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2014/10/23

竜ノ口渓谷探検

仙台の市街地のすぐ近くに竜ノ口(たつのくち)渓谷と呼ばれるところがある。

こんな100万都市の真ん中に、高さ100近い断崖絶壁が何キロも続くような大峡谷があるとは信じがたい。(一緒に行ったアメリカ人も思わず”amazing”と漏らしていた。)学生の時から一度は行こうと思ったままになっていたのだが、思い立って30年後に本当に行くことになるとは。

出発点は、竜ノ口渓谷が広瀬川と合流する青葉城直下の追廻と呼ばれるところから。一時期、立ち入り禁止になっていたようだが、今は自己責任で分け入ることができる。太古には、広瀬川に滝になって落ちていた支流が砂岩の地層をどんどん削り今の峡谷になったらしい。上流は化石の宝庫だそうだ。

さっそく葛のからまる茂みを越えて河原に降りてみる。探検隊のメンバーは、高校で物理の教員をしている友人と、同じ高校でALTをしているアメリカ人、地学が専門で(彼の高校はSuper Science Highschoolなので)英語で地学を教えることもあるそうだ。

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長靴を履いて渓谷を歩くと、所々昔上から崩れて落ちてきたであろう岩の塊や流木が行く手を阻む。これらを乗り越えて、ほとんど垂直に切り立った断崖に沿ってどんどん奥まで入っていく。頭上の空が狭い。

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途中、八木山橋の下を通る。1965年(昭和40年)にできた高さ70mの橋で、竜ノ口渓谷をまたいで八木山地区と青葉山を結ぶ唯一のルートだ。高さがあるゆえにここは昔から自殺の名所と言われてきた。頭上に気を付けながら橋の下を通過し、さらに奥へ入る。

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このあたりの北側(上流に向かって左側)の岩壁は乾いているが、南側の岩壁は湿っていて、所々水が湧いている。多分、地層の傾きが北垂れになっていて、水脈が南から北へ流れているのだろう。

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どんどん奥へ進んでいくと、しだいに両岸が迫ってきて、川幅も狭く水深も深くなってきた。足元の岩には化石の貝などがたくさん見える。
これをどんどん上り詰めると、どんなところに出るのか(ひょっとしてポッコリと住宅地に出るのか?上流にある学校の構内に出るのか?)この目で確かめたい好奇心に駆られるのだが。谷が急で狭く水が深くなってきて、もう進めそうにない。
そのうち、「天気が怪しくなってきた」「暗くなったらどうしよう」「勇気をもって引き返そう」などと、アメリカ人らしからぬことを言い出すメンバーも現れた。そして、一同弱気になって、来た道を引き返すことに。

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行きは我々のグループしかいなかったが、帰りには山菜採りに来たという男の子や、化石を採りに来たという東北大の地学の学生に会った。彼らもまだ奥までは行ったことがないそうだ。
やっと念願成就と言いたいところだが、今回もミッションをコンプリートしたとは言えないような気分だ。いつのことやらわからないが、また次の機会に挑戦したいと思う。

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コメント

前略 ご免下さい。
仙台、竜ノ口峡谷の安全ルートを確保し、フットパスコースとして、仙台のPRにと考えています。
貴殿のホームページにリンクを貼らせて頂きました。
ご了解の程、よろしくお願い致します。

【追伸】
青葉山・八木山フットパスコース(案)
地下鉄東西線八木山動物公園駅⇒竜ノ口峡谷⇒青葉山・工学部(食堂)⇒理学部自然史標館⇒その他*1⇒地下鉄東西線青葉山駅
*1:一般人が見れる東北大内の見学コース等

投稿: 伊賀健康 | 2017/04/18 22:12

伊賀健康 様
どうぞリンクを貼ってください。
仙台は都心の近くに大自然がいっぱいあるのですが、身近にあるだけに、結構見過ごしているのではと思います。
俗化しない程度に、気楽に訪れることのできるパスや案内がわかりやすく整理されていると楽しいと思います。

投稿: 神谷明彦 | 2017/04/19 10:50

ご連絡ありがとうございます。
フットパスのコースが決まり、整備が終わりましたら連絡させて頂きます。

投稿: 伊賀健康 | 2017/04/19 17:11

伊賀健康 様
ありがとうございます。楽しみに致しております。
ところで、竜ノ口峡谷はどうやって渡るのでしょうか?

投稿: 神谷明彦 | 2017/04/21 12:09

神谷明彦 様
返事が遅れて申し訳ありません。

✱ところで、竜ノ口峡谷はどうやって渡るのでしょうか?✱
渡る…の意味が分かりませんが…?

