芸術の秋を満喫
東浦町美術展の表彰式がありました。
芸術は人生を豊かにすると思います。私には絵心歌心はありませんが、公園でスケッチをしている人やキャンバスを広げている人を見ると本当にうらやましいと思います。近ごろ水墨画の出品が増えてレベルも上がっているようです。他のジャンルの方、新しいジャンルの方も切磋琢磨して、層を厚くしていただければと願っています。
表彰式では、主な受賞作品について審査員からの講評がありました。今回は全体の傾向として明るい作品が多く、訴えたいものがよく表現されているとのこと。ちなみに、町長賞がありますが、私は審査に加わってはいませんのでご安心ください。
町長賞・・・鈴木佳代さん 「画室」
独特のグリーン、整理された構図、絵の具の塗り込みがしっかり。四角いものと丸いもの、植物などがリズム良く配置されている。
町議会議長賞・・・阿知波とし子さん 「鳴門」
最近の水墨画は山水画以外の題材が増えてきた。絵にするのがとても難しい渦を上手くとらえている。
教育委員会賞・・・松井俊子さん 「早春の戸隠」
のびのびとした力強いタッチ、中心に重みを感じるようにしっかり描き込んである。周辺をぼかすと遠近感が出るが、描き込んで弱める技術を高めたい。
商工会長賞・・・武田伏三男さん 「三保の松原」
水彩画、遠景に優しい色を使って、遠近感を出している。遠くまで細かく砂浜を書きすぎている。
中日賞・・・水野ヒサヨさん 「わらのかかし」
案山子を運ぶ童話的な光景。遠近の筆づかいや色の微妙なタッチに気を配りたい。
文化協会賞・・・佐藤一夫さん 「群る」
水墨の作品。30号に鯉が40匹。鯉を1匹ずつ紙に描いて置いてみて、構図を決めたそうだ。
審査員特別賞・・・小西博雄さん 「彩色 注器」
東浦中学校の美術の先生の作。温かみのあるアートな器、作者の人柄や意図が伝わる作品。
午後から、文化協会前副会長でもある洋画家の野村卯さんから、作品の解説がありました。これは目からウロコでした。芸術はセンスと言いますが、ちゃんと理屈もある。描き手が効果を考えて意図的に描いているのには感心させられます。
黒の輪郭に加えて、黄色い線を入れることによって魚が浮き立ってきます。これはなかなか思いつかない描き方です。
薔薇の垣根だけでは何の変哲もない絵ですが、構図の右に立木があることによって絵が俄然締まってきます。木が効いているというか気が利いていますね。願わくば、石畳の中ほどに人影が欲しいところです。
身体を描くときは顔に注意が行ってしまいがちですが、手を丁寧に描かねばなりません。顔を書くときは耳を手抜きしてはいけません。それから足も大切です。
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各賞の絵を見ると、なかなかのものだと感じます。制作者の名前、肩書を隠して展示の絵や書をみてココロにぐっと来るものが多く出てほしいと思います。
>公園でスケッチをしている人やキャンバスを広げている人を見ると本当にうらやましいと思います。
川べり、海ぎわ、公園でもっと多くの人がスケッチをしている光景が増えたらなーーーーーと感じました。
投稿: とだ-k | 2014/11/24 19:36
とだ-k様
おっしゃる通りだと思います。
ちょっと足を止めて、寝そべってみたい、スケッチしてみたい、楽器を奏でてみたい、そんな雰囲気のある魅力的な場所を増やしたいものです。町内でも。
投稿: 神谷明彦 | 2014/11/29 17:21