新年会が続きます。今日は商工会の賀詞交歓会がありました。
昨晩は、東浦町文化協会の新年会がありました。明日は、成人式と消防出初式の後に、東浦県営住宅自治会の新年会に出席する予定です。
今日は、東浦町商工会新年賀詞交歓会と県職東浦会懇親会に出席しました。賀詞交歓会では毎年、町長の年頭所感をお話しすることになっています。今年は以下のようなことをお話しさせていただきました。
明けましておめでとうございます。
皆さんいかにお過ごしでしょうか。それぞれの業種でがんばっておられることと思いますが、景気実感はどんなところでしょうか。
<株価と為替>
株価が年末上昇しまして、調子がいいと2万円台に乗るのではないかといった観測も出ています。日経平均は、昨年1月の初値が15,908円、年末の終値が17,450円で、1年で8.8%上昇しています。一方、円ドルの為替相場は、1ドル105.31円から119.62円と、12%円安が進んでいます。
グローバルな企業の世界的な企業価値(ドルベース)が変わらないとすれば、円安が進めば、株価が上昇するのは当たり前のことですが、実は円が下がった割には株価が上がっていないことになります。(ドルベースの株価は一年前よりも下がってしまった。)
企業などの為替差益もそうなんですが、円安が進む、あるいはインフレが進んで貨幣価値が下がると、利益は円換算して評価しますので、世界的な価値は変わっていなくても、円で洗い替えすると利益が出て、その分が課税対象になってしまう。国は頭いいなあと思ったりするわけです。
<さりげなく購買したくなる売り方>
さて、スーツがみんなボロボロになって着るものが無くなりましたので、年末にある方に買い物に付き合ってもらいました。有名ブランドのトップセールスをされてた方で、まえもって、ここのデパートのこれとこれがいいよと下調べをしてくださっていました。なかには、「神谷さんが自分で選ぶとこういうのになるだろうから、あえてイメチェンするのはこっちです。」みたいに見立てしてくれたのもあります。その時買ってきたのがこれです。服が変わっても中身が変わってねーじゃねーかと言われるかもしれませんけど。
そんな会話をしていると、スーツだけ買って帰ればいいものを、こんなのどうかとか、このシャツとネクタイとコーディネートしたらどうかとか、いろいろ夢が広がってきます。不要なものを買わせる商売は決して良いとは思いませんが、そうしてお客さんなりの価値観、感じ方を広げて、こんな使い方をしてみようと思わせる売り方(というか)買い物の仕方もあるんだと、つくづく感じた次第です。久し振りにどさっとまとめ買いをしてしまいました。
<2事業所が進出>
昨年は、産業関係では、松尾製作所さんとエスツーアイさんの新規企業立地がありまして、東浦の新しい企業として仲間入りしていただきました。松尾製作所さんは大府に本社のある会社で、海外にも事業所を展開されています。新事業所は東浦インターの近くで、バネをはじめ、樹脂加工から金属の表面処理まで幅広い部品製造を手掛けておられます。
エスツーアイさんは、村瀬電機さんが地元で20年以上操業している企業の新規再投資を促進する「企業再投資促進補助金」を利用して、緒川駅東に新社屋を建てられて、ソフトウェアの開発を行っています。
<おだい市と東浦セミナー>
昨年、印象に残っているのは、11月に開催された、「おだい市」と「東浦セミナー」です。町内で事業をされている(私よりも一回り若いような)お母さんたち「かかさの会」の皆さんのアイディアで、勤労福祉会館を一日借り切って、そこにいろんなお店を誘致して「市」を開き、たくさんの人が訪れました。
東浦セミナーは、心や体の健康に関するものなどさまざまなセミナーを、講師を募って開いたものです。お願いしたのではなく、募集したら情報が伝わって、集まってしまったところがすごいと思います。役場が場を確保して民間に募集するのはありそうなパターンですが、逆に町役場が、セミナープログラムの一こまを借りて、プレーパーク(子どものための冒険遊び場)の講演をさせていただきました。
私も、当日、買い物や受講をさせていただいて、数人の女性たちのアイディアがもとでこんな盛大なフェアを開けるんだ。気持ちとそれをイメージする力、みんなの実行力があれば、こんなこともできるんだと感銘を受けました。
<3つのコンビネーション>
新たな事業所が、内外から立地することも大事ですし、それぞれの会員さんがコツコツ今の商売を発展させていくことももちろん大事です。それから、何か動いてみよう、こんなことを始めてみようと、行動の芽をつくっていくことも元気なまちをつくるうえでとても大事なことだと思います。
<まちの活性化とは>
よく「まちの活性化」と言う言葉を聞きますが、活性化とは何でしょうか?