地下鉄東西線の最終駅(八木山動物公園駅)から歩いて降ります。10分程で竜の口峡谷の上流(奥竜の口)に。

下記のブログにその様子が…。
https://blogs.yahoo.co.jp/someko0037/28088141.html

投稿: 伊賀健康 | 2017/12/17 22:42

伊賀健康様

ブログ拝見しました。動画では、川幅が広く、まるで追廻の方から入ったように見えました。
自分たちは、追廻の方から入って行けるところまで行こうとした(できれば最上流の川が無くなるところまで詰めたかった)のですが、狭くて川に入るしかないV字谷に阻まれて帰って来ました。たぶん地下鉄の橋(当時は工事中又準備中だった?)の少し下流だったのではと思います。
ですから、伊賀様のように上流から入って地下鉄の橋を越えてしばらくがんばれば、ほぼ制覇となるのかと思います。川に浸かるのを覚悟で行く必要があるかもしれません。

ルートマップはわかりやすいですね。ブログや写真へのリンクと引用をお許しいただければ嬉しいです。

※「渡る」と書いたのは、地下鉄のルートのことです。地点もありますが、路線の高さによっては「下をくぐる」こともありうるかも、と思ったからです。

投稿: 神谷明彦 | 2017/12/23 12:47

神谷明彦 様

ご返事ありがとうございます。
リンクを貼らせて頂いたページを紹介していなかったようです。すみません。
http://footpath980.blog.fc2.com/ ←こちらです。

追伸
追廻住宅跡は、青葉山公園(仮称)として生まれ変わる予定です。
青葉山、八木山には…青葉城、動物園、ベニーランド、植物園、竜ノ口峡谷、散策路それにゴルフ場跡の東北大(世界一の景観)…これらを観光の一部として世界へPRしたいと考えています。

投稿: 伊賀健康 | 2017/12/24 21:48

>こんな100万都市の真ん中に、高さ100近い断崖絶壁が何キロも続くような大峡谷があるとは信じがたい。
千葉県内の夕陽?がすばらしい洞窟。地元の人はとくに観光資源と思っていなかったことをnetで紹介したら一度に多くの人たちが訪れるようになったというニュースがあります。今まで残されてきた自然の景観資源、地理資源を削り取りとかゴミ等で荒らされることを恐れます。自然遺産等に指定して進入路を厳重にしてもらいたいです。勝手な意見です。

投稿: | 2017/12/25 09:44

ブラタモリで以前、仙台を見ました。伊達政宗が山奥から低い街まで3つの水道橋を渡して木の水路を整備したことが説明されていたことが印象に残っています。竜の口渓谷、峡谷はどのようにしてできたのでしょうか。ブラタモリで紹介されていたのでしょうか。両側が同じような高さからすると断層でできたのではなさそうですね。この狭いところだけが柔らかい地層だったとするとなぜ柔らかい岩石だったのでしょうか。ブラタモリ2を期待したいです。

投稿: とだ-k | 2017/12/25 16:38

伊賀健康様
ブログ拝見しました。理学部から薬草園を通って川内に降りる道は、自転車のない時や、学バスの時間が合わない時によく通りました。(今は、市内と青葉山を結ぶ学バスは無くなって、青葉山の新キャンパス内の連絡バスが運行されているようです。)

八木山動物公園駅から奥竜の口へ降りる道は、元々けもの道のようなものがあったのでしょうか。

いずれにしても、仙台は、自然から歴史・文化・学術など、さまざまなものが徒歩圏内に凝縮されている街です。本来持っている、歩いて楽しいまちのポテンシャルをうまく引き出す試みに期待しております。

投稿: 神谷明彦 | 2017/12/28 07:05

とだ-k様
>ブラタモリで以前、仙台を見ました。
私も見ました。2年前でしたね。
http://kamiya-a.cocolog-nifty.com/turezure/2015/10/post-d553.html

竜ノ口渓谷は、砂岩のような比較的やわらかい地層を小さな川がグランドキャニオンのように削って行ったのだと思いますが、詳しいことは存じません。昔むかしは、広瀬川との合流点に高い滝となって落ちていたという話しを聞いたことがあります。その落差が大きな浸蝕力の源でもあったと思います。(滝が後退して行った感じでしょうか?)

近年、SNSやインスタグラムで紹介されると、一躍脚光を浴びるようなことが目に付くようになりましたが、一時のブームでヒッソリ守られてきたその土地の良さが壊されてしまわないでほしいというのは、私も同感です。

投稿: 神谷明彦 | 2017/12/28 07:20

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