KURUMA・ザ・トーク『NPOになったワケ』
10月3日 金曜日の夕方、総合ボランティアセンターで車座トークがありました。車座とは、日々暮らしていく中で新しく登場した社会現象や社会問題、地域の課題など、特定のテーマを決めて、ゲスト講師を交えながら、参加者とともに考え学んでいく企画です。ルールは、自らの意思で参加し学びを深めること、限られた時間の中で端的な発言を心掛けること、そして、他人の考えを否定せず笑って帰れる空間創りに努めること。
今回のテーマは「NPO」でした。
ますは、この日の講師、三矢勝司さん(名古屋工業大学コミュニティ創成教育研究センター特任教授、NPO岡崎まち育てセンター・りた前事務局長)からのお話し。そのあと参加者でフリートークをしました。三矢さんの以下のようなお話をされました。
自分は建築・公共空間デザインが専門で、コミュニティまちづくりに関わっていて、尊敬する先輩から「何がやりたいの?」と問われた。東京でやることと地方ですべきことは違う。地方が自分たちで答えを探さねばならない。コンヴィヴィアル(イキイキした・自立・共生のという意味のイヴァン・イリイチの造語)にいきたいと考えた。ドラモント・パイクがタイズ財団を設立し社会変革を後押しする姿にあこがれて、自分も中間支援組織に関わろうとした。
プレーパーク(自己責任で自由に遊べる冒険遊び場)や、コーポラティブハウス(住む前から将来の住民同士が話し合って設計する共同住宅)、ねこじゃらし公園(住民参加でつくる公園)、境港県営住宅、他にも、図書館ストリートコンサート、空き家の活用などに携わった。
NPOを設立すると、行政から補助金や仕事をもらえるようになるというのはウソ。市民活動が拡大して、財産を保有したり契約行為をしようとしたときに、法人格が必要となることがある。情報公開や会計の責務は厳しくなる。株式会社化という選択肢もあるだろう。
幽霊NPOや良くないNPOもある。イギリスでは、悪いNPOを取り締まる中間支援組織もある。
NPOを立ち上げたのは良いけれど、廃れる原因として、ミッションが適切でない、ユーザー目線でない、仲たがいがある、などがありがちだ。
参加者の中には、福祉運送やコミュニティ通貨に関心のある方もいらっしゃいました。
さまざまな相談を持ち込むなど、積極的に利用していただいて、みんなでボランティアセンターを育てていくことが大事だと思います。
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