓は高くなっていて階段を上る構造になってる一方、千姫などは柵で囲って石の門がついていたりします。
水野家や於大の方のご縁で、縁の方々が東浦を訪れてくれて、交流を持っていただけるのは本当にうれしいことです。そういったご縁は、損得を別に大事にしたいものだと思います。
投稿: 神谷明彦 | 2013/11/26 00:57