旧中央線 愛岐トンネル群 秋の特別公開
日曜日に、旧中央線 愛岐トンネル群 秋の特別公開に行ってきました。
定光寺から古虎渓にかけての庄内川の渓谷沿いに残された明治期のレンガ造りのトンネル群と軌道敷をハイキングしました。
1900年、岐阜県多治見市と名古屋駅を結ぶ国鉄中央本線が部分開通。定光寺から多治見までの8キロは川沿いの急峻な区間だったため14ヶ所ものトンネルが掘られました。1961年、複線電化に向けて山側に新しいトンネルが開通したため廃線となり忘れ去られていましたが、2006年から市民グループによる保存・再生の活動が続けられています。現在、14のトンネルのうち3~6号までの4つのトンネルの区間をNPO法人がナショナルトラストで取得し、春の新緑と秋の紅葉の時期に一般公開(今秋は11月29日まで)しています。
定光寺駅からトレイルが整備されていて、旧線路敷を歩くことができます。
足元には赤茶けたバラスが転がっていて、線路の名残が残っています。
この沿線で一番大きなモミジの木。明治時代の鉄道建設時に伐られたモミジのひこ生えが成長したと言われています。今年の紅葉は遅いようです。
途中、子どもたちが遊べるブランコや竹の楽器があったり、コンサートや飲み物の売店があったり、ゆっくり歩ける計らいがあります。
一番長い(333m)4つ目のトンネルは地盤が軟弱だったのでレンガのアーチが7重に巻き立ててあります。このトンネルを抜けると、愛知岐阜県境となる支流の谷があります。トレイルはここまで。
将来は、ここを渡って、歩いて古虎渓駅まで通り抜けられるようにすることを目指しています。
県境で引き返して、定光寺の駅に戻ります。途中、庄内川にある堰は、下流の春日井市玉野町にある中部電力玉野発電所の取水堰です。大正10年につくられた小さな発電施設で、尾張地方で唯一の水力発電所です。
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