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2015/06/27

非行防止と青少年健全育成町民大会

非行防止と健全育成と言えば、非行防止啓発キャンペーンや、学校教育での生活指導、そして、大人が手本となることなどが頭に浮かびます。これらはもちろん大切なことなのですが、大人が子どもに”上から何かを教える”だけではなく、大人と青少年が一緒になって何かをつくり上げる作業(まちづくり)ができないものかと思うことがあります。
今年の統一地方選挙では、地元の東浦高校の協力を得て、投票所の事務を高校生アルバイトにお願いしました。これは、高校生のシチズンシップ教育という意味もありますが、投票に来た人や高校生の家族など、大人の有権者への啓発にもなっていると考えることができます。
また、今年3月には、高校生に「自治基本条例を考えるシンポジウム」に参加してもらいました。そして、最初に高校生に意見を述べてもらいました。その後、大人の意見が相次ぎ、活発な議論となりました。
ボランティアの清掃活動などでは、子どもたちが参加すると、大人がゴミを捨てなくなるような気がします。
最近、ある地域でオープンした公園があるのですが、早くもゴミが散らかっているとか遊び方に問題があるなどの苦情が出ています。そこで、子どもたちも交えて地域で公園の使い方を考えてはどうかとのアイディアがあることをたまたま昨日聞きました。
このように、大人と青少年がともに育ちあう機会を創り出すことをもっと積極的に考えてみても良いのではないかと、最近強く感じているところです。

町民大会では、3人の中学生の意見発表がありました。
東中3年生の羽田野さんは、ももいろクローバーZが顔を黒くメークして演奏したことに対する海外メディアの批判から、人種差別の歴史や海外との文化の違いを考えるようになったお話しでした。
北中3年生の大森さんは、自身が家族とのかかわりの中で得た「人が生きていく上で大切なことは、支えてくれる人の存在を知り感謝すること。そしてそれが社会を変える第一歩。」というメッセージを伝えてくれました。
西中3年生の田中さんは、メールや電話でなく、手紙を書いて思いをやり取りすることの楽しさ大切さを生き生きと表現しました。

標語優秀作品では、次の3作が表彰されました。
「おはよう」で 始まる1日 うれしいな ・・・気持ち良く「おはよう」を交わせたあとは何か得した気分になりますね。
助け合い 思いやりは れんさする ・・・まさに Pay it forward ですね。
言葉にしよう 心の奥の 優しい気持ち ・・・なかなか素直に言葉にできなかったりしませんか?

ポスターと習字の優秀作品の表彰もありました。

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最後に、東浦高校の伊藤校長先生の「東浦高校の現状と取り組みについて」と題する講演がありました。最近どんどん元気になりつつある東浦高校の話し。これは良いお話しでした! 以下、伊藤先生の講演の概要です。

自分は、昭和48年(1973年)に知多半島で初めての新設校として開校した東浦高校の第一期生180人のうちの1人。当時は東浦町内からの進学が85~88%で、勉強も運動も良くできた。数年前に教頭として東浦高校に戻ってきて寂しかった。落ち着きがなくてドロップアウトも多かった。
科目の中で得意・不得意の激しい生徒もいる。授業や宿題を厳しくして、努力さえすれば進級させて、とにかく辞めさせないようにした。生徒を頭ごなしに叱ることもやめさせた。
「生徒の成長を第一に考える学校」「地域と共に歩む学校」を目指すことにした。学校像としては、「生徒の表情が良い、面倒見の良い、地域密着型の学校」だ。指導の基本は、「教えるな!」「生徒に考えさせる、気づかせる指導」とし、上から目線でなく一人の人格として対等に生徒を扱うことを心がけているつもりだ。
授業中に寝ないで、部活をやったら、くたくたになって家に帰ったら早く寝る。だから夜更かしせずに、心と体ができてくる。部活参加者が50%から80%に増えた。ことし、28年ぶりに野球部が大府高校に勝って知多地区で優勝した。
地域の方から優しい言葉を掛けられて見違えるようになった子もいる。校歌を歌えと強制しても意味がない。愛校心が育つと、自然と胸を張って歌うようになるものだ。
また、進んでボランティア活動をしたり、地域の活動に参加したりするようになった。於大まつりでバザーを手伝ったり、町主催のシンポジウムで堂々と意見を言ったりできるようになって自信をつけている。今年の入試は倍率が2.67倍になった。
地域に根差す学校として、いかに地域に人材を残せるか、暮らしやすい名古屋圏内から人を外に出さないことを考えたい。
コンラート・ローレンツ博士は、「人は尊敬できる人か、愛情を注いでくれる人から、生き方を受け継ぐ。」と言っている。すなわち、それ以外の人のことは聞き流すか、記憶に残らないということだ。教育の効果は、愛情と尊敬にかかっていると思う。

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地方では、教育を熱心にすればするほど、他所へ出てしまうジレンマを抱えています。そこで、人を外に出さない教育をする。地方創生のヒントをもらったような気がします。

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