あいち小児保健医療総合センターに小児専門救急棟が完成しました。
あいち小児保健医療総合センターの救急棟開棟式があり、地元の首長として出席しました。
救急棟は、RC3階地下1階、延床面積6,870㎡、建設費と医療機器費と合わせて総事業費約50億円。本館の正面玄関脇に同様のデザインで継ぎ足す形で建てられています。この完成により、小児集中治療室(PICU)を8床から16床に移転増設、手術室を4室から7室に移転増設、1階には救命救急センター機能を持たせ、屋上にはドクターヘリや防災ヘリが離着陸できるヘリポートを設置、24時間体制で重傷の子どもの高度な救急医療を施せるようになります。平成28年度末には本館を改修し、新生児集中治療室(NICU)12床を持つ周産期部門を開設します。
これまで、県内のPICUは名古屋第二日赤病院と名市大病院に合わせて6床あるのみでした。小児救命救急センターは全国に8ヵ所しかなく、東海三県では初の指定となります。
先進14ヶ国の中で、日本の各年齢層別死亡率は平均値の6~8割程度にとどまっているのに対し、1~4歳児の死亡率が1.2倍と突出しているのが問題になっています。不慮の事故が幼児死亡原因の第一位になっており、独立したPICUのある13都道府県のこども10万人あたり不慮の事故死亡率が5.5人に対し、独立したPICUのない都道府県では8.0人となっています。小児専門救急棟の完成はこの地域の子どもを持つ家庭の安心につながります。
なお、実際のこどもの救急搬送については、これから全て小児救命救急センターに切り替わるわけではなく、これまで通り、状況によって周辺の救急病院に振り分けられることになります。
本館のアトリウムで開棟式、救急棟の玄関でテープカットを行った後、救急棟の見学をしました。
救急搬入の入り口です。
治療室と病室です。
少し風が強かったですが、ヘリポートにドクターヘリが着陸。眼下に見えるのは東浦の森岡地区です。
開棟式と見学会の様子は、mediasエリアニュースの動画でも見られます。
→ http://www.medias-ch.com/movie_detail.php?page=4264
※1月24日(日)13時から県民向けの内覧会があります。詳しくはこちらをご覧ください。
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