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2014/08/23

「発想源 ~アイディアが生まれる処」を聴きに東京日帰り

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長野県小布施町の小さな出版社が東京で開く、著者と語らう会に参加しました。
暮らすこと、働くこと、すなわち生きることは、発想と選択の連続。どう発想し、どう選択するかで、その後の過程と成果は全く違ってくる。では、どうやっていいアイディアを生み出すのか?
発想源 ~アイディアが生まれる処」というテーマに惹かれて来てしまいました。作り手のものだけにしておいてはもったいない本作りのエピソードも伝えたいとのこと。

それだけではなくて、御茶ノ水駅前のSola Cityでセミナー(学び座)をやってから、山の上ホテルに会場を移してパーティー(語らい座)をやるそうです。ちょうど、神田駿河台のヒルトップにこじんまりと建っている「山の上ホテル」も一度入ってみたいと、気になっていたところです。

久々に東京で旧知の友人たちと積もる話もしたいという気持ちもあったのですが、金曜の晩と日曜の朝の予定が入ってしまったので、結果として新幹線とんぼ返りのスケジュールとなりました。

出版社の社長さんは、小布施出身で、東京の大学を出て小布施にUターン。小さな出版社が、著者を発掘して、企画を練って、八重洲ブックセンターでフェアなどをしながら丁寧に売っていくスタイルをとっています。

私自身も小布施のまちには興味があって、志賀高原のスキーの行き帰りに何度か立ち寄ったりしたことがあります。30年以上かけて町並みの修景をしてきた、たたずまいに魅力のある、歩いて楽しいまちです。セーラ・カミングスさんというアメリカ人が、長野オリンピックをきっかけに小布施でさまざまな仕掛けを発案・実行したまち。Iターンの新住民も入ってくるまちです。

以下はセミナーのメモから。

 

●花井裕一郎さん(演出家、NPOオブセリズム代表、「まちとしょテラソ」前館長)
自らをまちづくり演出家という花井さんは「まちとしょテラソ」(新しい小布施町立中央図書館)の初代館長を3年間務めた。
モットーは「その地域のチャーミングなものを可視化する。」「人は居心地のいいところに集まる。」「あいまいな空間を演出する。」「広場をつくる。コミュニケーションする。」。

図書館は、だれでもが世界に通用する教養を身に着ける場。しかし、図書館法の第3条には、郷土資料の収集、読書会、研究会、鑑賞会、展示会の開催など、地域における図書館の役割がしっかり書いてある。
まちとしょテラソの計画づくりには、幹事会と建築、運営、電算化などの部会を含めて
、計53回のワークショップを開いた。「本」を中心に、「からだを動かそう」、「食イベント」、「上映」、「読み聞かせ」、「美術館WS」などの企画を展開。
飲食OK、おしゃべりOK、スキップOK、”BGM”OK、受験勉強OKにして、利用者を拒まないワクワクする広場を目指した。
平成19年度に2.2万人だった来館者が平成24年度には14.5万人増えた。2011年に「Library of the Year」を受賞
した。「まちとしょ行ってくる」が「テラってくる」に変わった。今、まちじゅう図書館構想 を進めているところ。

 

●大西麻貴さん(建築家、o+h共同主催、横浜国大Y-GSA設計助手)
建築事務所を共同運営している。小豆島の坂手港での住民と子どもたちを巻き込んだまちづくり活動をしている。谷中の二重らせんの家は作品の一つ。
公園のどこからでも入れる図書館を提案。図書館の中に通学路がある。まちづくりの拠点になる。朝市がある。閉架書庫にも入れる。本に囲まれて狭い所も楽しいと思う。

 

●古谷誠章さん(建築家、早稲田大学教授、NASCA代表)
「まちとしょテラソ」の設計に古谷さんの案が採用された。静かなイメージの図書館を交流センターに。L字の敷地に三角の建物をはめ込んだ。桜の大木がある所は図書館に窪みを持たせた。夜になると図書館全体がまちを照らす「あんどん」になる。これが、テラソという名前の由来にもなっている。玄関近くのテーブルには流しがあって、何を食べてもよい。

高知のアンパンマンミュージアムでは、1/7スケールのワークショップをやったが、オープンスペースの小学校を設計した時はワークショップでコミュニケーションしながら体育館で実物大の教室、机、トイレなどを段ボールでつくった。

せんだいメディアテークのプロポーザルでは2位になったが、市民ギャラリー、図書館、メディアセンターの区切りをなくして、本をどこでも読めるようにしようというアイディアは実際の計画に影響を与えたと思っている。
もし、自由に本を手にとって読めて、どの棚に返しても良いとしたならば?・・・自然と図書館の中に利用者が創り出すコーナーが出来上がる。本の検索はスマホで見つければよい。通信が使えないときは五感をフルに使って本と向き合えばよい。これは面白いアイディアだ。実際に普段、自分たちも、図書館の返却ワゴンに面白い本がないか探すことがあるのでは?

劇場ホールを設計したことはないが、なまじ実績のない方が良いかも。聞くところによれば、劇場は、たいていその設計者の最初の作品が一番良いのだそうだ。やはり気合の入れ方が違うのだろう。

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コメント

神谷明彦さん、信州小布施の出版社・文屋の木下豊でございます。
先日は、東京に日帰りで文屋座にご参加くださいまして、ありがとうございました。そして、神谷さんならではのすてきな感性で、レポートをまとめていただき、ありがとうございます。主催者として、たいへんうれしく存じます。
パーティーではお隣のお席で、近況をお話しいただき、おかげさまで、楽しく過ごすことができました。翌朝は、御地の防災訓練ということで、新幹線でとんぼ返りされ、お疲れさまでした。
文屋座は、読み手と書き手と作り手の、出会いと学びと語らいの文化サロンとして、年数回、開いております。この主旨の通り、神谷さんが、プライベートなお時間とお金を使って、積極的に交流し、学ばれているお姿に、御地の未来を担っていこうという、たくましいお志を感じ、胸が熱くなりました。
こんどは、御地か、わたしたちの信州小布施にて、一献、お願いいたします。
神谷さんと御地のみなさまのご多幸を祈念いたします。ありがとうございます。

投稿: 木下 豊 | 2014/09/01 15:00

木下さま
過分なお言葉をいただきありがとうございます。文屋座は、とても勉強にもなりましたし、またよい息抜きにもなりました。読者と著者と出版社を結ぶユニークな企画で、今後が楽しみです。
東浦のお近くに来られた際にはぜひお声掛けください。
当方も、次回、長野方面を訪ねた時には、ぜひ立ち寄らせていただきたいと思います。

投稿: 神谷明彦 | 2014/09/03 19:58

木下豊」さんという実名でコメントされていて気になりました。
「発想源 ~アイディアが生まれる処」を聴きに東京日帰り---テーマはわたしには興味がありますが東京まで!!!!!!今のわたしにはとてもそこまでの根気、根性がありません。小布施は家族でスキー、夏の旅行で志賀高原にいく途中に"くりかの子"等でたびたび寄りました。景観条例を整備されているようですが、20-30年前の町並みを思い出します。

投稿: とだ-k | 2014/09/09 15:40

とだ-k様
小布施に立ち寄られたことのある方は多いと思います。あの地方全体がのどかでよいところだと思います。東浦はあそこまでの歴史・文化資源はありませんので、マネをすることはできませんが、ヒラメキや考え方や姿勢や努力や継続する粘り強さは大いに参考にできるのではと思います。
スケジュールの合間に、自分の気の向くままに勉強したり体感したりできる機会を大切にしたいと思っています。

投稿: 神谷明彦 | 2014/09/10 07:09

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