第5回 景観計画策定のワークショップ
11月30日(土)は、景観計画策定のワークショップの最終回でした。
今まで一度も様子を見られなかったので、この日は是非聴きに行きたいと思っていました。健康体操に出席した後で、ワークショップを傍聴しました。
今回はこれまでのワークショップで意見の出た景観の視点場と視対象を地図に落として、さらにどこに重点を置くか、理念としてどんなことを掲げるかなどについて意見を出し合いました。
これまでのワークショップの経過はhttp://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/17toshikei/keikan.html#wsをご参照ください。
「景観づくりの基本方針」として挙げられているのは、
【地形と地形軸】 地形の変化と景観構造をふまえた景観づくりを行う。
【自然】 里山・田園風景・ぶどう畑などの自然の景観を大切にする。
【歴史】 歴史資源を大切にし、東浦の成り立ちを感じる景観づくりを行う。
【住宅地の景観】 魅力を高める住宅地の景観づくりを行う。
【歩行と視点場】 歩いて楽しめる景観づくり、居心地の良い視点場づくりを行う。
【地区ごとの景観づくり】 各地区の特徴的な景観を大切にする。
【身近な生活景観】 まちなかの小さなホッとする景観を大切にする。
【住民主体の景観づくり】 すべての住民が景観づくりに関わる。
今回の意見交換で出た主な意見としては、
・残っている街並みとしては、緒川と生路がおもしろい。
・明徳寺川の源流部から里山や於大公園も含めた一帯を特に大事にしたい。
・住民から意見を聞きながら、必要に応じて加えていく仕組みづくりが欲しい。
・元々あった地名は景観と切り離せない。その土地の履歴(災害など)もわかる。
・緒川城址と村木砦址を後世に残したいし見せたい。
・高根の狼煙台跡や手付かずの雑木林も見てほしい。
・ぶどう畑や繊維工場跡など産業との関わり合いも欠かせない。
・緒川でまた貴重な建物が壊されようとしている。
・自然・歴史・住宅地それぞれのエリアが帯状にコンパクトに納まっている。
・アイデンティティ、誇り、物語性も重要だ。
・規制よりも、わかり易い感動や共感が大切になってくる。
・空き家は放っておくと負の遺産になる。
・景観は住民にとって気づきにくい。50年スパンで時間をかけて侵透するだろう。
・東浦なりのキャッチフレーズが欲しい。
などなど。どれももっともですが、多岐にわたっています。
このワークショップで得られた意見を踏まえて景観資源図と景観づくりの基本方針案とし、来年、その方針案に沿って景観計画をつくっていきます。また、景観計画の中でルール化すべきものは景観条例の中に盛り込んでいきます。
まちの中に統一的な特徴ある景観がないだけに、これをまとめるのは大変です。
地域代表としてワークショップに参加いただいたコミュニティ会長さん、そして公募の皆さんには、本当にお忙しい中でワークショップにご参加いただき感謝しています。
景観はまちづくりの中で一つの重要な価値であり、今後、意思決定の中でも重要な判断基準となっていくものと考えています。しかし、東浦の中で景観への関心は必ずしも高いとは言えません。たくさんの皆さんの関心がなければ、景観について規制を設けたり税金を投入することは困難です。
ワークショップで皆さんの景観への想いの一端を聴かせていただくことができました。その想いや関心をもっと大きくして、たくさんの人に共感を拡げることができればと思います。時間はかかるかもしれないけれども、町内それぞれの地区の特徴をとらえて、見た目だけでなく、語り甲斐のある東浦ならではの景観をつくっていきたいと思います。
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