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2015/01/23

第5回 景観計画検討委員会

1月22日に委員の皆さんに集まっていただき景観計画検討委員会を開きました。
これまでの景観計画検討委員会では、まち全体の景観形成の基本理念と基本方針について議論をしました。これまでの経過については、
http://kamiya-a.cocolog-nifty.com/turezure/2014/10/post-4991.html
http://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/17toshiseibi/17toshikei/keikan.html
で、ご覧になれます。

第4回の委員会では、東浦の地形に関して「5つのうてな」とそれを隔てて西から東に流れる川筋を、「根」(高根、石根、追根などの地名に代表されるように)と「挟間・廻間」(葭挟間、清水挟間、下廻間などの地名に代表されるように)と言う言葉で特徴づけてはどうかとの意見が出ました。

第5回となる今回は、具体的に重点地区を抽出して、そこでどんな取り組みをするかのアクション・プログラムを参加者と事務局が練って、その内容と今後の進め方について議論をしました。

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東浦の景観形成が目指すべき目標は、「地域コミュニティの拠り所となる景観づくり」「訪れる人の印象に残る景観づくり」「生活と自然が共存する景観づくり」「交流を生み持続的なまちづくりへとつながる景観づくり」。進め方として、「忘れがちなものを発見する」「失われつつあるものを守る」「すでに失われたものを再生する」「新たにものを創り出す」「住民自ら身近な生活環境の中に美を見出し、それを共有しながらまちの個性を磨く活動に参加しよう」としました。
まず、重点的・先行的に景観まちづくりを立ち上げたい地区として、「東浦らしさ」「町民が集える場所」「放置すれば失われていくもの」の3つの観点から、以下の4カ所を重点地区の候補に挙げました。

緒川の屋敷の景観Higashiura_chikeikeikan2015
生路の郷中の景観
森岡のぶどう農園の景観
明徳寺川の根と挟間の景観

議論の中では、地元に住んでいて知ってはいるけど、気づいていなかった数々の指摘をいただけたと思います。緒川は、屋敷壱~参区の旧道沿いの辻などにいまでも立派な民家が残っています。これら辻にスポットを当てて、交差点を線でつなげていくことによって景観形成の輪を広げて行ってはどうか。オープン教育で全国的に名を知られ、最近、ユネスコスクール最優秀賞を受賞した緒川小学校のESD(持続可能な社会づくりの担い手を育む教育)を核に子どもたちに景観教育を行ってはどうか、などの意見もいただきました。
農業景観や街中の住居景観は人間の営みの結果、つくられたものです。だから、農業や生活の営みが成り立っていることが前提となります。暮らす人々の生活感と景観形成の方向が合致していることが求められます。そこで、次回くらいにアクション・プログラムが煮える前に、当該地区の人たちと現地で直に意見交換する機会をもってはどうかとの意見が出ました。また、景観保全のために公費を投入するにしても、住民・納税者の意識の共有が欠かせないと思います。
明徳寺川沿いの地区についても、都市計画道路県道知多刈谷線の以前から近くを通る計画がありますが、仮に都市計画道路(県道)が着工されることになった時は、景観への配慮については町行政が主体となって対処せねばならないとの指摘がありました。

まちの発展とか観光とかいうと、これまではとかく原風景を壊して、宅地造成をしたり駐車場をつくったりが当然とされてきました。しかし、原風景が失われていくことや景色を見通す視界が障害物で遮られていくことがはたして魅力的で持続的な発展の姿なのでしょうか。金太郎飴ではなく、まちの個性を伸ばして、まちの魅力と誇りを共有していくにはまちの持つ履歴や地形など所与の条件をどれだけ自覚できるかにかかっていると思います。意識の共有には時間がかかるだろうし、拙速であってはなりませんが、一方、今のままで放置すれば壊れていく景観もあり、時間との戦いでもあるわけです。
理念だけを語っていては先には進みません。まずは重点地区を定めてアクション・プログラムを実践していくことが景観づくりの第一歩だと思います。その中で、街並みと風景への配慮だけでなく、広告物や看板などのルール作り、ごみの落ちていない清潔なまちづくりなどの活動が全町的に広がっていけばと思います。
そしてさらに、新興住宅地や駅前や街路沿いの商用地などの都市的景観を創ることにも展開が広がるならば、どこにいても美しいと感じることができるまちに育つに違いないと思います。
まちづくりには胆力が必要です。小布施や尾道や近江八幡など、今は名の知れたまちでも、一部の人たちが活動を始め、住民が自覚し、景観が来訪者からも評価されるようになるまで何十年を要しています。

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