私は、皆さん(私たち)一人一人が、その能力を十分に発揮して、お互いに影響を及ぼし合える状態を言うのだと思います。誰かが何かをしてくれるのではなく、それぞれが自らの持てる能力・個性を活かすことだと思います。
世の中を大きく変える人は、往々にして「変わった」人です。必ずしも簡単に成功はしないかもしれないけれど、それぞれが持つ信念・個性・多様性を活かして「ぶれない変人」を演じていただきたいと思います。
<新年度の事業・・・防災、健康マイレージ、ふるさと納税に自慢の産品、メガソーラー>
さて、いま役場では新年度の予算編成作業をしています。最終的には議会のお許しを得ないといけませんが、今考えていることのいくつかをご紹介したいとおもます。
建築関係では、緒川新田地区の消防署施設と防災倉庫の設計・建設、災害時避難所にもなる小中学校体育館の天井落下防止。
健康福祉関係では、介護予防を促す施策として、検診や適度な運動など健康づくりにつながる活動をした際にポイントをためて景品と交換できる「健康マイレージ制度」を考えています。
それから、ふるさと納税と言う言葉を聞かれたことがあると思いますが、町外から東浦町にふるさと寄付をしていただいた方にお礼の品をお送りする制度を検討中です。これは、町外から寄付を集めること、そして何よりも、東浦と東浦の自慢の産品を全国にPRしようという、若手職員たちの提案です。いま彼らに、ぶどう、イチゴ、肉、お酒、家具など、どんな自慢の産品をどのように送ってまちをプロモートするか考えてもらっているところです。しかし、町のため少しでも有効に寄付を役立ててほしいと考える方にとっては邪道だとの議論もありますので、目的を町外へのプロモーションに限らせていただこうと考えています。
海岸沿いの生路5号地では、ゴミ処分場だった2.4haの遊休地を使って1.5MWの太陽光発電所を設置する計画が進んでいます。当初収益性の高い直営方式も考えたのですが、所有リスクと32円の単価を取るための迅速性を考えて、専門事業者に土地を賃貸する方式にしました。中部電力との接続に時間を要しますが、28年度に発電開始の予定で、年間800万円ほどの賃貸料と数億円の投資に相当する固定資産税が入ってくる見込みです。
なお、来年度から商工会とより密接なコミュニケーションが取れるよう、産業振興課を勤労福祉会館内に配置する予定です。
<景観にご理解を>
以前にも申し上げました、まちに魅力と誇りをつくっていく施策として、景観の美しいまちを目指そうと考えています。時間のかかることですが、まち並みの美観を整えていきたいと思います。これには、皆さんのご理解とご協力が絶対に欠かせません。「こんな景観計画を作りたいです」と言うことを皆さんにお示ししつつ、それに基づいたまちづくりを進めていければと思います。どうか、みなさまのご協力を重ねてお願いしたいと思います。
<自然科学講演会、名古屋大学との包括連携>
昨年、富士フイルムの研究者や世界的な有機ケイ素化学の権威をお招きして自然科学講演会を開きました。東浦町では教育委員会部局の生涯学習課が担当しましたが、大企業や技術を持った製造業がたくさん立地する幸田町では産業担当がサイエンスセミナーを開催したくさんの事業者のヒントになっていると聞きます。来年度もできれば自然科学講演会を開催したいと考えています。ぜひ商工会の工業部会のみなさんも興味を持って積極的なご参加をいただきたいと思います。
また東浦町は名古屋大学環境学研究科と包括連携協定を結んでいますので、大学の知恵を使えるような事案があれば、役場の方にご相談をいただきたいと思います。
<国勢調査>
今年の10月には国勢調査があります。調査には自然体で臨みますが、以前から調査員の中に役場の職員が多すぎるとのご批判がありました。先日、区長さん・連絡所長さんにもお願いしましたが、住民の方で調査員を引き受けていただける方を募集しますのでご協力いただければ幸いです。
以上、引き続き全力でがんばってまいりたいと存じます。最後に、皆様方のご理解とご協力をお願いいたしまして、年頭所感とさせていただきます。
« 文化協会新年会 | トップページ | 581人の新成人へのお祝いのメッセージ »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 核融合科学研究所を見学(2024.09.04)
- グリーン・ラソの内装デザインを考える(2024.08.14)
- あいち炭やきの会総会 記念講演会 のご案内(2024.07.09)
- 奥鬼怒の旅 その2(2024.06.13)
- 四万温泉きまま旅 その2(2024.05.23)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- スーパーブルームーン(2023.08.31)
- 8月21日は、新町長の初登庁と就任式でした(2023.08.22)
- 暑い中にも秋の兆し(2023.08.20)
- medias退任インタビュー、新聞記事など(2023.08.21)
- 休日を一日のんびり過ごしました。(2023.08.19)
コメント