町村会で北設楽郡を訪ねました。
県内の町村長さんたちと、東栄町、豊根村、設楽町を訪れました。
<東栄小学校>
東栄小学校は、旧東栄高校敷地(11,411㎡)を建物ごと数百万円?で県から譲り受けて、木造平屋の小学校(児童数118人)を新設移転。体育館も木造です。集成材は地元産の杉を岡山で圧縮接合してパーツにし、こちらで組み立てたのだそうです。延べ床面積2,886㎡、事業費は11.4億円。子どもたちの椅子と机はもちろん木製。@25,000円のものを町費で購入、入学時から自分持ちで大切に使い、卒業と同時に家に持って帰る仕組みになっています。高校の旧校舎(鉄筋4階建て)は、耐震改修や内装などに手をかけて役場庁舎に改装するのだそうです。
余談ですが、ヨーロッパなどでは木造の高層ビルが当たり前になりつつあります。現在、世界最高層の木造建築は2008年に完成したロンドンにある9階建ての分譲アパート。オーストリアでは20階建ての木造ビルを計画中だそうです。
<東栄町御園で昼食>
標高600mの東栄町御園は雨まじりの雪でした。尾林町長のお宅は旅館を営んでいます。ここの茶そばは絶品でした。色の違う2枚が合わせてあって、上品なお味。東栄町の封筒に印刷されているこの風景はこの場所で町長自ら撮ったものだそうです。
<とよね木サイクルセンター>
製材所から出る端材を有効利用してペレット燃料をつくる施設です。含水量を10%余りにコントロールしてペレットに成型するのがコツだそうです。10kgの袋が525円で火力は灯油の半分程度だそうです。
<設楽町役場新庁舎>
職員全員が一堂に仕事できる平屋建てワンフロアの木造大空間。照明はデスク照明を主体に。町長室兼応接室もいたってシンプル。隣りの棟は議会と図書館が入っています。議会傍聴席の玄関と図書館の玄関は共通です。役場庁舎の反対隣りにある子供センターは床暖房が入ります。合わせて、延べ床面積2,917㎡、総事業費は約14億円。ほどなく供用開始予定です。
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コメント
このブログに各自治体を訪問したレポートがときどき報告されています。 街づくり、町の活性化に気を配っている方々でも なかなかこのようなところは知らないことが多いと思います。個人でいったとしてもポイントを見逃しがちです。webで探したとしても 素通りしてしまいます。ここに案内されていればそれなりにわれわれの側に情報、事例の重さを実感できます。写真も明瞭です。このような記事を見て世間知らずのわたしなどもその都度、目が開かれます。
投稿: とだ-k | 2014/01/17 22:13
過分なご感想をいただき嬉しい限りです。
あたたかい目で見守り、時には疑問やご意見を投げかけていただけるのは本当にありがたいことです。
当ブログでは、私の見たこと、考えたこと、現在の状況などをできるだけ素直にリアルタイムに幅広くお伝えしようと考えています。ただし、一日のうちに特に心動かされるようなことのない日もあれば、書き切れないほどたくさんの話題がある日もあったりします。
記事にムラがあったり、掲載のタイミングがずれたりすることもありますので、そのへんは大らかに見ていただければ幸いです。みなさんに、まちづくりに興味を持っていただき、参加の一助になればありがたいと思います。
投稿: 神谷明彦 | 2014/01/18 09:14