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2015/01/05

仕事始め

今日から仕事始めです。
朝一で消防支署へ。年末年始の警戒のお礼と年始の挨拶を済ませ、9時半から、仕事始め式。そのあと、部長級以上(幹部会)で年初の打ち合わせ。区長さん方や商工会長さん、JA、愛知用水土地改良区の皆さんをはじめ、たくさんの方々が年始のご挨拶にいらっしゃいました。
仕事始め式では、役場職員に対して下記のことを話しました。

 明けましておめでとうございます。
皆さんそれぞれのスタイルで休みを過ごされたことと思います。
今日からまた通常の業務が始まります。

 住民の皆さんと、対話をしていると、しばしば役所の縦割りの弊害についてご批判をいただきます。
 各部署間の仕事情報のコミュニケーションを密にして、縦割りの弊害をなくすことが求められています。例えば子ども関係でいえば健康福祉部と教育委員会にまたがっていることがたくさんあります。公園や自然環境などでも一つの部署だけでは仕事が収まりきれないのは皆さんが日ごろ感じている通りです。

 2012年に、新日本製鉄と住友金属工業が合併して、新日鉄住金が誕生しました。その中で、これから世界の鉄道技術に与える大きなインパクトが期待できるのだそうです。
新日鉄は、鉄道用レールの国内シェア60%、明治以来100年以上にわたってレールを製造してきました。一方、住金は、鉄道用車輪の国内シェア100%、これまた明治以来100年以上にわたって車輪を製造してきました。
 レールと車輪はペアで一つの機能を発揮します。レールが硬すぎれば車輪がすり減るし、車輪が硬すぎれば、レールが早く摩耗します。そこで、組織が一つになれば、レールと車輪の最適化を図ることができます。

 もちろん会社組織は一つでも、中の階層を見ていけばセクションは別れているかもしれません。それでも、同じ屋根の下、同じ財布の下、同じ会社で働く同僚同士のコミュニケ―ションができる意味は大きいです。

 役場でも、仕事を進める上で、各セクションに別けてそれぞれに責任を持たせています。ほとんどの仕事は一つのセクションにとどまらず、幅広いセクションに関連していることが多いのです。それだけに、お客さまに聞かれて「その件はうちではありません」と言うのではなく、キチンとしかるべき部署のしかるべき人に繋ぐこと。そして、セクションが違っても常に情報交換しつつ、問題意識を持ってディスカッションする風土・姿勢・習慣が必須だと思います。それでなければ、同じ組織を構成している意味がありません。
このことは心してほしいと思います。

 それから、いつも言っていることですが、
常にこのまちにとってどんな施策が必要かを考えてほしいです。誰かに言われてやるのではなく、他所のまちがやるからやるのではなく、以前からやっているからやるのではなく、一人一人の職員が自分たちのやっていることを自分事としてとらえ、各担当が自律的に前例にとらわれない仕事の進め方を考えてほしいと思います。

 そのためには情報も仕入れないといけないし、自己研さんも積まなければならなりません。
 昨日たまたま、NHKの大河ドラマを見ていたら、その中で、吉田松陰など萩藩の幕末の志士たちが、「何のために学ぶのか?」「それは、知識を得るためでもない、職を得るためでもない、出世のためでもない、人に教えるためでもない、尊敬されるためでもない。自分のために学びたいんだ。自分がすべきことを知るために学びたいのだ。」と語るシーンがありました。今まさに幕末のように日本は転換期にあります。東浦のまちの将来はあなたたち一人一人の肩にかかっているのです。ぜひそういう自覚を持って、毎日の仕事にあたってほしいと思います。

 以上、本年もどうかよろしくお願いします。

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