岩手県大船渡市長が東浦町を訪問
戸田公明 大船渡市長がいらっしゃいました。東浦町から職員を長期派遣しているお礼と来年度の派遣のお願いのためです。
震災直後の23年4月に大船渡市にある北里大学海洋生命科学部の修士課程を終えて東浦町役場に入ってきた新規採用職員がいたのがご縁で、大船渡市に職員を派遣しています。最初は東浦町としても業務がタイトなため半年~1年の長期職員派遣をためらっていたのですが、若手職員の中からぜひ行かせて欲しいという声が出てきたため、職場で何とかやりくりをつけて、これまで3人の職員を派遣しています。職員は、現地で住宅の高台移転の担当をしています。
東浦町としても来年も引き続き職員を派遣したいところですが、技術系の職員が特にタイトなため、事務系での対応を考えねばならないかもしれません。復興を支援する私たちとしては、被災地のみなさんが一日も早く穏やかな日々を取り戻すことに、少しでもお役にたてることを願っています。
戸田市長は東北大学工学部の建築学科を卒業後大手建設会社に入社、主に海外畑で勤務、退職後故郷に帰り、市長をされています。大船渡市は人口4万人弱で、25年度決算を見ると一般会計歳入が842億円、国と県から500億円近いお金が入っています。震災がなければ百数十億円ほどの財政規模でしょうから、いかに復興事業で忙しいかは容易に想像できます。次から次へと着手していく事業に即断即決、迷っている余裕はないそうです。復興支援で全国から80人もの職員が派遣されています。
市長はこれから2つの正念場があるとおっしゃっています。一つは、通常100年・200年かけて自然発生的に形成されるまちを今後数年で造り上げるという未踏の領域に入ること。もう一つは、現在は復興経済で好調だが、復興が進むにつれ、市の経済を民間需要に徐々にバトンタッチさせなくてはならないこと。これらを乗り越えなくてはならないことを強調されていました。
※ 広報 大船渡から抜粋
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