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2015/02/18

ざっくばらんなカフェVol.32

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2月14日(土)に、高浜の”ざっくばらんなカフェVol.32”に参加しました。テーマは「これからのシアワセの話をしよう」です。
高浜市長の吉岡さんと長久手市長の吉田さんの砕けたお話しを聴きに行ったつもりが、飛び入りで鼎談に加わることに。それでもって、「次回は東浦で!」なんて話も飛び出しました。
世の中何があるかわからないから面白い。これも幸せの構成要素でしょうか?

こういうざっくばらんな話を市民が参加して熱気のある中でできるのは積み重ねの成果だと思いました。もちろんコンテンツと想いがあってのことでしょう。2011年から月1回ほどのペースで開かれています。2市長の対談は、これで一年ぶりの3回目とのこと。

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以下、内容をレポートします。

ざっくばらんなカフェVol.32は、「これからのシアワセの話をしよう」というテーマで、高浜市長の吉岡初浩さんと、長久手市長の吉田一平さんの対談。コーディネーターはざっくばらんなカフェの運営に当初からかかわっていらっしゃる日本福祉大学の平野隆之教授と吉村輝彦教授。住民同士が地域の課題解決に取り組む仕組みづくりや、一人一人が役割を持って活躍できるまちづくりを、独自のスタイルで進めている2人の市長の掛け合いを聴こうと高浜市いきいき広場に行ってきました。
この日は、高浜で面白そうなことをやっているのでそれをスパイする気分で、目立たないところで受け身でウォッチしようと思っていたら、市長さんたちと目と目が合ってしまいました。「おれたちも打ち合わせなしのぶっつけだから、3人で一緒にやろまい。」と引っ張り込まれて、鼎談に加わることに。

立場や面目がないことを「立つ瀬がない」と言います。長久手市には”たつせがある課”(協働や交流を担当する部署)があります。「立つ瀬がある」とは吉田市長の造語です。要は、市民にとって、周囲から認められて、遣り甲斐、生き甲斐があるということだと思います。
そこで、いきなり平野教授から、「首長にとって『立つ瀬がある』とはどういうことだと思いますか?はい、神谷さんから。」と言われて、
「箱モノや道路を造ったというのはわかりやすいが、それと市民の幸せは果たして直結しているのだろうか。さらにお金を使ってこれをやり続けても永久に満たされないのでは。首長の仕事は将来にわたって住民を幸せにすること、住民が遣り甲斐、生きがいを感じること。それで、首長の努力が評価されれば、立つ瀬があるのでは。」と答えました。
吉田市長は、面白いことを言われました。
「首長の立つ瀬がなくなって、住民の立つ瀬ができること、それが市長にとっての立つ瀬だ。市長の仕事は、住民が生き生きして市長が頼りにされなくなることだ。」
吉岡市長も似たようなことをおっしゃいました。
「市役所の仕事は市役所を要らなくすること。20年後に市役所はない。少なくとも今の形では存在しない。市長に立つ瀬がなくなって、いらないと言われたら、また別のことを考えればよい。」と歯切れが良いです。

それを皮切りに、四方山話。
ゴジカラ村で、一番仕事が心もとない職員に給食の責任者の仕事をさせた。入所者のおじいちゃんおばあちゃんは心配で仕方がない。みんなが職員に気を使ってくれたり手伝ってくれたりして生き生きしてきた。
地域共生ステーションはもめればいい。失敗すればいい。それが当たり前。それで本物になっていく。
落ち葉がうっとうしいとか倒木を切れという人がいるが、木も人も自然の一部だ。
”持続可能性=多様性”だ。多様性があれば、みんなで弱い部分を補いながら生き残ることができる。
役所は硬い。法律も硬い。硬いルールは自分たちに跳ね返ってきて、自分たちが不自由になる。なんでも、“ゆるく”取り組むことが必要だ。
幸せとは、かかわりを持てることではないか。広場にみんなでいろんなものを持ち寄って、ワイワイガヤガヤの中から面白いものを生み出していきたい。そのために地域共生ステーションをつくった。独立峰に登るときは答えは一つで単純だが、山を下りていく生き方には360度の答えがある。

なるほど、同感です。
役所は会議で下を向いて資料を読むだけで議論がほとんどない。だいたい、資料がわかりにくい、ひどいとセリフが全部書いてあったりする。報告して承認を受けるだけで議論がない。資料は簡潔に、白板を出して、みんなで前を向いて、より良い案にするためのディスカッションをしようと言っている。
高浜は大家族高浜を掲げ、まずはやってみよまいで進んでいる。まちづくり協議会をつくった時には行政の事業の切り出しを行った。アシタのたかはま研究所をつくって職員を置いている。与えられることから、自分で何ができるかへ。まちづくりには辛抱と思いやりが必要だ。職員もついつい口を出したくなるが、我慢が大切だと思う。
地域活動は、“Pay it forward.”。育ててもらったその先へのお返しがキーになる。

役所は高度成長期に市民の仕事を何でも引き受けて、仕事も職員もどんどん増やしてきた。当時は税収増が後から追いついてくるので、それで役所は回っていた。しかし今は違う。役所が抱え込んだ仕事を市民にお返ししていかねばならない。そういうと、「お金がないからか」といわれる。背景には経済成長の問題があるが、本質はそうではない。
税金を強制的にとられて、役所が勝手にそれを使って、市民は受け身でいいのかという問題だ。それでは不満は出るが、その不満は永久に満たされない。当然市民には意思もあるし、自分の住むまちづくりに参加・関与することができる。それぞれが持てる能力を発揮して、自分の住むまちがさらによくなれば、それは遣り甲斐、生きがいにつながるし、市民がお互いに認め合うこともできる。

高浜には「健康自生地」という通帳をつくってポイントを付けて高齢者の活動や交流を促進するユニークな施策がある。実はイオン東浦は、高浜市民のちょっとしたお出掛けの場所でもある。「健康自生地飛び地」としても面白い。また、イオン東浦は高浜市民と東浦町民の交流の場にもなりうるのでは。次回の対談は、2市1町合同で、イオンで開催しては。などなど、いろんな発言が飛び出して、大変に盛り上がりました。

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