9月定例議会の開会あいさつ
9月3日に平成26年第3回東浦町議会定例会(9月定例議会)が開会しました。冒頭の開会あいさつでは、以下のことをお話させていただきました。
全国各地で、前線や台風等の影響により、記録的な大雨が観測され、甚大な被害が発生しております。
亡くなられた方々のご冥福と、被災された皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
さて、平成26年6月9日開催の議会全員協議会でご説明させていただきました、都市計画道路 知多刈谷線と名鉄河和線との交差事業ですが、東海市、知多市と協議を重ね、7月23日には、東海市長、知多市長とともに、3市町で、原計画である道路高架として進めていただくよう県に要望してまいりました。
愛知県から、3市町の合意であれば新規事業化に向けて、進めたいと前向きな回答もいただいておりますので、今後も早期実現に向けて、引き続き要望活動をおこなってまいります。
次に、平成25年度東浦町一般会計決算について。
平成25年度一般会計決算は、歳入総額148億7,848万円余り、歳出総額143億3,464万円余りとなりました。収支につきましては、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は、4億6,876万円余りの黒字決算となっております。この実質収支額のうち、3億1,000万円を地方自治法第233条の2及び東浦町財政調整基金条例第2条の規定により、同基金へ積み立ています。
主な事業としましては、平成24年度から建設を進めておりました、新学校給食センターが完成し、運用を開始しています。また、教育関係では、指導主事や学校生活支援員の増員を図り、学校教育環境の充実・改善に努めています。
この他、行財政改革の取り組みとして、事業仕分けの開催や補助金等検討委員会から「補助金等の見直しに関する検討結果報告書」の提出を受け、町として「補助金等見直し方針」を策定し、補助金等の見直しを進めています。
厳しい財政状況ですので、今後も事業の改善を図りながら、必要な事業は着実に進めてまいります。
続いて、特別会計について。
まず、国民健康保険事業特別会計は、歳入総額50億9,315万円余り、歳出総額47億2,854万円余りで、差し引き3億6,461万円余りの黒字決算となっています。
土地取得特別会計は、歳入、歳出ともに総額5,258万円余りの収支均衡の決算となっています。
後期高齢者医療特別会計は、歳入総額4億5,680万円余り、歳出総額4億5,603万円余りで、差し引き77万円余りの黒字となっています。
下水道事業特別会計は、歳入総額13億8,935万円余り、歳出総額13億8,278万円余りで、差し引き657万円余りの黒字となっています。
緒川駅東土地区画整理事業特別会計は、歳入総額6億6,751万円余り、歳出総額2億3,093万円余りで、差し引き4億3,658万円余りの黒字決算となっています。なお、緒川駅東土地区画整理事業につきましては、10月10日に換地処分を行い、今年度の事業完了を目標に事業を進めています。
最後に、水道事業会計について。
収益的収支では、事業収益8億3,191万円余り、事業費用8億862万円余りで、純利益が2,328万円余りとなりました。資本的収支では、事業収入1億116万円余り、事業支出8億6,522万円余りです。
以上、平成25年度の一般会計、特別会計及び水道事業会計決算の概要を説明させていただきました。
次に、平成26年度一般会計補正予算ですが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ6,630万7千円を追加し、予算の総額を142億6,357万5千円とするものです。歳入では、地方交付税、前年度繰越金の確定や、福祉医療費負担金の確定及び事業の採択による国庫支出金、県支出金の増額のほか、歳入歳出調整による繰入金の減額が主なものです。歳出では、民生費での高齢者福祉対策事業費、保育園施設整備事業費、衛生費での感染症予防費の増額などが主なものとなっております。
このほかの補正予算は、国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計はそれぞれ前年度繰越金の増額などを、緒川駅東土地区画整理事業特別会計は前年度繰越金及び工事請負費の増額などを行うものです。
その他の案件といたしましては、「教育委員会委員の選任」1件、条例制定及び一部改正が合わせて7件、「平成25年度東浦町健全化判断比率及び資金不足比率」に係る報告案件等、合計25件です。
以上、9月議会開会に当たり、平成25年度の決算報告を中心に述べさせていただきました。
本会議・委員会は公開されており、どなたでも傍聴していただけますので、ぜひお越しください。本会議の日程や議案等については、東浦町ホームページ9月定例議会日程および議案をご覧ください。
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コメント
定例議会の概要-平成25年度一般会計決算、特別会計決算、水道事業会計決算等が分かりやすく簡潔にまとめられていて納得します。黒字は借金とどう相殺されているのかが気になりますが、、きれいごとで済まないご努力が隠れていると思います。
投稿: とだ-k | 2014/09/09 09:50
水道事業収支は滋賀県大津で相当の赤字だと聞いています。琵琶湖の大津でナゼと感じています。水道事業収支は赤字の自治体が増えているとか?東浦町の関連部署のご努力があると思います。転入された方たちから水の味がイマイチという声もあります。検査基準は満たしていると思いますが検査項目がすべてだと思わないことが心構えとして必要だと思います。「食物連鎖」ということばはあまり聞かなくなりました。しかしわれわれの体内に薬品、化学物質が蓄積されていると思います。木曽川の水に変えることでこの恐れは大幅に変わると思います。
投稿: とだ-k | 2014/09/09 10:02
役所の会計では、借入金も収入ですので、たくさん借金をすれば収入も増える(黒字であれば黒字も増える)ことになります。(もちろん、返済のために支出が増えますので、後々のやりくりが大変になります。)ですから、赤字は、資金ショートが起きているわけですから、黒字を出すのが当たり前としても、単年度で黒字がどれだけあったかどうかだけを見て、決算を評価することはできません。
25年度の一般会計については、25年度は給食センターなどの大型事業があったにもかかわらず、それらを計画通りに完了し、なおかつ、税収増や交付金増などの幸運と職員の努力と皆様方のご理解・ご協力に支えられて、支出を抑えて、結果として3年連続で借金を減らすことができたと自己評価しています。
投稿: 神谷明彦 | 2014/09/10 06:43
水道事業は、これまで順調な経営で、剰余金を蓄積してまいりました。これからは、これらを使って、老朽化した配管や配水池を更新していく計画です。
収益の方は、これから悪化が見込まれています。人口増が鈍化してきていますし、一人あたりの水使用量はトイレの節水などが進み、どんどん減ってきています。加えて大口利用者が自主水源(地下水)を確保する傾向にあります。経営面からすれば、節水を訴えるよりも、傾向として、水を使ってくださいとお願いする状況になりつつあります。今でも、債券運用などで経常利益を確保している状態です。
おっしゃるとおり、水道水には木曽川の水がふさわしいと思います。
投稿: 神谷明彦 | 2014/09/10 06:59